妹の身代わりのはずでは?平凡オメガの僕が愛されています

こたま 療養中

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 パソコンの前で合格発表を見る。凛の部屋で、ローテーブルに鎮座したパソコンに凛、勇心、両親が注目していた。舞は卒業式の後直ぐ入籍することに決めており、今日は彼とデートに出掛けている。

「…!合格!合格しました」
「おめでとう。凛」
「ありがとう勇心さん」

「良かったわねえ。正式に婚約も決まりね」
「そうだな。凛。めでたいことこの上ない。おめでとう。だが舞は入籍するし、凛は婚約か。寂しくなるな」
「そうね」

「その事なんですが、大学入学と共に凛と二人で生活させて頂いて良いですか?僕も実家を出るつもりなんです。大学にはアルファばかりで凛のことが心配です。早く番にならせて頂く事を希望します」
「僕、勇心さんと早く暮らしたい。婚約期間は短くして、番になって結婚したいんだ」
「ええ?直ぐに結婚するの?…そっか...中司さんのほうがよければうちはそれで」
「ありがとうございます」
「父さんありがとう」

 合格して卒業式。その前に結納を済ませることになった。春休み中に引っ越しして、大学生活は二人で過ごす。子供は大学卒業後に考えるとして、在学中に番契約と結婚もしてしまおうと決めた。

 春休み。舞は入籍し、凛も家を出る。その前にと母は二人に家事を教えていた。

「舞はもっと丁寧に!凛は慎重になりすぎ。二人とも最低限の事は出来るようになって家をでましょう?」

「「はい」」

 掃除、洗濯、料理に買い物と母に甘えて来た二人は家事の大変さを学んだ。


「凛。勇心さんがいらしたわよ」
「はい。今行く」

 引っ越しの準備は、凛の身の回りの物少しを箱に詰めたのみ。何も要らないと言われたからだ。

「凛。荷物は?」
「これと、部屋にあと二箱あります」
「車に積んでしまおう」

「行こうか?」
「はい。母さん、今までありがとう。結婚式が決まったら連絡するね」
「うん。それ以外でも電話やメッセージ待ってるね」
「では失礼します」
「はい。凛をよろしくお願いします」

 着いたのは、大学にも会社にも近いタワーマンションの最上階だった。

「マンションも一度住んでみようと思ったんだ。でも、忘れ物すると取りに戻るの大変だから気をつけてね」
「はい。ふふっ、そうなんですね。知らなかった」
「専用エレベーターがあるから、待ち時間はあまりないんだけど、上がったり下がったりに時間がかかる。いずれ子供が出来る時にはやっぱり戸建てが良いよね」
「そうですね。でもここは便利そうです」
「うん。コンシェルジュでクリーニング頼めるし、ハウスクリーニングサービスも定期的に頼める。荷物も受け取っておいてくれるから、執事が居なくても大丈夫。シアタールームや図書室、トレーニングジムも完備だ」
「すごいですね。ここで完結しますね」
「新婚と恋人期間を二人で過ごす為に決めたんだ。だから思う存分イチャイチャしよう」

 凛は、頬を染めた。お付き合いをしたことが無いのでイチャイチャする事に興味もあり恥ずかしさもあった。

 最上階の部屋は広いガラス越しに都会の景色が一望できる。広いリビング、ダイニング、浴室にクローゼットルーム。凛の服も既に用意されて幾つも下げられてあった。そしてキングサイズのベッドが寝室にドンと置かれていた。

「ベッドはこだわって買ったんだ。二人で過ごすのが楽しみだよ」
「はい…っ」
「可愛い。顔が紅くなったね」
「勇心さんが恥ずかしがらせるからです」
「うん。その通り。本当に可愛いね」

 勇心が凛の頬に手を添えて、そっと顔を近づけた。凛が眼を閉じると唇が重なる。甘い口付けは何度も重ねられた。

「これからは毎日一緒にいられる」
「はい。嬉しいです」

 恋愛初心者の凛にあわせて、少しずつ接触を増やした勇心。手をつないで洋画を見たり、膝に抱いてキスをする。
 凛は勇心に愛されどんどんきれいになり、色っぽく変化していた。

「凛。日曜日に買い物と映画はどう?」
「良いですね。お仕事は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」

 映画館ではカップルシートで鑑賞中に手を繋ぎ、凛の足を触ってドキドキさせると耳元でかわいいとささやく勇心。
 一人では入りにくいおしゃれなレストランやカフェを巡り、美味しい物を共有して楽しむ。結婚までの束の間の恋人期間は、夢のような日々だった。

「凛。大学には慣れた?」
「はい。充実しています」

 朝食は、主に勇心が簡単な調理をして用意する。凛と二人でキッチンに立つことも増えて、楽しい時間を過ごしていた。

「それなら、次の発情期には番になれないかな?大学で他のアルファに襲われないか心配で仕方がないよ。君を独占したいんだ」
「わかりました。勇心さん、長めにお休みを取れますか?」
「発情期休暇を取れるよ」

 中司グループでは、アルファ、オメガとも発情期に休暇を取りやすいシステムがある。入社数ヶ月の勇心でもそうだ。

「この家で一週間過ごせる用意をするね」
「はい。お願いします」
「ピルも用意しておく」

 初めて最後までを経験するのだ。そして、番になる。これは後戻り出来ないということ。捨てられても他の人と契約できない。凛はその覚悟を決めた。

 発情期の始まりには、ぽやぽやと頬が火照り、身体が熱くなる。普段であれば抑制剤を飲んで一人で熱を逃がすのみ。凛は、発情期も軽いほうであまり苦しまない。

「抑制剤を飲まない発情期は初めてなんです。身体がいつもより熱いっ…」
「は、あ...良い香りだ。素敵だよ。可愛い、愛している」

 ベッドにもつれるように倒れ込むと、勇心は凛の服を剥いだ。

「本当に愛している。ずっと恋い焦がれていたんだ」
「僕もです。勇心さんが好きです」
「ひとつになろう。番になって、籍を入れよう」
「はい」

 宝物のように、優しく丁寧に身体を拓いていく勇心。もう凛は怖くなかった。
 口付けを交わし、全身にキスを降らせる。指先で凛の良いところを探る。小さな赤い果実をなで、鎖骨や臍も撫でては唇を寄せ、きれいな雄芯を撫でながら、ぬかるみ始めた後口に指を入れる。

「痛くない?」
「大丈夫です。あっ...」

 気持ち良いところを押して測ると更に指を増やして奥に進める。そして、凛をうつ伏せにしたら

「行くよ?」
「はい」

 ゆっくり時間をかけて自身を沈めていく勇心。凛は、枕を抱いて初めての感覚をやり過ごしていた。
 次第に慣れた中を、雄芯を擦られながら前後されると快感で声が出た。

「あっ」
「う、良い。噛むよ」
「はいっ…」

「「ッ…」」

 目の前が白く光る。多幸感に包まれた二人は、精を放った。長い放出のあいだ、勇心は凛を抱き締めた。

「愛している」
「僕もです」

 凛も幸せに包まれ、目尻を潤ませた。優しく暖かい、幸福な番契約だった。
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