きっと

ルビー

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第6章

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 カイの顔にある喧嘩のあざが薄くなった頃、季節は、秋を迎えていた。
あすながどこか2人だけで行きたいといい出した。
「旅行かぁ。」
「うん。2人だけで。」
「何処がいい。」
「んー。」
「京都とか。」
「いいね。」
「来週。連れて行ったる。」
「冬休みに、行こう。初詣かねて。」
「わかった。おじさんとこのバイト行く。」
「うん。」
「もうすぐ、進路指導があるから、あすなは、決めたんか。」
2人の夢は、小学校の先生になることだった。
「私は、ここの大学に行くけど。カイは。」
「俺も。」
「よかった。」
「ハルトは、どうするんだろ。」
「たぶん、ハルトも大学に行くはず。」
「そっか。何か外国に行くとか言ってたけどなぁ。」
「えっ、聞いてないよ。」
「多分、ハルトの親の仕事の関係で。」
「12月のテストが終わったら、おじさんのとこでバイトして、年末、京都だな。」 
「うん。」
2人が話をしていると、進路指導からハルトが帰って来た。
「お前たちは、ここの大学か。」
「さっきその話してたんだけど、ハルトは。」
「俺は、2.3年茜連れて、ロンドンに住むことになって。」
「えっ、ロンドン。」
「親の仕事の関係でな。お前らも、遊びに来たらいいし。俺は、卒業したら、茜と結婚してから、ロンドンに行くことになる。」
「式は。」
「挙げて次の日にたつ事になるなぁ。それか、向こうで挙げるかも。」
「まだ決まってないんだな。」
「どうしようか、考えてる。」
「向こうの親には、話をしたんだけどな。」
「そこまで、話が進んでいたか。」
「茜から、聞いたか。おじさんとこのバイト行くだろ。」
「おう。茜がそう言ってたわ。向こうのクリスマスツリーは、本物の揉みの木だって。俺、楽しそうだから楽しみにしてるんや。」
「そっか。テストが終わったらすぐに行くからな。」
「おう。これから、茜と待ち合わせして、病院に行くから、先帰るわ。」
「うん。じゃあね。」
ハルトは、走って帰るのを2人は、眺めていた。
「ハルトが、いなくなってもあすなには、俺がいるから。」
「カイ。ありがとう。私は、カイがいてくれるから大丈夫。本当に、ありがとう。」
 ハルトは、外国の大学で自分の人生を歩んでいく。あすなは、将来の夢を考えた。私は、小学校の先生になりたい。カイと同じ夢を描いて大学に進もう。きっと、良い未来がある。2人で、迷っても、引き返しても、後悔しない人生を歩んで行こう。これから、思いっきり人生を楽しもう。そう思った。
いよいよ、明日からテスト、テストが終わったら、カイのおじさんのとこのバイトして、京都へカイと初めての旅行に行く。楽しみ。



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