26 / 87
第1章 【side 敦貴】
23.快楽に酔いしれる ① ※
しおりを挟む
ベッドの端に腰を下ろした敦貴は、ボクサーパンツ一枚の姿にさせられた。目の前に立っていた皇祐はというと、黒のTシャツにグレーのボクサーパンツという姿だ。
この状況に慣れるわけもなく、敦貴は緊張で身体はガチガチに固まっていた。
「無理してない?」
敦貴の太ももに、そっと皇祐の手が置かれる。びくっと身体を跳ねさせてしまう。
息苦しいぐらいに鼓動が速まっていた。
皇祐が敦貴の足元に跪く。
「今日は、口でしてあげようか」
上目遣いで見上げてくる皇祐に、惹きつけられた。
こういう時の彼は、普段と違って困惑する。
「いや、いいよ、だいじょうぶ」
敦貴は勢いよく首を横に振った。
「口は嫌い?」
「コウちゃんに、そんなことさせられない……」
「僕のことはいいんだよ。敦貴が口でされたいか、されたくないかというのが大事なんだから。口でされるのは好き? 嫌い?」
そう言われてしまうと、嫌いとは言いにくい。
「……好き、です」
「よかった。じゃあ、足広げて」
うっすら口元に笑みを浮かべた皇祐は、敦貴のボクサーパンツを下げて股間に顔を埋めた。
「あっ……」
性器を優しく握られ、皇祐の唇が触れた瞬間、吐息と共に声が漏れてしまう。
ちゅっちゅっと陰茎に触れるだけのキスを何度もしてきた。そして、熱くねっとりとした舌で舐めてくる。
それだけで、性器が形を変えてゆるく勃ちあがっていくのを自覚した。
皇祐は、陰茎に添えた手のひらを上下にゆるゆると動かし、根本から先端まで舌で舐め上げてくる。
快感が痺れるようにぞくぞくと駆け抜け、ぴくぴくと腰が震えた。
見上げてくる皇祐と視線が交差する。こちらを見つめたまま彼は、大きく口を開けて握っていた性器を先端からゆっくり口に含んだ。その姿に官能的な魅力を感じていた。
皇祐の口の中は熱くて柔らかかった。手のひらで擦りながら頭を上下に動かす。時おり亀頭を舌で刺激してくるので、強すぎる快感に身悶えてしまう。
鈴口からは先走りが漏れていた。それをじゅっと啜り上げられたら、陰茎は少しずつ硬くなり、大きさも増してくる。
「こう、ちゃん……」
皇祐の頭を押さえるように撫でながら、名を呼んだ。
最初は彼を気遣っていた敦貴だったが、次第に更なる刺激を求めて自ら腰をぐいぐいと動かしてしまう。
途端に性器から唇を離した皇祐が、苦しそうに吐息を漏らした。
「ごめん、敦貴の大きすぎて……」
呼吸を乱す皇祐の口から赤い舌が覗いていて、涎も垂れていた。その姿は艶っぽくて見惚れてしまう。
だが、彼の小さな口を見て、あの中に自分のものを押し込んでいたかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
この状況に慣れるわけもなく、敦貴は緊張で身体はガチガチに固まっていた。
「無理してない?」
敦貴の太ももに、そっと皇祐の手が置かれる。びくっと身体を跳ねさせてしまう。
息苦しいぐらいに鼓動が速まっていた。
皇祐が敦貴の足元に跪く。
「今日は、口でしてあげようか」
上目遣いで見上げてくる皇祐に、惹きつけられた。
こういう時の彼は、普段と違って困惑する。
「いや、いいよ、だいじょうぶ」
敦貴は勢いよく首を横に振った。
「口は嫌い?」
「コウちゃんに、そんなことさせられない……」
「僕のことはいいんだよ。敦貴が口でされたいか、されたくないかというのが大事なんだから。口でされるのは好き? 嫌い?」
そう言われてしまうと、嫌いとは言いにくい。
「……好き、です」
「よかった。じゃあ、足広げて」
うっすら口元に笑みを浮かべた皇祐は、敦貴のボクサーパンツを下げて股間に顔を埋めた。
「あっ……」
性器を優しく握られ、皇祐の唇が触れた瞬間、吐息と共に声が漏れてしまう。
ちゅっちゅっと陰茎に触れるだけのキスを何度もしてきた。そして、熱くねっとりとした舌で舐めてくる。
それだけで、性器が形を変えてゆるく勃ちあがっていくのを自覚した。
皇祐は、陰茎に添えた手のひらを上下にゆるゆると動かし、根本から先端まで舌で舐め上げてくる。
快感が痺れるようにぞくぞくと駆け抜け、ぴくぴくと腰が震えた。
見上げてくる皇祐と視線が交差する。こちらを見つめたまま彼は、大きく口を開けて握っていた性器を先端からゆっくり口に含んだ。その姿に官能的な魅力を感じていた。
皇祐の口の中は熱くて柔らかかった。手のひらで擦りながら頭を上下に動かす。時おり亀頭を舌で刺激してくるので、強すぎる快感に身悶えてしまう。
鈴口からは先走りが漏れていた。それをじゅっと啜り上げられたら、陰茎は少しずつ硬くなり、大きさも増してくる。
「こう、ちゃん……」
皇祐の頭を押さえるように撫でながら、名を呼んだ。
最初は彼を気遣っていた敦貴だったが、次第に更なる刺激を求めて自ら腰をぐいぐいと動かしてしまう。
途端に性器から唇を離した皇祐が、苦しそうに吐息を漏らした。
「ごめん、敦貴の大きすぎて……」
呼吸を乱す皇祐の口から赤い舌が覗いていて、涎も垂れていた。その姿は艶っぽくて見惚れてしまう。
だが、彼の小さな口を見て、あの中に自分のものを押し込んでいたかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
0
あなたにおすすめの小説
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
メビウスの輪を超えて 【カフェのマスター・アルファ×全てを失った少年・オメガ。 君の心を、私は温めてあげられるんだろうか】
大波小波
BL
梅ヶ谷 早紀(うめがや さき)は、18歳のオメガ少年だ。
愛らしい抜群のルックスに加え、素直で朗らか。
大人に背伸びしたがる、ちょっぴり生意気な一面も持っている。
裕福な家庭に生まれ、なに不自由なく育った彼は、学園の人気者だった。
ある日、早紀は友人たちと気まぐれに入った『カフェ・メビウス』で、マスターの弓月 衛(ゆづき まもる)と出会う。
32歳と、早紀より一回り以上も年上の衛は、落ち着いた雰囲気を持つ大人のアルファ男性だ。
どこかミステリアスな彼をもっと知りたい早紀は、それから毎日のようにメビウスに通うようになった。
ところが早紀の父・紀明(のりあき)が、重役たちの背信により取締役の座から降ろされてしまう。
高額の借金まで背負わされた父は、借金取りの手から早紀を隠すため、彼を衛に託した。
『私は、早紀を信頼のおける人間に、預けたいのです。隠しておきたいのです』
『再びお会いした時には、早紀くんの淹れたコーヒーが出せるようにしておきます』
あの笑顔を、失くしたくない。
伸びやかなあの心を、壊したくない。
衛は、その一心で覚悟を決めたのだ。
ひとつ屋根の下に住むことになった、アルファの衛とオメガの早紀。
波乱含みの同棲生活が、有無を言わさず始まった……!
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる