109 / 136
第6章 偽りのアイドル
11、佐々木絵美は会話が気になる
しおりを挟む
「あいつら……、俺の居ぬ間に明智先生呼びパクリやがってぇ……」
「十文字君?」
「……お?理沙に佐々木たち。面白いタイミングじゃないか」
廊下でいつものメンバーで歩いていると、十文字君が教室の前に話を聞き耳立てていた。
「兄さん、あんた不審者よ……」と、理沙ちゃんに突っ込まれるも「ははっ」と笑いながら受け流す。
「どうかしたんですか?」
「どうかしたからここにいるのさ」
「ウチらにもわかる様に説明しろ」
「宮村も谷川も見ろよ」
十文字君の視線の先に、お目当ての人物がいた。
やはりというか、案の定秀頼君だった。
その秀頼君の会話に十文字君が混ざらないのは珍しい。
「秀頼君がどうかしたんですか?」
「どうせ野郎4人でくだらない雑談してるだけでしょ?」
「まあまあ。津軽も覗けって!意外とあいつらの会話面白いぜ。俺らがいないぶん秀頼の本音が聴けるってもんだ」
「悪趣味ですね兄さん」
「理沙ちゃん?ちゃっかり十文字君の隣でスタンバってるじゃないですか」
廊下を歩く人数名から怪しい目で見られたが、何がそんなに良い情報があるのかと、わたしたち全員で教室の会話を聞くことになる。
『明智先生、俺にも女を紹介してくださいよ』
秀頼君がクラスメートの山本君におねだりをしている場面だった。
…………これで秀頼君ツテに山本君紹介されたら、わたしショック過ぎて凹むんですけど……。
「秀頼ぃ、ウチ紹介したらぜっこーだー」
咲夜も同じ心配をしている。
『いや、モテないぞ……』
秀頼君はこういうこと言うんですよ。
何年も一緒にいて、常にモテる自覚がないんですよ。
『嘘ばっかりー。お前ギフト持ちだし、成績良いし、運動できるし。結構クラスの女子人気高いんだぜ』
『マジかよ!?誰?誰々?誰に告ればいける!?』
『すごい食い付きっぷりだな明智……』
うー……、結構人気高いんですよ秀頼君は。
頭も良いし。
頼られるとNOと言わないし。
露骨に『テスト範囲教えてー』みたいな女子にも本気でマジレスするんです。
接点持ちたいだけの下心丸出しな女子の意図を全く読めないんです。
初対面であるはずの他のクラスの子からも『勉強教えてー』って言われる状況の異常さに気付いていないくらい鈍感なんです。
「秀頼さんから告白されたら、私OK出しますのに……」
「ウチも」
永遠と咲夜がぼそっとカミングアウトしていた。
今、牽制しましたね。
サラッと永遠がやりましたよ。
策士です。
わたしは初対面の時から待ってます。
周りより長い期間、ずっと待ち望んでいるんですよ。
実際中学に入り男女混ざっての会話は少なくなります。
なぜならお互いを意識しているからです。
その意識をしている恥ずかしさを突っ切られる人のみが彼氏・彼女をゲットできます。
秀頼君は、中学に入ってから5通以上、ラブレターをもらっています。
しかし、本人は1通も知りません。
親友である十文字君が机を漁り、下駄箱を弄りラブレターだけを抜き取るからです。
十文字君曰く『秀頼が幸せを掴むためにその妨げになる女は認めないから』と言ってのけます。
直接『18時に校舎裏で』みたいに直接約束を取り付ける女子もいるみたいですが、すかさず十文字君が『あいつ18時無理っぽいって言われたから伝えた』と秀頼君と女子にフォローしまくるんです。
『秀頼の童貞は悪い女から取られない様に俺が守るんだ』と、いつかにわたしたちに宣言してました。
秀頼君がよくプレイしているギャルゲーとやらの親友役みたいな彼である(たまにあの男がわたしの横でギャルゲーをしている時があるから覚えた)。
『で、モテる明智先生よ。俺に誰か紹介してよ』
『仕方ない』
え!?紹介するの!?
周りの女子全員が顔を上げてみんなで顔を合わせる。
しかもサラッと言ってのけた。
消しゴム貸すよと言い間違えたかと錯覚するほど、躊躇のない返事だ。
「あいつ、この中の誰かの名前出したらぶん殴ってやるからな……」
十文字君が燃えています……。
何がそこまで彼を熱くさせるのかはわかりませんが……。
『え?マジで?』
『めっちゃ頭が良くて経験豊富な子を西山に紹介してやろう』
『うひゃー、めっちゃ楽しみ!しかも経験豊富とかやべー!』
どうやら、秀頼君の知り合いに経験豊富な人材がいるらしい。
わたしたちでは無さそうです。
……が。
「秀頼の奴、そんなビッチと交流関係が……?」
「あ、あ、明智君……。嘘でしょ!?」
「秀頼……、ウチは悲しい……」
「秀頼さん……、信じてたのに……」
「本当クズね」
「あの……、秀頼君はそんな人じゃないですよ……」
ブンブンと首を振る。
ないない、秀頼君をわたしは信じてますから。
『あぁ。木村を紹介してやる。子供5人持ち。かなり経験豊富だ』
『先公じゃねーかあああああああ!』
一安心です。
秀頼君はそんな人と交遊関係はありません。
わかってました。
「はぁ……。びっくりした。秀頼に限ってそれはないか」
「明智君は紳士です」
「秀頼は真面目だからな」
「秀頼さん、頭良いですね」
「クズ疑惑は解消する」
「手のひらくるくるですね……」
秀頼君の株が下がって上がってを繰り返していきます。
『僕はですねぇ、中田さんが気になりますねぇ』
『あぁ、中田な。良い感じに身体付き良いよな』
『なんかこう……エロいよな』
『つい腋に視線行っちゃうよな』
ついに、男子で恋バナを始める集団。
もうちょっと秀頼君は見られている意識をした方が良いと思う。
「うー、秀頼さん。そんなに腋好きなんだ」
「あいつ腋ガチ勢だから」
「気持ち悪いからそんな話しないで」
十文字君の言葉に冷たいニュアンスで円が割り込んだ。
「お、おう」と十文字君は、円にびびっていた。
『女子の幼馴染とか憧れますねぇ』
『憧れるよなぁ。女子の幼馴染とかどこで見付けるのか不思議だわ……。つい、花見の腋に視線行っちゃうよな』
「絵美が女子の幼馴染扱いされてないな」
「ひ、ひ、秀頼君とは幼馴染を超越した仲だからね!わたしも秀頼君を幼馴染扱いしてないし!」
「絵美がそう言うなら……」
いつか秀頼君の彼女になるもん。
なってやるもん!
そんなことを観察をしていた時だった。
わたしの心臓がビクンと動いた。
『山本は?山本は誰狙ってるのよ?』
『俺は……、佐々木さんとか可愛いと思う』
『幼い見た目だけど、しっかり者で良いですねぇ』
ええええぇぇぇ!?
山本君、わたしに気があるの!?
「山本君、ごめんなさい」
「本人知らぬ間に秒で振られたよ!?」
理沙ちゃんから突っ込まれるけど、ネタとかではなくて純粋な気持ちであった。
「十文字君?」
「……お?理沙に佐々木たち。面白いタイミングじゃないか」
廊下でいつものメンバーで歩いていると、十文字君が教室の前に話を聞き耳立てていた。
「兄さん、あんた不審者よ……」と、理沙ちゃんに突っ込まれるも「ははっ」と笑いながら受け流す。
「どうかしたんですか?」
「どうかしたからここにいるのさ」
「ウチらにもわかる様に説明しろ」
「宮村も谷川も見ろよ」
十文字君の視線の先に、お目当ての人物がいた。
やはりというか、案の定秀頼君だった。
その秀頼君の会話に十文字君が混ざらないのは珍しい。
「秀頼君がどうかしたんですか?」
「どうせ野郎4人でくだらない雑談してるだけでしょ?」
「まあまあ。津軽も覗けって!意外とあいつらの会話面白いぜ。俺らがいないぶん秀頼の本音が聴けるってもんだ」
「悪趣味ですね兄さん」
「理沙ちゃん?ちゃっかり十文字君の隣でスタンバってるじゃないですか」
廊下を歩く人数名から怪しい目で見られたが、何がそんなに良い情報があるのかと、わたしたち全員で教室の会話を聞くことになる。
『明智先生、俺にも女を紹介してくださいよ』
秀頼君がクラスメートの山本君におねだりをしている場面だった。
…………これで秀頼君ツテに山本君紹介されたら、わたしショック過ぎて凹むんですけど……。
「秀頼ぃ、ウチ紹介したらぜっこーだー」
咲夜も同じ心配をしている。
『いや、モテないぞ……』
秀頼君はこういうこと言うんですよ。
何年も一緒にいて、常にモテる自覚がないんですよ。
『嘘ばっかりー。お前ギフト持ちだし、成績良いし、運動できるし。結構クラスの女子人気高いんだぜ』
『マジかよ!?誰?誰々?誰に告ればいける!?』
『すごい食い付きっぷりだな明智……』
うー……、結構人気高いんですよ秀頼君は。
頭も良いし。
頼られるとNOと言わないし。
露骨に『テスト範囲教えてー』みたいな女子にも本気でマジレスするんです。
接点持ちたいだけの下心丸出しな女子の意図を全く読めないんです。
初対面であるはずの他のクラスの子からも『勉強教えてー』って言われる状況の異常さに気付いていないくらい鈍感なんです。
「秀頼さんから告白されたら、私OK出しますのに……」
「ウチも」
永遠と咲夜がぼそっとカミングアウトしていた。
今、牽制しましたね。
サラッと永遠がやりましたよ。
策士です。
わたしは初対面の時から待ってます。
周りより長い期間、ずっと待ち望んでいるんですよ。
実際中学に入り男女混ざっての会話は少なくなります。
なぜならお互いを意識しているからです。
その意識をしている恥ずかしさを突っ切られる人のみが彼氏・彼女をゲットできます。
秀頼君は、中学に入ってから5通以上、ラブレターをもらっています。
しかし、本人は1通も知りません。
親友である十文字君が机を漁り、下駄箱を弄りラブレターだけを抜き取るからです。
十文字君曰く『秀頼が幸せを掴むためにその妨げになる女は認めないから』と言ってのけます。
直接『18時に校舎裏で』みたいに直接約束を取り付ける女子もいるみたいですが、すかさず十文字君が『あいつ18時無理っぽいって言われたから伝えた』と秀頼君と女子にフォローしまくるんです。
『秀頼の童貞は悪い女から取られない様に俺が守るんだ』と、いつかにわたしたちに宣言してました。
秀頼君がよくプレイしているギャルゲーとやらの親友役みたいな彼である(たまにあの男がわたしの横でギャルゲーをしている時があるから覚えた)。
『で、モテる明智先生よ。俺に誰か紹介してよ』
『仕方ない』
え!?紹介するの!?
周りの女子全員が顔を上げてみんなで顔を合わせる。
しかもサラッと言ってのけた。
消しゴム貸すよと言い間違えたかと錯覚するほど、躊躇のない返事だ。
「あいつ、この中の誰かの名前出したらぶん殴ってやるからな……」
十文字君が燃えています……。
何がそこまで彼を熱くさせるのかはわかりませんが……。
『え?マジで?』
『めっちゃ頭が良くて経験豊富な子を西山に紹介してやろう』
『うひゃー、めっちゃ楽しみ!しかも経験豊富とかやべー!』
どうやら、秀頼君の知り合いに経験豊富な人材がいるらしい。
わたしたちでは無さそうです。
……が。
「秀頼の奴、そんなビッチと交流関係が……?」
「あ、あ、明智君……。嘘でしょ!?」
「秀頼……、ウチは悲しい……」
「秀頼さん……、信じてたのに……」
「本当クズね」
「あの……、秀頼君はそんな人じゃないですよ……」
ブンブンと首を振る。
ないない、秀頼君をわたしは信じてますから。
『あぁ。木村を紹介してやる。子供5人持ち。かなり経験豊富だ』
『先公じゃねーかあああああああ!』
一安心です。
秀頼君はそんな人と交遊関係はありません。
わかってました。
「はぁ……。びっくりした。秀頼に限ってそれはないか」
「明智君は紳士です」
「秀頼は真面目だからな」
「秀頼さん、頭良いですね」
「クズ疑惑は解消する」
「手のひらくるくるですね……」
秀頼君の株が下がって上がってを繰り返していきます。
『僕はですねぇ、中田さんが気になりますねぇ』
『あぁ、中田な。良い感じに身体付き良いよな』
『なんかこう……エロいよな』
『つい腋に視線行っちゃうよな』
ついに、男子で恋バナを始める集団。
もうちょっと秀頼君は見られている意識をした方が良いと思う。
「うー、秀頼さん。そんなに腋好きなんだ」
「あいつ腋ガチ勢だから」
「気持ち悪いからそんな話しないで」
十文字君の言葉に冷たいニュアンスで円が割り込んだ。
「お、おう」と十文字君は、円にびびっていた。
『女子の幼馴染とか憧れますねぇ』
『憧れるよなぁ。女子の幼馴染とかどこで見付けるのか不思議だわ……。つい、花見の腋に視線行っちゃうよな』
「絵美が女子の幼馴染扱いされてないな」
「ひ、ひ、秀頼君とは幼馴染を超越した仲だからね!わたしも秀頼君を幼馴染扱いしてないし!」
「絵美がそう言うなら……」
いつか秀頼君の彼女になるもん。
なってやるもん!
そんなことを観察をしていた時だった。
わたしの心臓がビクンと動いた。
『山本は?山本は誰狙ってるのよ?』
『俺は……、佐々木さんとか可愛いと思う』
『幼い見た目だけど、しっかり者で良いですねぇ』
ええええぇぇぇ!?
山本君、わたしに気があるの!?
「山本君、ごめんなさい」
「本人知らぬ間に秒で振られたよ!?」
理沙ちゃんから突っ込まれるけど、ネタとかではなくて純粋な気持ちであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる