絶対的幸運少年と不幸少女

ジョージ高津

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2 一緒にのる?

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次の日の朝、時間を決めて駅に集合した三人。
等々力が何の気を聞かせたのか、ジュースを三人分買っていた。

「で、オレはどうしたらいいのかな?」

と聞く。色々と佐々木さんを痴漢から守るシュミレーションをしたが、自分が佐々木の近くに立ち壁になって守るような事しか浮かばなかった。
それはそれで、佐々木さんと密着してしまい、こっちが恥ずかしい。向こうも嫌じゃないのか?また、僕が加害者になるい二次被害も起きやしないか。
などなど。あまり良い案は浮かばなかったのが本当のところ。

「青葉には特に何もしてもらう予定はないよ!」
とハッキリと言う等々力。
「えっそれって僕、来た意味あるの?」
「忘れてもらっちゃ困るよ。あなたは幸運男よ。一緒にいるだけで良いのよ」
と変に買いかぶられている。

すると佐々木さんが、すこし申し訳なさそうに
「青葉くんに協力してもらおうと思ったのはね。噂で幸運男って呼ばれてただけじゃないの」
「実際青葉くんと同じ電車に乗った時、痴漢に会わなかったの、、」
「ほらほらーいるだけでいいのよー楽なもんじゃない」
と後ろで等々力が煽ってくる。うるさいな!

「でもたまたま会わないの?僕が乗った時は」
と佐々木さんに聞く。
「たまたまと言われたらそうなんだけど、社内にね警官がいたり、丁度よく椅子に座れたり。」

「やっぱりたまたまじゃないか、、」
と少し自信をなくす。買いかぶりだ。運は大切だと思うけど、それだけですべての犯罪を止めれるわけじゃない。ましては普通の男子高校生に求めることじゃないよ。

「とにかく色々考えないで一緒に乗ってほしいの。それで会わなければ、それでいいじゃん!」
と等々力がジュースを飲みながら笑う。

「うん、まぁ」
「青葉くん!お願い!一緒に乗ってください。気にしないフリしてるけど。毎日憂鬱で仕方ないの!このままじゃ学校行けなくなっちゃう、、」
と佐々木さんが目を潤ませながら懇願する。
「青葉くんも面倒くさいかもしれないけど、、」

「いやいや!登校するだけだから、いつもと一緒だなら面倒くさいなんてないよ!」
と必死にフォローする。そうだみんな辛いんだ。電車を乗るだけの事なのに、憂鬱になるほど。

(ピンポンパンポーン!列車がまいります。白線の内側でお待ちください)
と古臭いアナウンスが流れる。

「おっ来た来た!」
と佐々木が列車が来る方を覗く。
遠くから警笛の音が響く
(1号車は本日より6時~9時女性専用車両になります)とアナウンスが流れている。

「へっ?女性専用車両??」
カダンガタン、プシュー

目の前に停車した車両には、ピンク色のステッカーが貼ってあり【女性専用車両】と書いてあった。

「へっ?」あっけに取られる青葉。
すると等々力が前に立ち。

「一緒にのる?」
と顔を覗きこんでくる。
「やめときます、、」

青葉は別の車両に乗る事にした。

~~~

急いでとなりの車両に移動し無理に飛び乗った。
「やめろ!ガキ!」
とサラリーマンにキレられる。
「すんません。これに乗らないとやばいんです」
とヘコヘコする。

電車に乗ってる間そのサラリーマン近くにおり、すごい威圧感を受けていた。小さくなりながらも、どうにか何も起きませんようにと祈るだけだった。
これがどこが幸運男だよ、、。

しかし、女性専用車両が走るなんて知らなかったな。これができたらお役御免かな。
ちょっと佐々木さんと乗ってみたかった気もするけど、と考えてダメダメと自省する。

何事もなく電車は、学校の最寄りの駅に到着した。

ホームに降り、等々力と佐々木さんを探す。降車客がひと通りホーム出ていったあと。
椅子に座る佐々木さんと等々力を見つけた。

おーいと声をかけようとしたところ。
異変に気づく、、、

佐々木さんが椅子に座りながら俯いている。
異様な雰囲気だった。

うぐ、ぐす、、すすり泣く声が聞こえる。
あれ?泣いている?

女性専用車両だろ?おかしい、痴漢に会うわけない。

横から佐々木さんを抱きしめるようにすわっているわ等々力が寂しそうな目をしてこっちを見る。
「痴漢が出たの」
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