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第5章
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日焼けした4人は、逞しく見えた。
カイの田舎から帰って来てから、1週間が経とうとしているのに、誰からも連絡がなかった。
そうだ、ハルの家に行ってみようと思って外に出ると、カイがいた。
「カイ。」
「ごめんな。連絡が出来なくて。」
「何かあったの。」
「うん、それが。」
「どうしたのよ。」
「ううん、大丈夫。」
「言って、何もできないかもしれないけど。話を聞くだけしかできないかもしれないけど。言って。」
「茜が、誰かに殴られて、誰かわからないんだ。」
「まさか、ハルト。」
「んー。わからないから。」
「嫌だ。えっ。」
「それが、ハルトも、家に帰ってないし。」
「茜もいなくなって。」
「俺も解らないんだ。」
「探しようがないから、帰ってくるのを待つしかないし。」
玄関先で話し込んでいると、あすなのお母さんが帰って来た。
「いらっしゃい。上がってはなしなさい。そうそう、ハルトくんのお母さん退院したのよ。杖ついているけど、リハビリで治るらしいわ。」
「やっぱり、ハル荒れてるのかな。ちょっと、ハルの家行ってくる。」
カイと2人で、ハルの家に向かった。
ショウジさんが、
「坊ちゃんの彼女が来てましたけど、今はお出かけです。」
「えっ、茜が来てた。」
「はい、数日間お泊りになっておられます。奥様が、たいそうお気にめされて。」
「カイ、ハルのとこにいてるから安心よ。」
「うん。でも、俺がハルトに携帯鳴らしたら当分家にはいないし、忙しいから。また、今度話すわ。って。」
「ハル、意味わからない。」
ハルの家族が、車で帰って来た。
沢山の買い物をしている。
「こんにちは。」
「あれ、あすなちゃんとカイくん。カイくんありがとうね。あのバカンスがとても良かったみたいで、私達も日常を取り戻したみたいで、今買い物帰りなの。」
「いえ、みんなが手伝いに来てくれたおかげで助かったと、おじも喜んでいます。」
「そう。あすなちゃん、カイ君上がって。」
「はい。お邪魔します。」
ぞろぞろと、ハルトの部屋に向かう。
茜ちゃんの殴られたあとは、もう、あまり目立たなくなっていた。
「あすなさん、この前はありがとう。」
「茜ちゃん、ハルの家に泊まってるの。
」
「はい、ハルトさんのお母様がここにいなさいって、家に電話かけてくれて、当分お世話になろって思ってます。今日買い物に連れて行って頂いて、沢山買ってもらいました。」
「そう、良かったね。カイが茜が誰かに殴られたって心配してたよ。」
「はい。・・・。」
「それが、兄なんです。なんかすごく荒れてて。」
「そうなんだ。」
「そっとしてあげたいんです。」
「えっ、兄ちゃんが。なんか、仕事のトラブルで。」
「仕事かぁ。」
「いつ頃から。」
「もう、2年くらいかな。最初の1年は、良かったげと、大きな仕事任されて、思いどおりにいかなくて、荒れて、荒れて。」
「長いこと会ってないなぁ。兄ちゃんもバカンス連れて行けば良かったなぁ。」
「行かないよ。あんな兄ちゃん合わせたら、皆んな嫌うよ。」
「そっか。純兄ちゃんのイライラは理解できる人なんてこの世にいないよ。婚約者の静香ちゃんが、気の毒だよ。でも、最近喧嘩して来ないなぁ。」
「俺、純兄ちゃんと話してみるわ。」
「怒らしたら、ダメだよ。」
「うん。」
「私も行く。」
ハルトが、部屋に入って来た。
「あれ、もう帰るんか。まあ、茜と2人きりの方がいいけどな。笑笑。」
「笑笑。仲良いな。ハルトまた来るわ。」
そう言って、ハルトの家を後にした。
カイの田舎から帰って来てから、1週間が経とうとしているのに、誰からも連絡がなかった。
そうだ、ハルの家に行ってみようと思って外に出ると、カイがいた。
「カイ。」
「ごめんな。連絡が出来なくて。」
「何かあったの。」
「うん、それが。」
「どうしたのよ。」
「ううん、大丈夫。」
「言って、何もできないかもしれないけど。話を聞くだけしかできないかもしれないけど。言って。」
「茜が、誰かに殴られて、誰かわからないんだ。」
「まさか、ハルト。」
「んー。わからないから。」
「嫌だ。えっ。」
「それが、ハルトも、家に帰ってないし。」
「茜もいなくなって。」
「俺も解らないんだ。」
「探しようがないから、帰ってくるのを待つしかないし。」
玄関先で話し込んでいると、あすなのお母さんが帰って来た。
「いらっしゃい。上がってはなしなさい。そうそう、ハルトくんのお母さん退院したのよ。杖ついているけど、リハビリで治るらしいわ。」
「やっぱり、ハル荒れてるのかな。ちょっと、ハルの家行ってくる。」
カイと2人で、ハルの家に向かった。
ショウジさんが、
「坊ちゃんの彼女が来てましたけど、今はお出かけです。」
「えっ、茜が来てた。」
「はい、数日間お泊りになっておられます。奥様が、たいそうお気にめされて。」
「カイ、ハルのとこにいてるから安心よ。」
「うん。でも、俺がハルトに携帯鳴らしたら当分家にはいないし、忙しいから。また、今度話すわ。って。」
「ハル、意味わからない。」
ハルの家族が、車で帰って来た。
沢山の買い物をしている。
「こんにちは。」
「あれ、あすなちゃんとカイくん。カイくんありがとうね。あのバカンスがとても良かったみたいで、私達も日常を取り戻したみたいで、今買い物帰りなの。」
「いえ、みんなが手伝いに来てくれたおかげで助かったと、おじも喜んでいます。」
「そう。あすなちゃん、カイ君上がって。」
「はい。お邪魔します。」
ぞろぞろと、ハルトの部屋に向かう。
茜ちゃんの殴られたあとは、もう、あまり目立たなくなっていた。
「あすなさん、この前はありがとう。」
「茜ちゃん、ハルの家に泊まってるの。
」
「はい、ハルトさんのお母様がここにいなさいって、家に電話かけてくれて、当分お世話になろって思ってます。今日買い物に連れて行って頂いて、沢山買ってもらいました。」
「そう、良かったね。カイが茜が誰かに殴られたって心配してたよ。」
「はい。・・・。」
「それが、兄なんです。なんかすごく荒れてて。」
「そうなんだ。」
「そっとしてあげたいんです。」
「えっ、兄ちゃんが。なんか、仕事のトラブルで。」
「仕事かぁ。」
「いつ頃から。」
「もう、2年くらいかな。最初の1年は、良かったげと、大きな仕事任されて、思いどおりにいかなくて、荒れて、荒れて。」
「長いこと会ってないなぁ。兄ちゃんもバカンス連れて行けば良かったなぁ。」
「行かないよ。あんな兄ちゃん合わせたら、皆んな嫌うよ。」
「そっか。純兄ちゃんのイライラは理解できる人なんてこの世にいないよ。婚約者の静香ちゃんが、気の毒だよ。でも、最近喧嘩して来ないなぁ。」
「俺、純兄ちゃんと話してみるわ。」
「怒らしたら、ダメだよ。」
「うん。」
「私も行く。」
ハルトが、部屋に入って来た。
「あれ、もう帰るんか。まあ、茜と2人きりの方がいいけどな。笑笑。」
「笑笑。仲良いな。ハルトまた来るわ。」
そう言って、ハルトの家を後にした。
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