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第2章 【side 皇祐】
05. 絡み合う瞬間 ④ ※
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「コウちゃん、挿れるね」
そう断りを入れたあと、腰を使ってじわじわと押し入ってきた。充分に慣らしていたはずなのに、彼の大きさはやはりきつく感じる。
「あ、はあ…、あっ……」
だらしなく口を開けたまま、シーツを握りしめ、ただひたすら苦痛に耐えていた。
「ごめん、我慢して、ね」
そう言いながらも、半分くらいまで挿れたところで、敦貴はなぜか動きを止める。
「……ど、した?」
「辛い、でしょ?」
「そのままだと、敦貴の方が、辛いだろ……」
「……うん、ちょっと、ね」
苦しそうに眉を顰めている。皇祐を気遣い、我慢しているのだ。その気持ちが嬉しくて愛おしくなる。
「気にしないで、動いて」
手を伸ばして指先で頬に触れたら、驚いたような嬉しい声を上げる。
「コウちゃん!」
敦貴が皇祐の唇に、口づけを落としてきた。うっすらと開いた唇の隙間に舌を差し入れてやれば、舌を絡めさせてくる。お互いを味わうような、激しい口づけを繰り返した。
敦貴は気持ちが高ぶったらしく、勢いよく腰を押し進めてくる。
「んあっ……」
その拍子に、皇祐は軽く達してしまった。腹が濡れたことに気づき、敦貴が軽く動揺した様子を見せる。
「コウちゃん、イっちゃった……?」
「いい…から……」
火がついてしまったのだ。今更、止めることはできない。
腰を引こうとする敦貴の腕を引っ張り、皇祐が自ら腰を揺らした。呼吸を乱しながら、身体を抱きしめてくる。
そして、最初は少しずつ腰を動かしていたのに、やがて激しく腰を振り始めた。
「はぁ…うっ……」
粘り気のある濡れた音が響いていた。猛烈な圧迫感は苦しいはずなのに、快感の方が勝ってしまう。
敦貴は、邪魔くさそうに髪を振り乱しながら、時おり、荒げた呼吸のままキスをしてくる。流れる敦貴の汗が、ぽたぽたと皇祐の額に落ちた。それすらも嬉しくなる。
「コウ、ちゃん、コウちゃん!」
耳元で何度も名前を呼ばれた。少し低めのやわらかな声。とても心地良くて、敦貴の腕の中にいる幸せは計り知れない。彼の身体に腕を回して、愛しい名前を呼んだ。
「敦貴……」
「あ、ヤバ……、もう、イキそう……」
切羽詰った声を出した敦貴は、じっと堪えるように眉根を寄せている。
快感に襲われていた皇祐も同じで、射精感が高まっていた。先ほど軽く達したというのに、二度目の絶頂をまた迎えようとしている。
これが、仕事だったら我慢することができるのに、相手が敦貴だとコントロールができなかった。
「オレ、もう、ヤバイから……コウちゃんも」
敦貴は突然、皇祐の胸に唇を寄せて、そこにある突起にしゃぶりついてきた。
「なっ…、うっ、あ、あぁっ……」
舌を使い、卑猥な音を立てて吸い上げてくる。
どこが一番弱いのかは、敦貴には知られていた。
胸への愛撫と同時に、腰を使って、荒々しく抜き差しを繰り返す。
「やっ…あっ……!」
波のように襲ってくる快感に堪えることができず、皇祐は欲望を勢いよく吐き出した。その瞬間、敦貴も腰の動きを緩めながら、目を瞑って、ぐったりともたれかかってくる。
「はぁ…、コウちゃん……」
彼も達したようで、呼吸を乱しながら、頬に何度も唇を吸い付かせてくる。
「あつ、き……」
触れられること、繋がっていること、全てが幸せだった。
もう離れたくない。敦貴とだけ、ずっと繋がっていたい。
そう願いながら、彼の体温を感じていた。
そう断りを入れたあと、腰を使ってじわじわと押し入ってきた。充分に慣らしていたはずなのに、彼の大きさはやはりきつく感じる。
「あ、はあ…、あっ……」
だらしなく口を開けたまま、シーツを握りしめ、ただひたすら苦痛に耐えていた。
「ごめん、我慢して、ね」
そう言いながらも、半分くらいまで挿れたところで、敦貴はなぜか動きを止める。
「……ど、した?」
「辛い、でしょ?」
「そのままだと、敦貴の方が、辛いだろ……」
「……うん、ちょっと、ね」
苦しそうに眉を顰めている。皇祐を気遣い、我慢しているのだ。その気持ちが嬉しくて愛おしくなる。
「気にしないで、動いて」
手を伸ばして指先で頬に触れたら、驚いたような嬉しい声を上げる。
「コウちゃん!」
敦貴が皇祐の唇に、口づけを落としてきた。うっすらと開いた唇の隙間に舌を差し入れてやれば、舌を絡めさせてくる。お互いを味わうような、激しい口づけを繰り返した。
敦貴は気持ちが高ぶったらしく、勢いよく腰を押し進めてくる。
「んあっ……」
その拍子に、皇祐は軽く達してしまった。腹が濡れたことに気づき、敦貴が軽く動揺した様子を見せる。
「コウちゃん、イっちゃった……?」
「いい…から……」
火がついてしまったのだ。今更、止めることはできない。
腰を引こうとする敦貴の腕を引っ張り、皇祐が自ら腰を揺らした。呼吸を乱しながら、身体を抱きしめてくる。
そして、最初は少しずつ腰を動かしていたのに、やがて激しく腰を振り始めた。
「はぁ…うっ……」
粘り気のある濡れた音が響いていた。猛烈な圧迫感は苦しいはずなのに、快感の方が勝ってしまう。
敦貴は、邪魔くさそうに髪を振り乱しながら、時おり、荒げた呼吸のままキスをしてくる。流れる敦貴の汗が、ぽたぽたと皇祐の額に落ちた。それすらも嬉しくなる。
「コウ、ちゃん、コウちゃん!」
耳元で何度も名前を呼ばれた。少し低めのやわらかな声。とても心地良くて、敦貴の腕の中にいる幸せは計り知れない。彼の身体に腕を回して、愛しい名前を呼んだ。
「敦貴……」
「あ、ヤバ……、もう、イキそう……」
切羽詰った声を出した敦貴は、じっと堪えるように眉根を寄せている。
快感に襲われていた皇祐も同じで、射精感が高まっていた。先ほど軽く達したというのに、二度目の絶頂をまた迎えようとしている。
これが、仕事だったら我慢することができるのに、相手が敦貴だとコントロールができなかった。
「オレ、もう、ヤバイから……コウちゃんも」
敦貴は突然、皇祐の胸に唇を寄せて、そこにある突起にしゃぶりついてきた。
「なっ…、うっ、あ、あぁっ……」
舌を使い、卑猥な音を立てて吸い上げてくる。
どこが一番弱いのかは、敦貴には知られていた。
胸への愛撫と同時に、腰を使って、荒々しく抜き差しを繰り返す。
「やっ…あっ……!」
波のように襲ってくる快感に堪えることができず、皇祐は欲望を勢いよく吐き出した。その瞬間、敦貴も腰の動きを緩めながら、目を瞑って、ぐったりともたれかかってくる。
「はぁ…、コウちゃん……」
彼も達したようで、呼吸を乱しながら、頬に何度も唇を吸い付かせてくる。
「あつ、き……」
触れられること、繋がっていること、全てが幸せだった。
もう離れたくない。敦貴とだけ、ずっと繋がっていたい。
そう願いながら、彼の体温を感じていた。
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