31 / 87
第1章 【side 敦貴】
28. 戸惑いと興奮の始まり ② ※
しおりを挟む
皇祐は、敦貴の陰茎を軽く握り、上下にゆっくりと扱いてきた。
手のひらで包み込むように優しく擦ってくる。
ローションで濡れているから、皇祐の手が動くたびにネチョネチョと淫らな音が立った。
彼にされるのは何度目だろうか。今では、皇祐の刺激によって股間は硬くなり、すぐに勃ち上がるのだ。
気持ち良くて、呼吸が荒くなっていく。吐息と共に大きな声が出てしまうから困る。
幾度も顔から火の出るような思いをした。
とにかく皇祐はいつも真剣で、気持ちを込めて取り組んでくれる。それだけで激しい興奮に襲われた。
油断しているとあっという間に終わりがくる。あまりにも早いのは恥ずかしい。
気を紛らわせるために違うことを考えて何とか耐え凌ぐのだ。
だけど、皇祐は射精させるのが仕事と言わんばかりに、激しく責め立ててくる。
敦貴の硬く張り詰めたものを刺激しながら、もう片方の手は睾丸をやわやわと揉んできた。身体がびくびくと小刻みに震える。
呼吸は乱れ、声が漏れそうになり、敦貴は手の甲を口に当てた。
皇祐の方は容赦なく、敏感な陰茎の先端を指先で弄りながら竿を扱くスピードを上げる。
「あっ…あぁ、あまり、速くしないで……」
「もう、イキそうか?」
何度も頷くと、少し笑って刺激する動きを止めてくれた。
そしてコンドームを手にした皇祐は、手慣れた様子で袋を破って取り出し、敦貴の性器に手際よく装着させる。
常にTシャツを着ている皇祐は、上半身を見せたことはなかった。この日も同じだったが、初めて敦貴の前でボクサーパンツを脱いだ。激しく感情が高ぶる。しかも、そのまま腰の少し上の辺りに跨ってきたので、身体が震えた。
「あの、コウちゃん……」
「大丈夫、きれいにしてるから」
そんなことは不安視してなかった。しかし、これでは今までと同じく皇祐の一方的な行為のような気がして、彼が気持ちよくなれるのか、よくわからない。だからといって自分がリードできるほどの知識はなかった。
皇祐は腰を軽く上げ、ローションのついた片手を後ろに回した。自分の尻の辺りを弄っているようだ。
「少し待って」
男同士がどうやるかは詳しくなくても、ある程度のことは知っている。だから、皇祐が何をしているのかも理解していた。
彼は俯き加減で目を伏せ、眉をきゅっと寄せる。頬は紅潮し、口から色っぽい息が吐き出されていた。
気持ちが高揚する。触られていないのに、股間は硬く屹立したままだ。
「いい? 挿れるよ」
少し顔を上げた皇祐の視線が、敦貴の方を向いた。
「お願い、します……」
頭が混乱していて、上手いセリフも思いつかなかった。
手のひらで包み込むように優しく擦ってくる。
ローションで濡れているから、皇祐の手が動くたびにネチョネチョと淫らな音が立った。
彼にされるのは何度目だろうか。今では、皇祐の刺激によって股間は硬くなり、すぐに勃ち上がるのだ。
気持ち良くて、呼吸が荒くなっていく。吐息と共に大きな声が出てしまうから困る。
幾度も顔から火の出るような思いをした。
とにかく皇祐はいつも真剣で、気持ちを込めて取り組んでくれる。それだけで激しい興奮に襲われた。
油断しているとあっという間に終わりがくる。あまりにも早いのは恥ずかしい。
気を紛らわせるために違うことを考えて何とか耐え凌ぐのだ。
だけど、皇祐は射精させるのが仕事と言わんばかりに、激しく責め立ててくる。
敦貴の硬く張り詰めたものを刺激しながら、もう片方の手は睾丸をやわやわと揉んできた。身体がびくびくと小刻みに震える。
呼吸は乱れ、声が漏れそうになり、敦貴は手の甲を口に当てた。
皇祐の方は容赦なく、敏感な陰茎の先端を指先で弄りながら竿を扱くスピードを上げる。
「あっ…あぁ、あまり、速くしないで……」
「もう、イキそうか?」
何度も頷くと、少し笑って刺激する動きを止めてくれた。
そしてコンドームを手にした皇祐は、手慣れた様子で袋を破って取り出し、敦貴の性器に手際よく装着させる。
常にTシャツを着ている皇祐は、上半身を見せたことはなかった。この日も同じだったが、初めて敦貴の前でボクサーパンツを脱いだ。激しく感情が高ぶる。しかも、そのまま腰の少し上の辺りに跨ってきたので、身体が震えた。
「あの、コウちゃん……」
「大丈夫、きれいにしてるから」
そんなことは不安視してなかった。しかし、これでは今までと同じく皇祐の一方的な行為のような気がして、彼が気持ちよくなれるのか、よくわからない。だからといって自分がリードできるほどの知識はなかった。
皇祐は腰を軽く上げ、ローションのついた片手を後ろに回した。自分の尻の辺りを弄っているようだ。
「少し待って」
男同士がどうやるかは詳しくなくても、ある程度のことは知っている。だから、皇祐が何をしているのかも理解していた。
彼は俯き加減で目を伏せ、眉をきゅっと寄せる。頬は紅潮し、口から色っぽい息が吐き出されていた。
気持ちが高揚する。触られていないのに、股間は硬く屹立したままだ。
「いい? 挿れるよ」
少し顔を上げた皇祐の視線が、敦貴の方を向いた。
「お願い、します……」
頭が混乱していて、上手いセリフも思いつかなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
16
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる