《異世界》物語~称号が強すぎてヤバい~

たまプラ

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9.家族

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それからギルドに帰り、手続きを終え、女の子は由羅の妹という立場になった。
名前はラティというらしい。
ラティは割と無口で、人見知り。ギルドにいる間も俺の後ろで服の裾を掴みながら隠れてたし、話しかけもうんとか頷いたりとかが多い。
アレンは色々と聞いて来て面倒だったから適当にあしらって金をもらって宿へと帰還した。
「ただいまぁ」
ドアを開け中に入り椅子に座る。今日は色々あったなぁ。あんなところに行ったから身体中の匂いも酷いもの。よし。ラティと風呂にでも入るか。の前に服買わないといけないなぁ。なんて考え出したらやることが多くて困るなぁ何から手をつけるか。まず服だよなぁ買い物行くか!疲れた体に鞭打ち買い物に出かける。





街は相変わらず賑わっていて、どこを見ても人で溢れかえっている。
「おっ!由羅のにいちゃん!その子どうしたんだい?」
「あー、この子ですか?この子はまぁ訳あって今日から俺の妹になりました」
主に野菜類を扱っている店の店主が大きな声で話しかけてくる。このおっさんの名前はガイア。180以上の身長に筋肉質な体、さらには肌も黒くまさに漢!って感じのやつ。宿の近くの店だから割と世話になってて、スッゲェいいおっさん
「おー!そうか!よかったなぁ嬢ちゃん!そいつはいい奴だからよ!俺が保証するぜぇ」
ガイアはラティにすっごい笑顔を向ける。ラティは相変わらず俺の後ろに隠れており照れている。
「すみませんガイアさん、こいつすっごい人見知りで…」
「なに、いいさ!なぁ嬢ちゃん俺の事覚えといてくれよな!ハッハッハッ」
ガイアはめちゃくちゃ笑うと
「そういえばなんて名前なんだ?」
と聞いて来た
「あぁ、言ってませんでしたね、ラティって言うんです」
ほれっ、挨拶は?
とラティを前にやる。
照れた様子で
「こ…こんにちわ…」
といいすぐに後ろに隠れてしまう。
「ハッハッハッ!可愛いじゃないか!」
「そうなんですよ、可愛いんですよ!」
と少々柄にもなくテンション上がってしまった
「由羅のにいちゃんがそんなに食い付くなんて相当なんだなぁ?」
とガイアに言われ、自分も思いの外テンションが高いことに気づき、少々照れる。
それから少し話した後店を後にした。
別れる時にガイアは袋にリゴの実という果物?をくれた。
そこから服屋まではそうかからなかった。だがその道中はラティが手を握って来たので、手を繋いで歩いていった。



カラッコロンッ
ドアを開けると鐘がなる。
「いらっしゃいませ」
中はそんなに広くはないが色々な服が飾られている。とてもお洒落な店で、内装がとても凝った物になっている。
「どういったご用件で?」
店主と思われる白髪のお婆さんが椅子に座りながらこちらを見ている。
「どうも、この子に必要な服とかを色々揃えたいのですが」
そういうとお婆さんは
「そうかいそうかい、こっちにおいでまずは体を洗ってあげるからね」といいラティを呼ぶ。
しかし、ラティは首を横に振り、行こうとしない。「ラティ、体洗って来な」
そういってラティをお婆さんの方に連れて行く。と「ゆらも一緒がいい…」
と俺の手を掴み、下を向きながら言う。
「そうかい、なら2人で入ってきな、お兄さんの分も用意しておくから」
とお婆さんは笑顔で俺たちを迎え入れてくれた。「でも、悪いですよ…」さすがに俺も浴びるとなるとなんか悪い気がしてならないので断っておく。「いいんだよ、ここは私1人しかいないからねぇ、誰も迷惑なんかしないさ」そう言うとお婆さんは立ち上がり、中の方へと俺たちを案内して行く。
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