眠り猫と不眠王子のwin-winな関係

ムギ・オブ・アレキサンドリア

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7ベッドの上で…

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「え?」

「俺が眠れないときにはお前には散々世話になっただろう。お前のその発情期の世話をしてやる」

「……どういうこと?」

 答えることなくクインスはデイジーを抱き上げた。
 触れている箇所が熱い。

 運ばれた先はクインスの寝室だったーー。

 ベッドに優しく寝かされた彼女の目に映ったのは、大きな窓から覗く満月を背にデイジーの身体を組み敷くクインスの余裕のない顔ーー。

「クインス……」

 クインスはデイジーの白い首元にキスを落とす。
 するとデイジーの身体はビクンッと大きく跳ねた。

「本当にこれで楽になるの……?」

「ああ」

 余計に身体に熱が増している気がして、デイジー不安になった。
 耳元で聞こえるクインスの息が荒い。
 今度は汗ばむ額にキスをされた。

 着ていたネグリジェを剥かれて裸にされる。
 彼の前で全裸になったのは初めてじゃないのに、今は恥ずかしいし落ち着かない……。
 思わず彼に背を向けると、クインスは優しい手つきでデイジーの尻の付け根から生えている尻尾を上下に滑らせた。

 敏感な尻尾を愛撫されてデイジーの身体には鳥肌が立ち、ビクビクと細かく痙攣する。

「人の姿の時もここに痣があるんだな」

 尻尾の付け根の上部にある逆さまのハートマークに舌を這われ、また腰が抜けてしまう。
 彼の角張った指がデイジーの内腿を這う。

 彼の胸が、デイジーの背中にぴったりとくっついている。
 クインスの心臓の鼓動が背中越しに伝わってくる。

 漏れる彼の吐息にドキドキしながらされるがままになっているとーー彼はデイジーの敏感な部分を手探りした。

(発情期だから……?)

 クインスが探し当てた敏感な部分は熱くなり、すでにぐしょぐしょに濡れていた。
 太い指は躊躇うようにデイジーの入り口の周りの柔らかい肉や突起した蕾を優しく摩っている。
 その手の動きがもどかしくて仕方ない。
 抗議するようにデイジーはクインスの手の甲をさすって、中まで来るように促した。

 もっと奥まで来て欲しい……。
 彼が、欲しい。

 薄暗くて静かな寝室、ゴクリと彼が生唾を飲み込む音が聞こえる。

 彼の指が一本、ゆっくりと濡れた狭い秘孔に入ってきた。入れたまま動かさないのがまたもどかしい。

「んっ……」

 異物感に思わず声が漏れる。
 デイジーの様子を伺いながらクインスは指を動かした。
 グチュグチュといやらしい水音が部屋に響く。

「うう……クイン……ス……」

 ギュッと背中を抱きしめられ、右手で片胸の膨らみを弄ばれた。
 胸の先端の最も火照った部分をコリコリと指で摘まれると、嬌声が漏れた。

「デイジー……」

 どんな愛撫よりも自分の名前を囁く声に胸は高鳴った。
 指で舌でーー時間をかけて開拓された部分は十分に潤み、クインスの指を三本も受け入れられるようになっていた。

「はぁ……はぁ…」

 ぐったりとベッドの上にうつ伏せになっているデイジーの身体を仰向けに戻して、クインスはその太腿に手を伸ばし脚を強引に開いた。

「え?……」

「……っ」

 膨張し反り返った雄の部分を秘孔に押し当てグリグリとこじ開けられる。

「ぁっ……」

 指とは違い、肉片が躊躇うように中からそれを外へ押し返す。

「力抜いて、デイジー……」

「クインス……やっ……」

 頭だけが中途半端に入った状態で、クインスは苦しそうな顔をしている。
 少し裂けた秘孔の肉片がヒリヒリする、浅いところをゆっくりとまさぐるように突かれてデイジーは身震いした。

 それはデイジーが喘ぐたびに中でむくむくとそれは大きくなった。

「デイジー…」

「え?ああっ……ん!」

 クインスはデイジーの腰を掴むと、勢いをつけて自身のそれをデイジーの奥へと押し込んだ。

「デイジー………」

「んう……うう……」

 入り口部分は裂けてヒリヒリと痛むし、中は異物感が苦しい。
 でも、彼が身体の中に満ちてくると、苦しいくらいだった熱い疼きが引いていくように解き放たれるような感覚がした。

 どちらが先に果てたのか、憶えていないくらい無我夢中で抱き合った。

 
 
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