《異世界》物語~称号が強すぎてヤバい~

たまプラ

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11.俺強すぎ?

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防具屋を出た後俺とラティは外で軽く飯を食って必要なものを適当に買って帰って来たわけだが、ラティは今まで食べた事ないのか、食事の間目を輝かせて色々なものを見ていた。それは可愛いから良しとしよう。だが一つ許せない事がある。それが何かって?
「おかえり」
おかえり?何がおかえりだ!このクソギルドマスターは勝手に人の部屋に上がり込んで当然のように茶を飲みながらこちらに向かって手をヒラヒラと振ってやがる。クッソむかつく野郎だな!
「なんでそこにいるんです」
勝手に入られた事に腹を立て、怒り気味に多少口調を強めつつアレンを睨む。
「君が怒るのも無理はない、勝手に入って悪かった」
そういうとアレンは立ち上がり、こちらに向き頭を深々と下げた。
この行動を予想していなかったユラは多少驚き、反応が少し遅れたが直ぐに大丈夫という旨を伝え再びアレンその場に座らせる。
アレンは茶を飲み始めたのでラティを着替えさせベッドへと入れ寝かしつける。疲れていたからか直ぐに寝てしまった。


「それで、要件はなんです」
アレンは優雅に茶をまだ飲んでいたのでここに来た要件を言わせるために催促する。
アレンは白を基調とした、金色の装飾が施された高価そうなティーカップを静かにお皿に戻し軽く咳払いをしてこちらの目を見つめる。
その目はあのラティの件の時と同じ。
暫くの沈黙。
ラティをベッドに入れ、寝かしつけた為ラティの寝息だけが静かに聞こえて来る。
「はじめに聞きたいのだが、君は今レベルはいくつくらいになったんだい」
アレンは静かに、ゆったりとしたいつもの口調でしかし目は変わらないままに聞いて来る。
そういえばレベルなんて見てなかったな。見てなかったしレベルアップを知らせるものも何一つ出てこなかった。
「今まで見てなかったんで今確認しますね」
(ステータスオープン)

ネーム  サツキ ユラ
Lv 78
HP 3700/3700
MP 6400/6400
ATK 425
DEF 430
AGI 236

称号
【支配者】
【上級闇魔術者】
【覇王】

スキル

ブラックホール
ダークフレイム 
ダークソード




ふむ、なかなかレベル上がってるなぁ。そんなレベル上がることしてないんだけどな。
何故かはわからないがレベルがかなり上がっており、ステータスもかなり高いものになっていた。相変わらずMPは馬鹿高いけど。
とりあえずアレンに報告しとく。
「レベル78なんですけど、そんなにレベル上がるようなことしてないんですけど」
現在のレベルと気になったことを質問してみる。
「…うん、そんなに高くなっていたのか。興味深い成長速度だね、君には何かそういった性質があるのかもしれないね」
アレンは興味深そうにうんうんと頭を縦に振っている。
するとアレンは
「今の君なら大丈夫だろう」
と言った。




アレンが訪ねて来てから4日目の朝。この帝都から東へと向かって行くと小さな村がある。そこへと向かうことになったため支度を済ませる。
「ユラ」
ラティが目を覚まし、不思議そうな顔でこちらを見ている。
あぁ…かわいい
これからの事を一通り話し、ラティにも必要なものがあるかどうかを聞くが、ユラがいればいい、との事だったので頭を撫でておいた。可愛すぎかよ。
身支度を終え宿代を支払い宿を出る。
「お腹すいた…」
ラティが服の袖を引っ張りながら訴えかけてくる。もちろん好きなものを好きなだけ食べさせてあげた。
それから数分歩いて帝都の門のところまで来た。
「やあ」
アレンが門の番をする兵士が休息を取るための小屋から出て来てこちらに向けて声をかける。
「悪いね、君に頼んでばかりで」
アレンは申し訳なさそうに謝る。
「今回は少し厳しくなるかもしれないね、一応クエスト内容の確認をしとくね」
そう言うと服から紙を取り出し読み上げる。
「帝都より東へ向かった小さな村の付近にある山でドラゴンの影を見たとの報告。冒険者は至急そのドラゴンがいるかの確認へと向かうこと。山には多少脅威となる魔物が出現している。十分に注意せよ。と」
「君ならなんとかできるだろう」
するとアレンは頑張ってくれ、と言い残し去って行った。
何ともまぁ適当な事で。こっちにはラティまで居るってのに酷いもんだ。とまぁサクッと片付けてさっさと帰ってくるかなぁ。
「よーし!行くかぁ!」
「行こう…///」
珍しくラティが大きい声で言ったと思ったら顔を赤らめて下を向いてしまった。ラティも2人での旅に意外と楽しみにしていたらしい。そんなラティの小さな手を取りながら門を出た。
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