絶対お兄ちゃん主義!

桜祭

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1章

プロフィール画像がビキニ!

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さて、ここから本編。
12月24日。
クリスマスイブである。
この日は冬休み前最後の登校日である。
普段の登校日と変わらない普通の平日である。
そんな事はどうでも良くて最近は恋とも打ち解けてきて会話も増えてきた。

「お兄ちゃん、今日はクリスマスです。夜にパーティーをしましょう」
「よしお前もスマブラするか?お前もしかしてアイテム無し終点厨か?」
「私はゲームの事よくわからないのです。そうじゃなくておめでとーって感じのパーティーです」

おめでとーって感じのパーティーって。
ニュアンスでは伝えたい事はわかっている。
1人暮らしをしていた俺ではあまり縁のない話だったがこれも記念の為だ。

「そうだな。やってみるか」

明日から流亜の家庭教師をやるわけだしその息抜きってところだな。
そういえば目の前の恋の成績と進路を俺は知らない。
一生の不覚。
こないだ導いてやるのが家族とか考えていたのにまだ聴いてなかった。
もし頭が悪いなら流亜と一緒に勉強を教えたり、紹介してやっても良いかな?

「お前さ学力とか進路とかどうなんだ恋」
「学力ですか?学校の勉強なんて楽勝なんです。学年1位です!」
「……」

無い胸をまたもどーんと張る恋。
この仕草が最近くせになりマイブームになりつつある。
というかすげーなこいつ。
去年までの俺のポジションじゃん。

「お兄ちゃんってどこの高校なんですか?」
「すぐそこの青空高校だよ」
「ならそこで」
「すげー決断の仕方!」

大物、人生で俺では敵わないと思い知らされるくらい男らしくて恰好良かった。
家から近いからなんて理由で選らんだ俺って恋と比べると小物だなと少し惨めになった。
というか俺の制服もどこのかわかってなかったんか。
ブレザーに付いた校章には雲に青空と書かれたよくわからない校章なのだがそれでもわかるだろうに。

「私、こないだの進路相談の時『別にどこだって行けるから自信持て』って5分掛からなかったのですよ」
「こっちなんかクラスで俺だけ進路相談の予定省かれてたんだぞー」

星丸、光は進路相談の時間が倍ぐらいに伸びても終わらなかったって嘆いていて、俺だけ毎日早く帰れてズルイって言われてたな。

「ん?」

ブブブ、とスマホのバイブが鳴っていた。
こんな朝の登校前に誰だろうかと着信者の名前を見ると『遠野巫女』と表示されていた。
何故かプロフィール画像が姉さんのビキニ姿であった。
躊躇いながらも、躊躇しながらも、手を震えながらも、通話ボタンを押せないでいた。

「で、出てあげてくださいよ」
「そうだな……」

恋の一声で通話状態にした。
なんで俺、恋の言う事だと聞いてしまうんだろうか?
恋ではなく、星丸に言われたら押さない自信がある。

『ハッピーニューイヤー』
「残念ながら君のいる時代は未来じゃないかい?」

過去なのかもしれないのだが。
いやどうだって良いな。

『どうよそのビキニ姿、季節感なくて新鮮でしょう?』

いつ設定したのだか。
スマホでも掏られて設定を弄られたのかも……。
いやどうだって良いな。

「確かに新鮮だな。スタイルも悪くないし普段からこんな姿なら良いのに」
『そんな事言っちゃって。次会う時はビキニで会おうか』
「是非そうしてくれ。写真集とかないのか?」
『一冊1000円でどう?』
「意外と謙虚だな。1500円ぐらいなら払う価値はあるな」

いやどうだって良いな。
つーかなんだこのワンパターンな突っ込み?
いやどうだって良いな。

「ところでなんの用だ?そんな話の為に電話してきたのか?」
『違うわね』

『えーと』と本題に入りそうな感じで話を切り出した。

『今日恋がパーティーするとか言わなかった?』
「あんたは超能力者か!」

監視カメラが設置されていないか調べる必要がありそうだ。
キョロキョロと辺りを見渡しながら姉さんの言葉が耳に入ってくる。

『いや、これは毎年恋が言い出すからそうかなって思っただけなんだけど、……そのパーティーさ数人が参加出来るぐらいの用意してもらって良いかな?』
「なんだ?あんたとか両親とか来るのか?」
『うーん、4割ぐらいは正解かな?まあ家族が来るから』

変な事を言う。
しかし姉さんが連れて来るのは確かに家族だったが、他にもパニックも連れ込んで来るとは俺も予想をしていなかった。
それは今日の放課後に持ち込みになる。

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