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高くそびえ立つ黒く重いドアに国紋章と国花が交わっている装飾が細かく刻み込まれていた。
この部屋の前に男が立ち、軽くノックをする。
「入れ」
部屋の主は必要最低限しか話をしない。表情も全く読めない。
男が部屋に入っても机に向かい筆を持つことはやめなかった。
「アレクサンドラス殿下。こちらが今回の被害状況です。かなり厳しい状況かと」
アレクサンドラスは資料を受け取り眉間にシワを寄せながら読んだ。
アレクサンドラス・ベイツ。
この国の国王の次男である。長男であるアントニーは柔らかい物腰、金髪、碧眼、甘いマスクと王道の王子であるため、自国のみならず他国からも絶大な人気である。本人もそのことを十分に理解した上で笑顔の下で人を手のひらの上で転がすような人物であった。
しかしこのアレクサンドラスは違った。
白髪に近い金髪に、ダークグリーンの瞳。見かけだけはアントニーと変わらず誰もが見とれてしまうほどの美しさがあった。
しかし笑顔というものは母親や乳母が幼い頃見た以外、誰も見たことがない。
無口で必要最低限しか話さない。身長も高く手足が長い上に適度な筋肉が彼の瞳と同じ色のマントの下に隠されており、
彼が二重であるも切れ長の瞳で見られるだけでも背筋が凍り大体のものは震え上がってしまう。
アレクサンドラスの仕事は主に軍の管理だった。
幼い頃から剣術だけでなく体術も誰よりも長けていた本人の強い希望であった。
そのため殆どが軍の本部で生活をしていたがこの度国王の弟である叔父が病で倒れ管轄の北の領土を無理無理引き継ぐことになった。引き継ぐといっても叔父が現在意識がない状態であるため、何も聞いていないに等しかった。
叔父の側近であるものはアレクサンドラスにとって「己の欲のことしか考えていない使えないものたち」と認定されてるためあてにならなかった。
それに付け加え北の領土は土地柄閉鎖的でありアレクサンドラスは国境付近の警備との交流はあっても領土を納めている伯爵家がどんな人物なのか名前程度しか知らず一から情報を取り今後どうしていくべきか手探りの状態であった。
北の領土バーバスは3つの領土に別れておりその1つの領土の資料が今手元に届いたのであった。この資料はもともとあった情報だけでなく独自のルートで集めた情報であった。
というのも、あまりにも遠く閉鎖的なことが多くこの土地に関してはなかなか王家の目が届いていないのが現状で、
先日一部を治める伯爵が亡くなったという知らせがあった程度でその後どうなったのか誰が後を引き継いだのか全くわかっていなかった。
他の伯爵家がやっていることをやらない、それが北の領土のやり方だった。
アレクサンドラスは資料を読み眉間のシワが一層深くし深いため息をついた。
その一部始終を見ていた青年はフッと微笑んだ。
「どうしますか?俺が行きますか?」
青年の名はオリバー。アレクサンドラスの第一側近である。身長はあまり高くないことと美少女と間違われるベビーフェイスであるがゆえに油断されるがアレクサンドラスの次と言えるほどの腕の持ち主である。実力からすると国王の第一護衛隊長、もしくはアントニー第一王子の第一護衛隊長のはずだが本人の強い希望でアレクサンドラスの側近として使えている。本人曰く、「あんな黒い人に付きたくない」といいそれを笑って許されたあたりこの青年の人徳とされるのか・・・・・。
「いや、一度自分の目で確かめて見たい」
「えー、あんなとこいくんですかぁ?あそこ、寒いだけで何もないですよ。今の時期は一番酷いし」
「それはただ人から聞いただけだろうが。それにこの時期に乗り越えられるほど蓄えもあるかどうかも怪しい状態になってる」
そう言って両目を閉じ、ため息を吐きながらオリバーに告げた。
「医師、植物学者、薬学者、地理学者それぞれ1名ずつ用意しオリバーと後2名お前隊から連れていくぞ。
出発は1週間後だ、いいな」
この部屋の前に男が立ち、軽くノックをする。
「入れ」
部屋の主は必要最低限しか話をしない。表情も全く読めない。
男が部屋に入っても机に向かい筆を持つことはやめなかった。
「アレクサンドラス殿下。こちらが今回の被害状況です。かなり厳しい状況かと」
アレクサンドラスは資料を受け取り眉間にシワを寄せながら読んだ。
アレクサンドラス・ベイツ。
この国の国王の次男である。長男であるアントニーは柔らかい物腰、金髪、碧眼、甘いマスクと王道の王子であるため、自国のみならず他国からも絶大な人気である。本人もそのことを十分に理解した上で笑顔の下で人を手のひらの上で転がすような人物であった。
しかしこのアレクサンドラスは違った。
白髪に近い金髪に、ダークグリーンの瞳。見かけだけはアントニーと変わらず誰もが見とれてしまうほどの美しさがあった。
しかし笑顔というものは母親や乳母が幼い頃見た以外、誰も見たことがない。
無口で必要最低限しか話さない。身長も高く手足が長い上に適度な筋肉が彼の瞳と同じ色のマントの下に隠されており、
彼が二重であるも切れ長の瞳で見られるだけでも背筋が凍り大体のものは震え上がってしまう。
アレクサンドラスの仕事は主に軍の管理だった。
幼い頃から剣術だけでなく体術も誰よりも長けていた本人の強い希望であった。
そのため殆どが軍の本部で生活をしていたがこの度国王の弟である叔父が病で倒れ管轄の北の領土を無理無理引き継ぐことになった。引き継ぐといっても叔父が現在意識がない状態であるため、何も聞いていないに等しかった。
叔父の側近であるものはアレクサンドラスにとって「己の欲のことしか考えていない使えないものたち」と認定されてるためあてにならなかった。
それに付け加え北の領土は土地柄閉鎖的でありアレクサンドラスは国境付近の警備との交流はあっても領土を納めている伯爵家がどんな人物なのか名前程度しか知らず一から情報を取り今後どうしていくべきか手探りの状態であった。
北の領土バーバスは3つの領土に別れておりその1つの領土の資料が今手元に届いたのであった。この資料はもともとあった情報だけでなく独自のルートで集めた情報であった。
というのも、あまりにも遠く閉鎖的なことが多くこの土地に関してはなかなか王家の目が届いていないのが現状で、
先日一部を治める伯爵が亡くなったという知らせがあった程度でその後どうなったのか誰が後を引き継いだのか全くわかっていなかった。
他の伯爵家がやっていることをやらない、それが北の領土のやり方だった。
アレクサンドラスは資料を読み眉間のシワが一層深くし深いため息をついた。
その一部始終を見ていた青年はフッと微笑んだ。
「どうしますか?俺が行きますか?」
青年の名はオリバー。アレクサンドラスの第一側近である。身長はあまり高くないことと美少女と間違われるベビーフェイスであるがゆえに油断されるがアレクサンドラスの次と言えるほどの腕の持ち主である。実力からすると国王の第一護衛隊長、もしくはアントニー第一王子の第一護衛隊長のはずだが本人の強い希望でアレクサンドラスの側近として使えている。本人曰く、「あんな黒い人に付きたくない」といいそれを笑って許されたあたりこの青年の人徳とされるのか・・・・・。
「いや、一度自分の目で確かめて見たい」
「えー、あんなとこいくんですかぁ?あそこ、寒いだけで何もないですよ。今の時期は一番酷いし」
「それはただ人から聞いただけだろうが。それにこの時期に乗り越えられるほど蓄えもあるかどうかも怪しい状態になってる」
そう言って両目を閉じ、ため息を吐きながらオリバーに告げた。
「医師、植物学者、薬学者、地理学者それぞれ1名ずつ用意しオリバーと後2名お前隊から連れていくぞ。
出発は1週間後だ、いいな」
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