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「たっだいま~!」
「お帰り、母さん」
「お帰りなさい」
「ただいま。邪魔してすまないね」
「やっぱり、家は良いねえ。今年からは可愛いお嫁さんが居るんだよ、もう格別だね」
「はいはい、その通りだとも」
俊輔の母の元気な声が玄関前に響いた。それに応える俊輔、柚月。後から父もハイヤーから下りてきた。
年末に俊輔の両親が帰国した。両親の部屋は、寝室、リビング、クローゼット、浴室と広いため、事前に業者のクリーニングも入れて受け入れ準備を整えていた。
帰国前に送られて来ていた荷物は既に部屋に運び入れてあったが
「俊輔、荷物が沢山あるから、ハイヤーから下ろすの手伝って」
「わかった。いいけど、荷物は送って来たんじゃ無かった?」
「それがね。柚月さんにお土産だって後から随分買い込んでたんだよ」
母が荷物を送った後で、またあれこれと買い物をしてきたようだ。
ハイヤーのトランクから、旅行カバンに段ボールに紙袋と幾つもの荷物が下ろされた。それらも両親の部屋に運び込む。
「ありがとう。部屋も綺麗にしてくれてあるんだね」
「業者に掃除して貰ったから、そのまま使えるよ」
荷解きは両親が二人でするからと言うので、四人分のデリバリーを頼んだ。
「改めて、ただいま」「ただいま」
「お帰りなさい。無事帰国を祝して乾杯」「おかえりなさい」
「「ありがとう」」
四人で楽しく旅行の思い出話を聞きながら食事をする。母から
「大晦日は一緒にお蕎麦を食べたいなぁ。お正月はおせち料理を頂いたら婚姻届を出すんでしょう?僕達も一緒に行きたい。それで初詣も一緒に行っても良い?」
俊輔が答える。
「母さん、随分積極的だね」
「だって夢が叶うんだ。嬉しくて仕方ないよ。お嫁さんとお出かけしたり、買い物をしてみたかったんだ」
「まあまあ、迷惑にならない程度にしなさい」
父がまあ抑えて、とたしなめるが
「はい。そうだね。でもとりあえずお土産は今日渡して良い?後で部屋に二人で取りに来てよ」
「わかりました」
食後に両親のリビングに向かうと
「これはネクタイ、ネクタイピン、カフスで俊輔に。これは柚月さんに、アクセサリーとか、服とか、マフラーとか、ハンカチとか色々ね。あと、この和服、僕が若い時着ていた物なんだけど、よかったらお正月に着て貰えないかな?」
柚月には、いくつもの包みがあり、更には母のお古の着物が数点。柚月は恐縮しながら
「こんなに沢山。すみません、ありがとうございます。嬉しいです」
「僕とサイズが同じくらいだと思うんだ。若い人向きの柄は着なくなってもったいないって思っていたんだ。良かったらなんだけど…」
「ありがとうございます。申し訳ありませんが着付けが出来ませんので、これから勉強します」
「覚えるまでは着付けさせて貰うから大丈夫だよ」
「母さん、すごい量だよ」
「だから二人でって言ったの。俊輔が運べば良いでしょう?」
「私も手伝おうか」
結局四人で荷物を持って柚月の部屋へ
「この部屋も使ってくれて良かった。二人が結婚して新しく家を建てるとしても、発情期用の部屋は作るといいよ」
「そうだな。子供を見て貰うベビーシッターさんや家政婦さんの出入りもある。俊輔が仕事で居られない場合もあるかも知れないからな。私達も便利だった」
両親の言う事に、俊輔から
「承知しました。うちは番になっても父さんが母さんの声が漏れることすら嫌だったんですよね。防音もフェロモン漏れもない頑丈な部屋は」
「ちょっと!柚月さんの前で何言ってるの。恥ずかしい」
母がぱたぱたと顔を手で扇ぎながら抗議すると、聞いた柚月も恥ずかしくなってしまって顔を赤らめた。二人のアルファは
「「そんな顔は他の人に見せないように」」
と互いに最愛を胸に抱いて顔を隠してしまった。
「全くもう。何だか二人ともおんなじこと言ってるし…」
母が父の胸元でぶつぶつと呟いていた。
両親が自室に戻ると、俊輔からは
「今後、新しい家を建てたい?それともマンションに住んでみたい?」
「僕は大勢で暮らしていましたのでこちらにこのままお邪魔しても良いと思うのですが、俊輔さんはどうですか?」
「そうだね。ここの空いている部屋やゲストルームをリノベーションすることはできるけれど姑と舅が一緒だと柚月が休まらないんじゃないかな?心配だよ。ゆっくり考えてみてね」
「はい。今日は僕、お義母様にとても受け入れて頂いていると感じて嬉しかったです」
「それなら良かった。年末年始も二人でも、親と一緒でも柚月の気持ちを優先するから」
「ありがとうございます。僕は一緒に過ごしてみたいです。お正月料理も教えていただきたいと思います」
「ありがとう。柚月。無理はしないでね」
「はい」
俊輔の心配と独占欲を余所に柚月は母と仲良くなっていった。二人で年越しそばを茹で、四人でテレビを見ながら食べる。
「去年は受験生でした。一人で勉強しながらの年越しでしたのに今年は楽しくて幸せで戸惑うくらいです」
「可愛い~!柚月さん、ありがとう」
―そして新年が明けた。
「柚月。似合う。綺麗だよ」
「本当に可愛い!着物似合うね」
「ああ。着て貰って良かったな」
「うん。お嫁さんとお雑煮作れて幸せだよ」
お正月は、轟家のお雑煮を習いつつ準備をした。おせち料理は頼んであったので、豪華な三段飾りだ。
お正月には全員和服を着ていた。新年の挨拶の後、役所に婚姻届を提出。初詣にも行く。全て迎えの車を頼み、和服でも移動が楽だった。
「僕は初詣もしたこと無かったので初めてです。俊輔さんやお義父様はお仕事の関係でご挨拶は無いんですか?」
「うちは、私の代にも既にそういうのは無しにしているんだ。年度替わりの挨拶だけだよ」
「そうなんですね」
「毎年正月明けの4日には人間ドックだしね」
「今年は柚月さんと一緒に回るの、楽しみだなあ」
「それより、今日が結婚記念日にもなったんだ。夕食はホテルで和食を用意して貰ったから行こう」
和食処であるがテーブルに椅子で着物でも座りやすい。
「「結婚おめでとう」」
「「ありがとうございます」」
「おまえたち、結婚式はどうする?」
「披露宴はさすがに会社関係でこのホテルで一度は...式は柚月の希望も含めて考えてみます」
「わかった。姉と姪とその子供が参列したいそうだ。家族の人数は少ないから海外でもいいな」
「わっ!良いねえ。ハワイとか、柚月さんは洋装と和装と色んな写真撮ってね。沢山着せたい」
「俺も柚月の写真は沢山撮りたいと思ってますよ」
柚月が遠慮がちにしているので他の三人が盛り上がってあれこれと提案した。
「柚月、帰りにここのチャペルとブライダルサロンも見てから帰ろう。パンフレットも揃えてある」
「良いんですか?楽しみです。僕、結婚式を挙げるなんて考えていませんでした。嬉しい」
「今日は結婚式入ってないらしいから。試着も出来るよ」
「見た~い」
「母さん…ちょっと抑えてよ」
「ごめんなさい」
スタッフの案内で連れられた夜のチャペルは、ライトアップするとまるで暗闇に浮かび上がるようだった。白いチャペルが紺に映える。両親が思い出話を始めた
「少し古い建物だけど、手入れはきちんとしてある」
「僕達は、ここで式を挙げて披露宴もしたんだ。このホテルが出来て間もない時期だったね」
「ああ。懐かしい」
「素敵ですね…」
ブライダルサロンも貸し切りで、柚月がドレスとスーツを幾つか試着した。
「ああ。綺麗だ」
親の前でも構わず俊輔は柚月を褒め額や頬にキスをする。恥ずかしそうな柚月が可愛くて、試着室に連れ込んで唇にもキスを落とした。
「柚月、顔を冷やして。赤くて可愛いくなっている。それからこのスーツも着て」
着替えさせられて鏡の前に立たされる柚月を
「可愛い~!」「うん。良いな」
両親も褒めて笑顔を向けた。
「ありがとうございます」
自分が受け入れられる事に喜びを感じる柚月と愛でる家族。結論は後日として帰宅するのだった。
「本当に嬉しいです。お義父様とお義母様が優しくてありがたいです。俊輔さん、本当に幸せ。大好きです」
「柚月を愛してるよ」
俊輔は、膝にのせた柚月とパンフレットやブライダル雑誌を吟味した。
「お義母様と叔母様達はハワイで海外挙式に行きたいそうです。叶えられるでしょうか?」
「母の言う通りにしなくても良いんだよ?でも柚月がそうしたいなら、折角だから叶える」
「僕も憧れます。皆の希望も叶えたいです」
「よし。プライベートジエットを使おう」
「お帰り、母さん」
「お帰りなさい」
「ただいま。邪魔してすまないね」
「やっぱり、家は良いねえ。今年からは可愛いお嫁さんが居るんだよ、もう格別だね」
「はいはい、その通りだとも」
俊輔の母の元気な声が玄関前に響いた。それに応える俊輔、柚月。後から父もハイヤーから下りてきた。
年末に俊輔の両親が帰国した。両親の部屋は、寝室、リビング、クローゼット、浴室と広いため、事前に業者のクリーニングも入れて受け入れ準備を整えていた。
帰国前に送られて来ていた荷物は既に部屋に運び入れてあったが
「俊輔、荷物が沢山あるから、ハイヤーから下ろすの手伝って」
「わかった。いいけど、荷物は送って来たんじゃ無かった?」
「それがね。柚月さんにお土産だって後から随分買い込んでたんだよ」
母が荷物を送った後で、またあれこれと買い物をしてきたようだ。
ハイヤーのトランクから、旅行カバンに段ボールに紙袋と幾つもの荷物が下ろされた。それらも両親の部屋に運び込む。
「ありがとう。部屋も綺麗にしてくれてあるんだね」
「業者に掃除して貰ったから、そのまま使えるよ」
荷解きは両親が二人でするからと言うので、四人分のデリバリーを頼んだ。
「改めて、ただいま」「ただいま」
「お帰りなさい。無事帰国を祝して乾杯」「おかえりなさい」
「「ありがとう」」
四人で楽しく旅行の思い出話を聞きながら食事をする。母から
「大晦日は一緒にお蕎麦を食べたいなぁ。お正月はおせち料理を頂いたら婚姻届を出すんでしょう?僕達も一緒に行きたい。それで初詣も一緒に行っても良い?」
俊輔が答える。
「母さん、随分積極的だね」
「だって夢が叶うんだ。嬉しくて仕方ないよ。お嫁さんとお出かけしたり、買い物をしてみたかったんだ」
「まあまあ、迷惑にならない程度にしなさい」
父がまあ抑えて、とたしなめるが
「はい。そうだね。でもとりあえずお土産は今日渡して良い?後で部屋に二人で取りに来てよ」
「わかりました」
食後に両親のリビングに向かうと
「これはネクタイ、ネクタイピン、カフスで俊輔に。これは柚月さんに、アクセサリーとか、服とか、マフラーとか、ハンカチとか色々ね。あと、この和服、僕が若い時着ていた物なんだけど、よかったらお正月に着て貰えないかな?」
柚月には、いくつもの包みがあり、更には母のお古の着物が数点。柚月は恐縮しながら
「こんなに沢山。すみません、ありがとうございます。嬉しいです」
「僕とサイズが同じくらいだと思うんだ。若い人向きの柄は着なくなってもったいないって思っていたんだ。良かったらなんだけど…」
「ありがとうございます。申し訳ありませんが着付けが出来ませんので、これから勉強します」
「覚えるまでは着付けさせて貰うから大丈夫だよ」
「母さん、すごい量だよ」
「だから二人でって言ったの。俊輔が運べば良いでしょう?」
「私も手伝おうか」
結局四人で荷物を持って柚月の部屋へ
「この部屋も使ってくれて良かった。二人が結婚して新しく家を建てるとしても、発情期用の部屋は作るといいよ」
「そうだな。子供を見て貰うベビーシッターさんや家政婦さんの出入りもある。俊輔が仕事で居られない場合もあるかも知れないからな。私達も便利だった」
両親の言う事に、俊輔から
「承知しました。うちは番になっても父さんが母さんの声が漏れることすら嫌だったんですよね。防音もフェロモン漏れもない頑丈な部屋は」
「ちょっと!柚月さんの前で何言ってるの。恥ずかしい」
母がぱたぱたと顔を手で扇ぎながら抗議すると、聞いた柚月も恥ずかしくなってしまって顔を赤らめた。二人のアルファは
「「そんな顔は他の人に見せないように」」
と互いに最愛を胸に抱いて顔を隠してしまった。
「全くもう。何だか二人ともおんなじこと言ってるし…」
母が父の胸元でぶつぶつと呟いていた。
両親が自室に戻ると、俊輔からは
「今後、新しい家を建てたい?それともマンションに住んでみたい?」
「僕は大勢で暮らしていましたのでこちらにこのままお邪魔しても良いと思うのですが、俊輔さんはどうですか?」
「そうだね。ここの空いている部屋やゲストルームをリノベーションすることはできるけれど姑と舅が一緒だと柚月が休まらないんじゃないかな?心配だよ。ゆっくり考えてみてね」
「はい。今日は僕、お義母様にとても受け入れて頂いていると感じて嬉しかったです」
「それなら良かった。年末年始も二人でも、親と一緒でも柚月の気持ちを優先するから」
「ありがとうございます。僕は一緒に過ごしてみたいです。お正月料理も教えていただきたいと思います」
「ありがとう。柚月。無理はしないでね」
「はい」
俊輔の心配と独占欲を余所に柚月は母と仲良くなっていった。二人で年越しそばを茹で、四人でテレビを見ながら食べる。
「去年は受験生でした。一人で勉強しながらの年越しでしたのに今年は楽しくて幸せで戸惑うくらいです」
「可愛い~!柚月さん、ありがとう」
―そして新年が明けた。
「柚月。似合う。綺麗だよ」
「本当に可愛い!着物似合うね」
「ああ。着て貰って良かったな」
「うん。お嫁さんとお雑煮作れて幸せだよ」
お正月は、轟家のお雑煮を習いつつ準備をした。おせち料理は頼んであったので、豪華な三段飾りだ。
お正月には全員和服を着ていた。新年の挨拶の後、役所に婚姻届を提出。初詣にも行く。全て迎えの車を頼み、和服でも移動が楽だった。
「僕は初詣もしたこと無かったので初めてです。俊輔さんやお義父様はお仕事の関係でご挨拶は無いんですか?」
「うちは、私の代にも既にそういうのは無しにしているんだ。年度替わりの挨拶だけだよ」
「そうなんですね」
「毎年正月明けの4日には人間ドックだしね」
「今年は柚月さんと一緒に回るの、楽しみだなあ」
「それより、今日が結婚記念日にもなったんだ。夕食はホテルで和食を用意して貰ったから行こう」
和食処であるがテーブルに椅子で着物でも座りやすい。
「「結婚おめでとう」」
「「ありがとうございます」」
「おまえたち、結婚式はどうする?」
「披露宴はさすがに会社関係でこのホテルで一度は...式は柚月の希望も含めて考えてみます」
「わかった。姉と姪とその子供が参列したいそうだ。家族の人数は少ないから海外でもいいな」
「わっ!良いねえ。ハワイとか、柚月さんは洋装と和装と色んな写真撮ってね。沢山着せたい」
「俺も柚月の写真は沢山撮りたいと思ってますよ」
柚月が遠慮がちにしているので他の三人が盛り上がってあれこれと提案した。
「柚月、帰りにここのチャペルとブライダルサロンも見てから帰ろう。パンフレットも揃えてある」
「良いんですか?楽しみです。僕、結婚式を挙げるなんて考えていませんでした。嬉しい」
「今日は結婚式入ってないらしいから。試着も出来るよ」
「見た~い」
「母さん…ちょっと抑えてよ」
「ごめんなさい」
スタッフの案内で連れられた夜のチャペルは、ライトアップするとまるで暗闇に浮かび上がるようだった。白いチャペルが紺に映える。両親が思い出話を始めた
「少し古い建物だけど、手入れはきちんとしてある」
「僕達は、ここで式を挙げて披露宴もしたんだ。このホテルが出来て間もない時期だったね」
「ああ。懐かしい」
「素敵ですね…」
ブライダルサロンも貸し切りで、柚月がドレスとスーツを幾つか試着した。
「ああ。綺麗だ」
親の前でも構わず俊輔は柚月を褒め額や頬にキスをする。恥ずかしそうな柚月が可愛くて、試着室に連れ込んで唇にもキスを落とした。
「柚月、顔を冷やして。赤くて可愛いくなっている。それからこのスーツも着て」
着替えさせられて鏡の前に立たされる柚月を
「可愛い~!」「うん。良いな」
両親も褒めて笑顔を向けた。
「ありがとうございます」
自分が受け入れられる事に喜びを感じる柚月と愛でる家族。結論は後日として帰宅するのだった。
「本当に嬉しいです。お義父様とお義母様が優しくてありがたいです。俊輔さん、本当に幸せ。大好きです」
「柚月を愛してるよ」
俊輔は、膝にのせた柚月とパンフレットやブライダル雑誌を吟味した。
「お義母様と叔母様達はハワイで海外挙式に行きたいそうです。叶えられるでしょうか?」
「母の言う通りにしなくても良いんだよ?でも柚月がそうしたいなら、折角だから叶える」
「僕も憧れます。皆の希望も叶えたいです」
「よし。プライベートジエットを使おう」
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