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1、奥手なメイドと美貌の公爵様は夕暮れ時に戯れる

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「──あぁ、ラシェル……」

(……? ご主人様のお声かしら、、)

密かに想いを寄せる主人の声に、レイチェルの胸が跳ねる。

普段あまり使われていない絵画の並ぶ部屋からだ。

「はぁ、はぁ、、、あぁ、、もうダメだ、、、はぁ、、はぁ、、、」

(やっぱり、ご主人様だわ、苦しんでいらっしゃる!)

薄桃色の瞳が大きく見開かれて、すぐにドアをノックする。

「ご主人様、ご主人様、ご無事ですか!? 鍵が掛かっています。開けてください!!」

ガタガタっと何か慌てたような音がしたがその後は全くの無音。

叫ぶレイチェルの声が届いていないのか、一向に返事がない。

「ご主人様、お気を確かに! 今アレックスを連れてきます!」

レイチェルは屋敷一屈強なアレックスの所へ急いだ。



夕暮れの橙色だいだいいろが屋敷の窓という窓を通して等間隔に差し込む頃、メイドのレイチェルは、不在の執事に代わって、屋敷の戸締まりを確認をしていた。

昼間は沢山の使用人が居るが、夕方以降はレイチェルの他には数人の住み込みの者しか居ない。

そして広い一階のチェックを終えて、2階の廊下を歩いていた時に、主人の深刻な呻き声が聞こえてきたのだった。



「アレックス、大変なの! 御主人様が絵画の間でお倒れになってる!」

台所脇の庭で煙草を加えながら薪を割っているアレックスの所まで何とか全速力で走って行くと、彼もレイチェルの尋常じゃない焦りに気圧される。

「レイチェル、分かった。お前はひとまず落ち着け。俺は今すぐ行くから、お前は一呼吸ついてから来いよ。」

男らしい大きな手でレイチェルのプラチナブロンドの頭をぽんと叩くと煙草の始末をしてすぐに歩き出す。

「待って、私も行く。」

レイチェルはとてもじゃないけれど、一息つくのを待っていられなかった。

「分かった。ほら、行くぞ。」

他の使用人はもうこの時間は帰ってしまっているし、執事のバリモアはお使いで留守だった。

アレックスと二人、バタバタと騒音をたてながら2階の部屋の前に戻る。

「坊っちゃん、大丈夫ですか?」

アレックスが、がたいの良い見かけそのままの凄まじい勢いでドアを叩く。

やはり返事は無い。

「よし、こうなりゃ。」

アレックスはボソッと呟くと、力任せにドアの取手ごとがばっと外し(破壊し)た。

無理やりドアを開けて中に入ると、そこには誰も居なかった。

「あ、あれ……?」

レイチェルが不思議に辺りを見渡す中、アレックスは「くくっ」と小さく笑った。

部屋にそこはかとなく漂うすえた匂い。

「おいレイチェル、坊っちゃんの部屋を一応確認してこい。多分、いや、絶対にいらっしゃるから。」

窓を開けて換気をしながらレイチェルに告げた。

「えぇ、そうなの? うん、じゃあ行ってくるね。」

「あぁ行ってきな。
……ったく、普段は何でもそつなくこなすお坊っちゃんが、あの娘相手だと不器用になるんだからなぁ。」

レイチェルが小走りに去って行く姿を見ながら、少し嬉しそうに愚痴るアレックス。

その視線の先には先程まで主人が見ていたであろう、小さめの額におさめられた薄衣を羽織った少女の肖像画があった。

レイチェルと同じプラチナブロンドに薄桃色の瞳、けれど浮かべている微笑はレイチェルのそれより少し扇情的かもしれない。





屋敷の主人オズワルドの部屋は絵画の部屋から一番遠い廊下の突き当たりにあった。

はやる気持ちを抑えて静かになるべく行儀良く向かい、ノックをして声を掛ける。

「御主人様、レイチェルです。」

すぐに「レイチェル?どうぞ入って。」と少しハスキーで甘い声が返ってくる。

豪奢な扉を開くと、重厚な机に書類を山積みにした麗しい主人が居た。

金髪にエメラルド色の瞳、美しい見た目を裏切らない優しくて、心の温かい、オズワルド シーモア公爵。レイチェルが夢にまで見る憧れの人。

「あぁ、御主人様、良かったです、ご無事だったのですね!」

レイチェルは安堵のあまり、涙声になってしまう。

オズワルドは珍しく少し赤面しながら席を立ち、レイチェルに近付いた。

「レイチェル、そこに座ろう。話はそれからだよ。」

オズワルドに勧められてソファに腰掛けると、メイドの制服の裾が少し上がって膝が見えそうになる。

それを見たオズワルドはごくりと喉をならす。

そんなことにはまるで気付かないレイチェルは、オズワルドがいつもより大分近い距離で隣に座っていることに戸惑いつつ、ポツポツと語り出す。

「あの、先程、2階の戸締まりを確認していたんです。

そうしたら絵画の間の中から御主人様の苦しそうな声が聞こえて来て……

でも部屋に鍵が掛かってたので、アレックスに頼んで無理やり開けてもらったら、御主人様はいらっしゃらなくて……。

私の勘違いだったみたいです。お騒がせして本当にすみませんでした。ドアの修理代は私のお給金から引いて下さい。」

「レイチェル、ドアなんて気にしなくていいよ。それで、その声は確かに僕の声だったの?」

「えっと……はい……。御主人様の美しい声を聞き間違えるはずありません……でも……」

考え込むレイチェルの肩に手を置いて彼女の瞳をのぞきこむ。

目が涙で潤み、唇も頬もすっかり紅潮していて、走ったせいなのか、かすかな彼女自身の汗の匂いと清潔な石鹸の香りが鼻をくすぐる。

オズワルドは、先程3度も己の手で果てたばかりなのに、また体の中心に熱が集まるのを感じた。

(いや、待て、今じゃない、絶対に。)

オズワルドが自分と戦っていると、いつの間にかレイチェルがこちらを心配そうにうかがっていた。

「御主人様、やっぱりどこかおつらいのでは……」

いつもはまともに目を見てくれないのに、今は主人を案ずる気持ちが勝っているのか、愛らしいまなこでのぞきこんでくる。

「レイチェル……」

無意識ではなかった。けれど止められなかった。

レイチェルの唇を奪ってしまった。

本当は彼女が18歳になるまで後数ヶ月待つつもりだったのに。

初めて会ったあの日から4年も待てたのに、何で今、こらえられなかったのか。

どんなに分析しようとしても解らない。

「ん、、ごしゅ、、、」

レイチェルはびっくりしてオズワルドを見るも、オズワルドはその美しい瞳を閉じていて、見えるのは長い金色の睫毛だけ。

どうにか距離を取ろうともがいてもオズワルドの力はレイチェルのそれとは比較にならず、びくともしない。

顔を少しずらして息をしようと口を開くと、オズワルドの舌が容赦なく入ってきて、まだ誰にも許したことの無い色々な所を散々なめられ、舌を絡ませられる。

「あぁ、レイチェル、、」

オズワルドはひとしきりレイチェルにキスをし倒すと、彼女をぎゅっと、抱き締めた。

レイチェルはまだ呼吸を整えるのに精一杯だった。

この部屋に入ってから5分も経っていないだろうけれど、怒涛の展開に完全に放心状態になっている。

ふいにオズワルドが痛いほどの抱擁を解くと、レイチェルの指にその長い指を絡めてきた。

「ねぇレイチェル、僕のお嫁さんになってくれる?」

(え、今、なんて……)

一瞬思考が完全に停止した後、3拍ほど置いてからオズワルドを見上げると、嬉しそうな、切なそうな、そしてちょっと緊張したような面持ちのオズワルドがこちらを見つめていた。

レイチェルは大きな瞳をさらに丸くして訴える。

「御主人様なんて事を! あり得ません! 私なんか……」

「そうじゃなくて、レイチェルは僕のこと嫌い? なんとも思ってない?」

一瞬前に全力で否定したのに、エメラルド色に輝く瞳で見つめられると、なんだか全てがどうでも良くなってきてしまう。

再び抱き締められると、オズワルドはレイチェルのうなじに顔を埋めた。金糸のような柔らかな髪がレイチェルの頬や首筋に当たり、左のうなじにチクッと噛まれた様な痛みが走る。

「ねぇ、レイチェル、ここには今、君と僕しかいないよ。僕はレイチェルのこと大好きだよ。レイチェルは僕のこと好き?

君の気持ちを教えて?」

うなじからオズワルドの声の振動と生々しい唇の感触が伝わって来て、彼を拒まなくてはいけないという建て前が脆くも崩れ去った。

「わ、私は……私は御主人様のことを……お、お慕いしております。大好きです!」

恥ずかしくて、畏れ多くて、目をつぶってやっと口にすることが出来た。

何も言われないので、おそるおそる目を開けると、目の前に赤面してフリーズしたオズワルドが居た。

「レイチェル…………」

急にふわっとレイチェルの膝裏と背に腕を回して抱き上げる。

「御主人様、どちらへ行かれるのですか……!」

「うん、二人で気持ちいいことしようと思って。レイチェルに、僕が君のことを大好きなのを、身体でも知って欲しい。あ、でも君は始めてだからちょっと痛いかも……でも心配しないで、ゆっくり少しずつすればきっと大丈夫だから。」

そう言って、とびきりの笑顔をレイチェルに向けながら、あくまで優雅に、でもめちゃくちゃ早足で隣の寝室に移動するオズワルド。

レイチェルはその手の知識はほとんどなくて、何が起ころうとしているのかぼんやりとしか分かっていなかったけれど、一介の使用人が主人の寝室に入って許されるはずがないと言うことは分かっていた。

……それに痛いと言うのはどういう事なのだろう。



広々とした、静謐ささえ感じる主寝室の大きなベッドに、まるで大切なもののようにそっと降ろされると、オズワルドもレイチェルを抱き締めながら座る。

「あの、御主人様……」

「オズワルド。

今は、というか、これからはオズワルドって呼んで。」

「そんな、、出来ません……。」

「僕、公爵位を継いでからファーストネームで呼ばれることがなくなって、寂しいんだ……」

レイチェルより7つも上の男性が傷ついたように寂しいと言うのが切なくて、レイチェルは覚悟を決めた。

「オズワルド……様……あの、」

「うん、なに、レイチェル?」

今度は嬉しそうに返事をしてくれる。

「あの、これから何を……痛いと言うのは一体……私は切られるのですか?」

「まさか! 大切な君を絶対に、生涯、切りつけたりしないよ。でも、これから君をちょっと傷つけてしまうかもしれない。」

「それは……」

「でも、約束する。優しくするし、大切にするし、きっと気持ちよくしてあげるから。」

そう言って微笑むオズワルドは震えるほど色っぽい。

「ねぇ、もう一度キスしよう?」

オズワルドの男らしくも優美な手がレイチェルの首筋に触れて来て、そのまま先程よりもさらに濃密に唇を奪われる。

(御主人様、こんな事いけない……先代の公爵様達が知ったらきっとお嘆きになる……)

レイチェルは頭では思うのに、体はオズワルドを拒めない。

それどころかオズワルドの唾液には媚薬でも混ざっているのか、どんどん体も心も溶けそうになってくる。

「レイチェル、可愛い、もっと見せて?」

オズワルドはきっちりと留められた背中のくるみボタンを器用に外して行く。

メイドのドレスは脱がされて、あっという間に純白のブラジャーとショーツ、黒いニーハイのストッキングだけにされてしまった。

(想像以上にエロいな……レイチェルの制服を(本当は下着も)僕の指定にしておいて本当に良かった。自分グッジョブ!)

レイチェルは恥ずかしいのか、戸惑っているのか、何も言わない。ただオズワルドを少し不安げに、けれど熱に浮かされた瞳で見つめている。

「レイチェル、ちょっとずつ、ちょっとずつ、ならしていこうね。」

油断をすればがっついてしまう自分に言い聞かせるように、レイチェルのブラジャーのセンターホックを外した。

「あん、、!」

衝撃でレイチェルから声が漏れる。

プリンと音がしそうな真っ白でプルプルのおっぱいが飛び出す。

その豊満な胸とその先の儚げで悩ましいピンクの乳首を見ただけで、童貞でもないのに達してしまいそうになった。

「あぁ、レイチェル、可憐な君にふさわしい、なんて綺麗でいけない胸なんだ。想像していた以上だよ。」

「想像……?」

「うん、君の胸を、胸だけじゃなくて身体中、どこもかしこも、想像してた、ずっとずっと……」

「オズワルド様……!!」

「軽蔑した?
でも恋したら男はみんなこうなってしまうんだよ。」

「そんな、軽蔑なんてしません。だって、私なんかの事を考えて下さって……とても嬉しいです。」

レイチェルがはにかむように言うと、オズワルドは少し眉をひそめた。

「レイチェルはすぐに自分なんかって言うけど、僕が好きなのは君なんだ。レイチェルはすっごく可愛いし、綺麗だし、優しいし、仕事ではとても頑張り屋さんで有能だし。
僕は君しかいらない。君しか欲しいと思えない。だからそんなこと言わないで。」

そう言いながらもう一度甘いキスをするのに右手でレイチェルの後頭部を支える。

指の間を流れる細い髪の一本一本までが愛おしい。

オズワルドは唇で愛撫するように額、目蓋、頬に優しくキスを落とした。

そしてまた唇に長い長いキスをする。

静かな室内に、二人の湿った音だけが響く。

レイチェルは羞恥のあまり、身体中が火照てって来る。

これ以上ここに居たらいけないと頭の隅っこで警鐘が鳴る。

そんな気持ちを知ってか知らずか、オズワルドはレイチェルと視線を合わせたまま、胸の外側から両手で優しく触れて、少しずつ揉みはじめた。

「あん、オズワルドさ、、まぁ、、、」

レイチェルの声がさっきよりも格段に甘くとろける。

まだ彼女自身は知らないはずの淫靡な快楽を、彼女の身体は待ち望んでいるような、雄を誘う声。

「あぁレイチェル、君が可愛すぎてどうにかなりそうだよ。今、気持ち良くしてあげるね。」

レイチェルを仰向けに寝かせ、自身は膝立ちになって彼女の体をまたいだ。

まだ4月とはいえ、興奮していてひどく暑い。

オズワルドが急いでシャツを脱ぐと、レイチェルが一瞬見とれてから顔をそらした。

「レイチェル、もっと僕を見て。」

「そ、そんな、滅相もございません。」

「僕はレイチェルの身体中、全部見たいのに、レイチェルはそうは思ってくれないの?」

「そんなこと……オズワルド様は綺麗でかっこよくて、お目にかかれた時はいつでも幸せでございます。

ですが、服をお召しでないと、何と申しますか、刺激が強すぎて……」

しどろもどろになるレイチェル。

「分かった、じゃあ少しずつ慣れようね。」

そう言ってまたレイチェルの白い胸をいじり始めた。

今度は唇も使って。

乳首にはすぐ触れないつもりだったのに、あまりに悩ましげに勃起したそれにしゃぶりつかずにはいられなかった。

「君のここ、すごくエッチだ。可愛く勃ってるよ。見てごらん。」

「は、、ん、、、見れません。恥ずかしい、、、」

泣きそうなレイチェルが自身の顔を両手で隠す。

その仕草がオズワルドの嗜虐心を煽りさらに興奮させるとも知らずに……

オズワルドはレイチェルの腰が少し揺れて、太ももをかすかにこすり合わせるのを見逃さなかった。

自身ももう先程からずっと滾っていて、それほど余裕がない。

胸を舐めたりしゃぶったりしながらも、右手をショーツに伸ばした。

そっと布越しの割れ目に指をそわせると、中がもうグショグショになっている感触が伝わってくる。

「レイチェル、嬉しいよ。僕のせいでこんなにびっしょり濡れてくれてるんだね。」

どんな事を話していてもオズワルドの美貌と気品は損なわれない。

凄まじい程の色気を湛えた美丈夫。

(御主人様は、いつも紳士で、上品でいらっしゃるのに、今はとてもいやらしい事をなさってる、、、それなのにこんなにドキドキしてしまうのは何でなの……)

レイチェルは答えを求めてオズワルドの蠱惑的な瞳をのぞきこんだ。

目が合うと、オズワルドは嬉しそうに笑った。

その瞬間、レイチェルは、この美しい人の笑顔で揺れる睫毛の先まで全部好きなのだと悟った。

もしここでレイチェルが本気で拒めば、オズワルドはこれ以上絶対に何もしない。心のどこかでそう分かっていた。

だけど止めたくなかった。

どうせ、叶わない恋心なのだから、せめて身体の隅々でオズワルドの事を覚えておきたい。

そう思うと、少し気が楽になった気がした。

レイチェルの決心を感じ取ったかの様にオズワルドにショーツも脱がされる。

オズワルドが息を呑む音が微かに聞こえた。

「レイチェル、痛かったら言って。絶対だよ?」

「はい。」

オズワルドはレイチェルの様子を窺いながら、その長い指を一本、レイチェルの中にゆっくりと沈めた。

「あ、、ん、、オズワルド様、、んん、あの、、、、」

「ごめん、痛かった?今、抜くね。」

まだ未開の狭いレイチェルから指を抜こうとするオズワルドの腕にすがる。

「だいじょう、、ぶ、です、、なんか、、慣れない感触で、、、でも、このまま、、」

汗をにじませるレイチェルの額にオズワルドはキスを落とす。

「うん、分かった。ゆっくり入れて、少しずつ動かすね。」

オズワルドは蜜をにじませる窪みに指を入れつつ、上の蕾もレイチェルの愛液に濡れた指で優しくこねくり回した。

その瞬間に、レイチェルの腰がビクッと揺れる。

「あ、、、オズワルドさま、、、これは、、わたし、、、」

切ないような、気持ち良いような感覚にしばし襲われる。

指で雌芯をくりくりするオズワルドは、どこか辛そうな、苦し気な顔をしている。

レイチェルは彼に何か言葉を掛けようとした。けれど、自身の身体を襲う慣れない感覚に言葉を紡ぐのも難しい。

(やばい、レイチェルの中、とろけそうに熱い。今すぐぶちこみたい。
クリもこんなにちっちゃいのに感度めちゃくちゃ良いなんて。)

オズワルドは飛び散りそうになる理性をかき集めて自制を図る。

ふと視線を感じてレイチェルを見ると何かこれまでの違和感におののくだけでない、快感の兆しのような光がその瞳に宿っていた。

「レイチェル、大丈夫? ちゃんと気持ち良い?」

言いながら、そっと襞の上側を指でこする。

「ああん、オズワルド様、そこ、ダメです。変になっちゃいます……」

「ここが好きなんだね。可愛い、もっと感じてるところ見せて。」

いやいやと身をよじろうとするレイチェルの快感を感じ取って、そっと指を2本に増やす。

「さすがにまだきついかな。でもすごく濡れてるから、あともうちょっとだね。

中で動かす度にこんなに熱く僕の指に吸い付いて来てるの、わかる?

こんなに溢れて、とろとろだね。」

ぶちゅっと音を立てて、2本の長い指を抜くと、レイチェルの目の前でそのぬらぬらと光る指をすくうように舐めた。

「な、、オズワルド様、そんな汚いです……!」

「汚くないよ、大好きなレイチェルのだもん。良い匂いがする。
あぁ、もう僕も我慢できない位勃ってきちゃった。
でもまだ今日はレイチェルにはきついかな、もう少し広げないと。」

そう言いながらオズワルドはスラックスも下着も脱いだ。

その引き締まった身体の中央には勿論、先程レイチェルとソファーに座った時からぎっちぎちに昂っていた男性の印がこれでもかと赤黒く存在を誇示していた。

レイチェルは急に今までの一連の艶事は夢ではないのかと思えてきた。

そうでなければ、出会った時から常に物腰柔らかく、天使みたいに優しくて、どんな男性よりもかっこよくて高貴なオズワルドがこんなに卑猥で獰猛な物を有しているなんて、信じられない。

「ふふ、レイチェル、びっくりしてる?

そりゃこんなもの初めて見せられたら、ショックだよね。でも大丈夫だよ。今日は最後まではしないから。」

「最後……?」

「うん、この僕のぺニスを蕩けてるレイチェルの中に入れて、二人で一つになること。
そうしたら、君にもっと僕の愛を伝えられるし、もしかしたら君にも僕の事をもっと求めてもらえるかな?」

そのちょっといたずらっ子の様な笑顔に見蕩れていたら、急にエメラルドの瞳が妖しく光った。

オズワルドは右手で先走る淫雫にまみれた己を扱きながら、レイチェルのしどけなく濡れそぼった恥溝を左の中指でツーっとなぞった後、少しだけ中に入れてかき混ぜた。

「うん、まだよく濡れてるし熱いね。」

おもむろにレイチェルの両足を広げて少し持ち上げた。

「オズワルド様、見えて……しまいます。見ないで下さい……。」

「なんで? こんなに可愛いんだから、君の全部を見せて?」

艶っぽい顔で頼まれると、自分でもとろっと愛液がこぼれるのを感じた。

オズワルドはレイチェルの身体の中心まで腰を進めると、己のはち切れそうな肉棒を、誘う様に蜜を垂らす雌壺に擦り付け始めた。

「くぅ、、、はぁ、はぁ、レイチェル、気持ちいい?」

「わかりませ、、、ん、、、でもなん、、か、、すごく、、オズワルド様の事が好きって、、気持ちが溢れて、、きて、、あぁん、、、!!」

レイチェルが言い終わる前にオズワルドの腰の動きがいっそう激しくなった。

レイチェルの控えめだった花芯は今やその存在を隠そうともせず赤く膨らみ、オズワルドの動きに敏感に貪欲に反応する。

それに気付いたオズワルドが猛り狂った亀頭で秘粒をグリグリと数回刺激した。

その瞬間にレイチェルの中でなにかがはじけた。

「あん、、、ダメん、、っああああん、、オズワルド様、、、!」

レイチェルの悦びに染められた泣き声に、オズワルドの陰茎がググッと反り返る。

(やばい、今のレイチェルの声、めちゃくちゃクル!!)

「レイチェル、イッた? 良かった。
ごめん、僕もそろそろ限界みたいっ」

気を失いかけているレイチェルの蕩けた秘処に欲棒を押し当てて、今までとは比べ物にならない程速くピストンする。

「、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、くぅ、、、あぁ、、、イク、、、!!!」

低く唸るように声をもらすと、オズワルドの男根がブルッと震えて、下はすべすべのお腹から、上はさっきまで散々貪っていた乳首まで、劣情を吐き飛ばした。



しばらく肩で息をして、少し余韻が収まると、眠りに落ちたレイチェルの身体を丁寧に拭いた。

快感の余韻が残っているのか、乳首は硬く尖ったままだった。

思わず薄紅色の乳輪にしゃぶりつきながら先端を舌で転がすと、レイチェルが無意識によがる声にハッとする。

己の卑劣さと、何度でも勃ち上がる愚息の懲りなさを恥じて、やっとレイチェルから身体を離し、まだ濡れている彼女の下肢を優しく拭き取り、ショーツをはかせ、自分も彼女の横で少し休むことにした。



「レイチェル、愛してるよ。
君が考えそうなことはお見通しだけど、絶対に逃がさないからね。」

物騒な事を眠れる愛しい人に囁きながらも、その表情は満ち足りて穏やかで、そしてやっぱりちょっとだけ腹黒かったかもしれない。



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