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ハーク国
白薔薇 妖精捜索
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ドロン国に探索に行った白薔薇の部隊が妖精国に戻ってきた。
「最後の3人を買った商人が殺されていました。
すぐに周辺を調べようとしたら、こっそりとついて来ていたロレーヌの母上のフラストさんと残りの2人の家族が出てきて、自分達が調べるから早く報告に行くようにと言いだしたんです。探索のプロでもないのだから任せて欲しいとは言ったのですが、自分達の家族なのだから自分達で探す。
他の者は皆見つかったのだから、もう我慢はしないと仰って。」
「そうか、捜査を邪魔して悪い結果にならないといいが。
報告ご苦労だったな。悪いが彼女達には気が付かれぬように、ドロン国で殺された商人の行動を調べてくれ。妖精がいないという事はもう他の者に売った後だったんだろう。買った者が船で出航したかもしれないな、そちらも調べないと。人数を増やして分担して捜索をしてくれ。」
「はい、分かりました。」
白薔薇部隊が戻っていくと、国に残っていた妖精達はため息をついた。
「気持ちは分かるけれど、素人が余計な事をして契約者に気が付かれて3人が隠されないと良いけれど。自分達の気持ちよりも売られた妖精達の事を考えてくれたらいいのに。」
「本当にそうです。辛いのは今隷属されている妖精です。フラストさん達が辛いのは分かるけれど本当に家族の事を思うのならば自分の気持ちは殺さないと。
家族の命より心配だから動きたいっていう自分の気持ちを優先するんですね。探しだせる能力があるなら話は別ですけれど。」
白薔薇はドロン国の町中を隅から隅まで捜索する。船を調べる部隊は港にある事務所に忍び込むと、商人が殺された日以降の船の出向状況を調べた。
ちょうど商人が殺された夜に出向した船がある事がわかり、今いるであろう場所を推測すると、夜の闇に紛れて白薔薇は風魔法を使って船を追いかけた。
「あまり遠くに行ってなかったな。他の港に降りる前で良かった。フラストさん達はどこかにいるのかな。」
「どうだろう、何も感じないけれど。もう調べた後かもしれないな、でも一応見てみないとね。」
そっと船内に忍び込こむと各部屋を探っていく。船には商人が多く乗っていたが仕入れに来た者達ばかりの船だったようで荷物が多く、乗客の数は少なかった。
部屋を調べていると1つの部屋に男達が数人集まって、文句を言っている声が聞こえてきた。
「あんな美人な女二人もいるんだから、酒のお酌をさせたっていいだろうによ。商人のくせにお高く留まりやがって、けちが。」
「高く売るんだから俺達みたいな汚い者には触らせないとか腹立つな、嫌な奴だよ。」
「あいつは昔から金にがめつくて、俺達みたいな商人を馬鹿にしてたな。いい機会だから俺達みたいな荒っぽい商人を馬鹿にするとどうなるかっていうのを、教えてやった方が良いかもなあ。ついでにあの美人達にも色々教えてやろう。」
下品な笑い声で盛り上がる男達。
「そうだな、ここは船の上だし兵士もいない。船員達にばれなきゃ止められることもないしな。船から降りても高い商品に傷がついただなんてがめついあいつは絶対に言えないさ。お咎めなしだな。」
「お咎めなし、完璧じゃないか。じゃあいくか。」
再度下品な笑い声をあげると、ニヤニヤと笑う下品な男達。商人のいる部屋へ向かって静かに歩いて行く。顔を顰めて聞いていた妖精達は視線を合わせると黙って男達の後をついていった。
ドアを叩く男達。商売の話があると適当な事を言っていると、がめついと言われていた商人だろう男がドアを開ける。ドアが開くと下品な男達が無理やり部屋の中へと入っていった。
「お前はいつも俺達を見下して馬鹿にしていたからなあ。今日はその事について皆でゆっくり話し合おうと思ってさ。」
ニヤニヤと笑っている男達を見てもがめつい商人は動じない。
「俺には話す事なんて何もないな。商売の話じゃないならさっさと出て行くんだ。お前らみたいな馬鹿達と話すだなんて時間が勿体ない。」
見下したような視線で男達を馬鹿にする商人に、顔に青筋を立てて怒り出した男達。
「優しく言ってやれば、図に乗りやがって。」
商人を殴ろうと拳を振り上げた途端、3人の体が風で拘束された。
「騒ぎになったら拙いし、妖精の事は知られたくないからなあ。殺してしまうか。海の上なら死体の処理にも困らない。お前たちが酒を飲んで騒いでいたのは皆見ていたし、酔っ払って揃って海に落ちたんだと上手く誤魔化せる。おい、こいつらを殺せ。」
笑っている商人に頷いた女性2人は、男達の首を折り殺害する。
「窓から外に放り投げろ。水音がすれば船員達は、誰かが落ちたかどうか調べる為に客室を見回るからな。部屋に3人がいないのを発見してくれてちょうど良い。他に周囲に人はいなかっただろうな。」
男達を窓から外に投げると、1人が返事をした。
「はい。周囲に人はいません。」
「そうか、俺は寝るからな。誰か来たら起こしてくれ。寝ている間の警備も頼むぞ。」
商人が眠りにつくと白薔薇はまず部屋の周囲に結界を張る。すぐに妖精2人を強固な結界の中に閉じ込めると一瞬で商人を殺害した。契約が破棄されて契約書が燃えてきえるのを確認すると結界を解除した。
「無事で良かった。ロレーヌはどうしたんだ、一緒じゃないのか。」
「助けてくれてありがとうございます。ロレーヌ様は私達を買った商人と一緒です。ドロンの街で別れてその後の事は分かりません。」
険しい顔で黙り込む白薔薇。深くため息をついた。
「そうか、取りあえずこの商人も海に放り投げてしまおう。部屋は荒らしておくか。詳しい事は妖精国に帰ってから聞かせてくれ。」
サッと突風を吹かせて部屋を荒らし商人を海に投げ入れると、妖精達は国に戻っていった。
妖精国からの連絡で国に戻ってきたミレー達。
「ロレーヌは、ロレーヌはどこなの。」
凄い勢いで攫われていた女性達に掴みかかったミレー。
「申し訳ありません。ドロン国で別れてからは分からないんです。」
事情を聴いたミレーは青ざめた顔で黙ってドロン国へと戻っていった。ミレーが去ると救出された家族がお礼を言う。
「私達も探していたのに、船に乗っていただなんて分からなかったわ。2人を発見するだなんて、やっぱり白薔薇に選ばれる人たちは違うのね。」
「そうですね、私達が報告に帰らなければその分彼女達をもっと早く救出できたのに。彼女達が無事で良かったですね。」
「辛いのはあなたより彼女達本人です。妖精なら隷属されて何百年も暮らしていくだなんて、どれほど辛い事か想像つかないんですか。なぜ皆が自分達で探しに行かなかったのか、なぜ皆が自分の気持ちを押し殺したのか。少し考えた方が良いですよ。
商人達が港を降りて取引が終わっていたら、発見できなくなったかもしれない。発見できたとしても彼女達がどんな状態になっていたか、考えるとゾッとします。」
「我々プロですら発見できないかもしれないこんな緊迫した状況を分かっていなかったんですね。」
話し終えると白薔薇もドロン国の探索の為に戻っていった。白薔薇がいなくなった後、アイリとジャンから素人の勝手な行動によりどんな事が起きる可能性があったのか彼女達はじっくりと説明を受けた。
今後万が一同じような事が起きた場合に備えて、今回の件は資料として残す事になった。
昼夜ずっと魔力を使い続けている妖精、目の下にはクマが出来ていて顔色も悪く元気がない。助けを待っているのだろう、妖精は悲しそうな顔で空を見つめていた。
「最後の3人を買った商人が殺されていました。
すぐに周辺を調べようとしたら、こっそりとついて来ていたロレーヌの母上のフラストさんと残りの2人の家族が出てきて、自分達が調べるから早く報告に行くようにと言いだしたんです。探索のプロでもないのだから任せて欲しいとは言ったのですが、自分達の家族なのだから自分達で探す。
他の者は皆見つかったのだから、もう我慢はしないと仰って。」
「そうか、捜査を邪魔して悪い結果にならないといいが。
報告ご苦労だったな。悪いが彼女達には気が付かれぬように、ドロン国で殺された商人の行動を調べてくれ。妖精がいないという事はもう他の者に売った後だったんだろう。買った者が船で出航したかもしれないな、そちらも調べないと。人数を増やして分担して捜索をしてくれ。」
「はい、分かりました。」
白薔薇部隊が戻っていくと、国に残っていた妖精達はため息をついた。
「気持ちは分かるけれど、素人が余計な事をして契約者に気が付かれて3人が隠されないと良いけれど。自分達の気持ちよりも売られた妖精達の事を考えてくれたらいいのに。」
「本当にそうです。辛いのは今隷属されている妖精です。フラストさん達が辛いのは分かるけれど本当に家族の事を思うのならば自分の気持ちは殺さないと。
家族の命より心配だから動きたいっていう自分の気持ちを優先するんですね。探しだせる能力があるなら話は別ですけれど。」
白薔薇はドロン国の町中を隅から隅まで捜索する。船を調べる部隊は港にある事務所に忍び込むと、商人が殺された日以降の船の出向状況を調べた。
ちょうど商人が殺された夜に出向した船がある事がわかり、今いるであろう場所を推測すると、夜の闇に紛れて白薔薇は風魔法を使って船を追いかけた。
「あまり遠くに行ってなかったな。他の港に降りる前で良かった。フラストさん達はどこかにいるのかな。」
「どうだろう、何も感じないけれど。もう調べた後かもしれないな、でも一応見てみないとね。」
そっと船内に忍び込こむと各部屋を探っていく。船には商人が多く乗っていたが仕入れに来た者達ばかりの船だったようで荷物が多く、乗客の数は少なかった。
部屋を調べていると1つの部屋に男達が数人集まって、文句を言っている声が聞こえてきた。
「あんな美人な女二人もいるんだから、酒のお酌をさせたっていいだろうによ。商人のくせにお高く留まりやがって、けちが。」
「高く売るんだから俺達みたいな汚い者には触らせないとか腹立つな、嫌な奴だよ。」
「あいつは昔から金にがめつくて、俺達みたいな商人を馬鹿にしてたな。いい機会だから俺達みたいな荒っぽい商人を馬鹿にするとどうなるかっていうのを、教えてやった方が良いかもなあ。ついでにあの美人達にも色々教えてやろう。」
下品な笑い声で盛り上がる男達。
「そうだな、ここは船の上だし兵士もいない。船員達にばれなきゃ止められることもないしな。船から降りても高い商品に傷がついただなんてがめついあいつは絶対に言えないさ。お咎めなしだな。」
「お咎めなし、完璧じゃないか。じゃあいくか。」
再度下品な笑い声をあげると、ニヤニヤと笑う下品な男達。商人のいる部屋へ向かって静かに歩いて行く。顔を顰めて聞いていた妖精達は視線を合わせると黙って男達の後をついていった。
ドアを叩く男達。商売の話があると適当な事を言っていると、がめついと言われていた商人だろう男がドアを開ける。ドアが開くと下品な男達が無理やり部屋の中へと入っていった。
「お前はいつも俺達を見下して馬鹿にしていたからなあ。今日はその事について皆でゆっくり話し合おうと思ってさ。」
ニヤニヤと笑っている男達を見てもがめつい商人は動じない。
「俺には話す事なんて何もないな。商売の話じゃないならさっさと出て行くんだ。お前らみたいな馬鹿達と話すだなんて時間が勿体ない。」
見下したような視線で男達を馬鹿にする商人に、顔に青筋を立てて怒り出した男達。
「優しく言ってやれば、図に乗りやがって。」
商人を殴ろうと拳を振り上げた途端、3人の体が風で拘束された。
「騒ぎになったら拙いし、妖精の事は知られたくないからなあ。殺してしまうか。海の上なら死体の処理にも困らない。お前たちが酒を飲んで騒いでいたのは皆見ていたし、酔っ払って揃って海に落ちたんだと上手く誤魔化せる。おい、こいつらを殺せ。」
笑っている商人に頷いた女性2人は、男達の首を折り殺害する。
「窓から外に放り投げろ。水音がすれば船員達は、誰かが落ちたかどうか調べる為に客室を見回るからな。部屋に3人がいないのを発見してくれてちょうど良い。他に周囲に人はいなかっただろうな。」
男達を窓から外に投げると、1人が返事をした。
「はい。周囲に人はいません。」
「そうか、俺は寝るからな。誰か来たら起こしてくれ。寝ている間の警備も頼むぞ。」
商人が眠りにつくと白薔薇はまず部屋の周囲に結界を張る。すぐに妖精2人を強固な結界の中に閉じ込めると一瞬で商人を殺害した。契約が破棄されて契約書が燃えてきえるのを確認すると結界を解除した。
「無事で良かった。ロレーヌはどうしたんだ、一緒じゃないのか。」
「助けてくれてありがとうございます。ロレーヌ様は私達を買った商人と一緒です。ドロンの街で別れてその後の事は分かりません。」
険しい顔で黙り込む白薔薇。深くため息をついた。
「そうか、取りあえずこの商人も海に放り投げてしまおう。部屋は荒らしておくか。詳しい事は妖精国に帰ってから聞かせてくれ。」
サッと突風を吹かせて部屋を荒らし商人を海に投げ入れると、妖精達は国に戻っていった。
妖精国からの連絡で国に戻ってきたミレー達。
「ロレーヌは、ロレーヌはどこなの。」
凄い勢いで攫われていた女性達に掴みかかったミレー。
「申し訳ありません。ドロン国で別れてからは分からないんです。」
事情を聴いたミレーは青ざめた顔で黙ってドロン国へと戻っていった。ミレーが去ると救出された家族がお礼を言う。
「私達も探していたのに、船に乗っていただなんて分からなかったわ。2人を発見するだなんて、やっぱり白薔薇に選ばれる人たちは違うのね。」
「そうですね、私達が報告に帰らなければその分彼女達をもっと早く救出できたのに。彼女達が無事で良かったですね。」
「辛いのはあなたより彼女達本人です。妖精なら隷属されて何百年も暮らしていくだなんて、どれほど辛い事か想像つかないんですか。なぜ皆が自分達で探しに行かなかったのか、なぜ皆が自分の気持ちを押し殺したのか。少し考えた方が良いですよ。
商人達が港を降りて取引が終わっていたら、発見できなくなったかもしれない。発見できたとしても彼女達がどんな状態になっていたか、考えるとゾッとします。」
「我々プロですら発見できないかもしれないこんな緊迫した状況を分かっていなかったんですね。」
話し終えると白薔薇もドロン国の探索の為に戻っていった。白薔薇がいなくなった後、アイリとジャンから素人の勝手な行動によりどんな事が起きる可能性があったのか彼女達はじっくりと説明を受けた。
今後万が一同じような事が起きた場合に備えて、今回の件は資料として残す事になった。
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