現代ダンジョンで成り上がり!

カメ

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44話 お試し期間3

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「そうか、なら教えてもらってもいいか?」

俺の言葉に、芽依は頷く。そして自分のスキルについて話し始めた。

「まず、私の持っているスキルは体術」

(ん?)

「そして、私の持っているユニークスキルは心眼と身体強化の2つ」

「ちょ、ちょっと待った!!」

「ん?」

芽依は、俺に何で止められたのか分からないといった顔をする。

「な、なんで心眼以外のスキルの説明をするんだ?」

「だって、翔の反転は物凄いスキルだったから、心眼だけじゃ足りないと思って」

芽依の説明で、心眼以外のスキルを教えてくれた理由がわかった。本来なら心眼のスキルだけ教えてもらうというのが普通だとは思うが、芽依なりの善意を受け取らないという選択肢はなかった。

「芽依なりに考えてくれてたのか。ありがとう」

「ううん、じゃあ、スキルの説明の続きを話す」

芽依はスキルの説明の続きを話し始めた。

「まず、体術のスキルはそのまま、体の扱いが上手くなるというもの。これは、元々小さい頃から空手をやっていたからだと思う」

(だからあんなに軽やかに体を動かせてたのか)

「そして、ユニークスキル心眼は、簡単に言うと

「よく見える?」

「うん、心眼の説明も、先を見通す力としか書かれていない」

「へぇー、それは大分大雑把だな」

「うん、私自身、これがどんな力なのかなって思ってたんだけど、他の人をよく見ようって思ったら、ステータスが見えたの」

「なるほど、他の人のステータスをのか」

「うん」

「他に、心眼の使い方はあるのか?」

「私も、他に使い方がないかなって思って、他の使い方を試したら、まず心眼のおかげで相手の動きが見えるようになった」

「凄いな。それも相手の動きがよく見えるから、ゆっくり見えるのか」

芽依は嬉しそうにした後、続きを話し始める。

「あとは、ダンジョンに潜ってから初めて分かったんだけど、相手の弱点が分かる」

「弱点?」

「うん、魔物によっても、個体によっても違うんだけど、1番ダメージが入る場所が分かる」

「それも凄いな」

「他の使い方は、まだ分からない」

「そうか、心眼の説明からして、色々な使い方が出来ると思う。一緒に他の使い方について考えてみるか」

「うん」

芽依は嬉しそうに笑った。

「他にもユニークスキルを持っているんだっけか?そんなやつ初めて聞いた、凄いな」

「そうでしょ?身体強化は、そのままの名前の通り体を強化するユニークスキルで、ステータスを3倍にするだけ」

「は?」

芽依はさらっといったが、心眼よりもやばい能力かもしれない。

「す、ステータスを3倍!?めちゃくちゃ強いじゃねぇーか!」

俺はつい声が大きくなってしまい、慌てて口を閉じた。周りに人がいないから確認し、誰もいなかったため、ほっと息をつく。

「そう?3倍になるだけだよ?」

「芽依自身がその強さを分かってねーのか。いいか?どんなスキルも確かに強いが、純粋なステータス値を上げるスキルが1番強いまである」

「そ、そんなに?」

芽依は驚いた顔をする。

「そうだ、ステータス=強さだ。強さの根底と言ってもいい。この基礎が強い奴が1番強いと思っている。ステータス値が高ければ高いほど、何事もゴリ押しできる力になる。それに普通の人がレベルによって成長するスピードの単純計算で3倍も早いことになる。これもはっきり言ってとんでもないぞ?」

「そ、そうなんだ」

芽依はだんだんとその強さに気付いてきたのか、真剣な表情になってくる。

「装備によって得られるステータス上昇も3倍だし、正直羨ましいくらいだ」

「そ、そう?」

俺の言葉に、芽依は嬉しそうな顔をする。

「私、凄い?」

「あぁ、凄い。単純な身体能力の増加系のスキルと、敵の攻撃を見切り、敵の能力を見れる補助的なスキルが合わさるんだ。無敵だろ」

「へぇー、私無敵なんだ。ねぇ、私とパーティーを組みたくなった?」

俺はああと、頷いてしまいそうになる頭を必死に食い止めた。

「頷きたいところだが、十層までと決めたからな。それに、芽依もいいのか?」

「なにが?」

「その力があれば、正直どんな所からも引っ張りだこだぞ?」

「それは、翔も同じ、でしょ?」

「うっ、それもそうだと思うがな」

芽依の言葉に、思わず言葉が詰まってしまった。俺も同じようなものだったからだ。

「それに、私は翔がいい。他の人よりも、翔が1番凄いと思うから」

芽依が真っ直ぐに俺を見る。

(はぁ、ここまで真っ直ぐ言われると、正直照れるよな)

「そうか、ならこれ以上は言わない。これからの戦闘で、芽依と組むか決めるから、気合いを入れていくぞ」

「うん!」

お互いに能力の確認をし終えたので、六層の攻略に戻る事にする。

芽依と組む未来は、そう遠くないのかもしれない。
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