99 / 421
第四章 黒の主、オークション会場に立つ
96:競売品大放出スペシャル!
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
「ごめんなさい、ご主人様……」
「すまなかった、ご主人様」
オークションを終えて意気揚々と帰ってきてみればこれだ。
凹んだネネとツェンがお出迎え。
何があったと聞けば【天庸】がふらりとやって来て、軽く一戦したらしい。
突撃! 隣の……ってレベルじゃねえぞ。
「ラセツだと!?」
そりゃイブキもそうなる。
あれか? お前の同郷の人バカなのか?
襲撃でもなく調査でもなく暗殺でもないだろ、これ。
何、昼間に通りから真っすぐ正門へ、って。
んで俺の調査の前に侍女軍団の強化を調査しに、ちょっと攻撃しに来ましたってか? バカだろ。
逆に意表を突きすぎてるわ。
「ラセツと戦ってみてどうだった?」
「……私の速さに反応した。攻撃したのに掴まれた。力が強い」
「あたしもヤツも本気じゃなかったが、ありゃあたしやイブキよりパワーがあるかもしれないね。少なくとも普通の鬼人族でないのは確かだ」
やはり身体能力が異常に上がっている。
これはボルボラも樹人族の女も同じだ。
ただボルボラに土魔法があり、樹人族の女に竜鱗があったように、ラセツにも何かしらプラスアルファがあると考えた方がいいだろう。
「性格はどんなヤツだった?」
「自分に自信がある、他人を見下す、単細胞馬鹿」
「あたしも同じく」
「そこは昔と変わっていないかもしれません」
見たまんまの脳筋タイプか?
昔から一緒ってことは肉体的な改造はされていても精神的な改造はされていない?
いや、話に聞くラセツならそもそも盟主ヴェリオの下につくのがおかしいタイプだ。
やはり何かしらの洗脳や改造がされていると思ったほうが良いか。
「んで、スィーリオとか言ったか、その鳥人族は「盟主が俺に素材としての興味を持ってるけどすぐには動けない」と言ったんだな?」
「「はい」」
「つまりチャンスってことだな」
「「チャンス?」」
ネネとツェンだけではない、皆がそろって首を傾げる。
「だってそうだろ? 組織の長が俺を狙ってるなら確実に向こうからやって来る。リベンジのチャンスは来る。おまけにそれまでの時間があるなら、その間に鍛えられるってことだ」
これがすぐに戦わなきゃいけない状況だとしたら、俺以外は一対一で戦えないって事になっちまう。
逆に俺への興味がなくてもう戦いませんよとなれば、居場所も分からないのだからリベンジの機会を失う。
リベンジしたいのはネネとツェンだけじゃない。
ウェルシアとミーティアもだ。
時間を置いてまた来ますというのは、こちらにとって好都合以外の何物でもない。
「とりあえず今回の件はメルクリオにも相談する。明日、ホームに行ってみよう」
『はい』
「それと【天庸】が来た時の為の備えは色々と考えなきゃいけないが、まずは皆鍛えないといけないな」
『はい』
「鍛える為には迷宮に潜るんだが、その前に、だ」
真剣な面持ちの侍女たちをぐるりと見回し、俺は笑顔を見せる。
「オークションの戦利品をくばるぞ~~~!!! イエ~~~~イ!!!」
『…………』
「ん? どうした? 武器やら何やらで戦力強化できる機会なんだぞ? せっかく競り勝ってきたんだし皆で喜ぼうじゃないか」
「いえ、その、【天庸】に襲撃されたインパクトが大きくてですね、素直に喜べないと言いますか……盛り上がれないと言いますか……」
何を言っているんだ。
時間を置いてまた来ます、の言質だけで大戦果だ。
何もしょげる必要はない。
どうせ迷宮で鍛えるのは予定に入ってたんだしな。
むしろ良くやったと言いたいくらいだ。
「だから気にせず喜べ! 戦利品を見せるぞ~~~!!! イエ~~~イ!!!」
『イ、イエ~~~イ!!!』
うんうん、いいよいいよ。
やっぱ俺たちが大金叩いて買いあげた戦果だからね。皆で共有しないと。
もうぶっちゃけ【天庸】とか【ゾリュトゥア教団】とかどうでもいいからね。
「えー、オークションは色々とありましたが、シークレットも含めて掘り出し物もありました。一応、皆に一つずつお土産があります! 拍手!」
『おおっ! パチパチパチ!』
「まず最初はお土産じゃなくて共有資産だけど【マジックテント】!」
「おお、買えたんですね!」
これはどの組合員も欲しがってたみたいで競争率が高かった。
一見すると普通のテントだけど、魔物避けの効果と、室内がマジックバッグみたいに広い空間になっている。
さすがに家が入るほどじゃないが、大部屋と変わらない。
ここの全員が雑魚寝できるくらいは十分にある優れものである。
「続いて一番多いスキルオーブ関連いくぞ! まずは俺用の<空跳>スキル!」
「おお、ご主人様が欲しがってたやつ!」
「続いてエメリー用に<投擲>スキル!」
「ありがとうございます」
「さらにー、ネネ用に<毒撃>スキル!」
「んーっ! ほ、欲しかったやつ! ありがとう、ございます!」
俺の<空跳>は所謂二段ジャンプ。
ステータス的にも戦い方としても【敏捷】特化だから、これがあれば立体的に動けそうだし欲しかったんだよね。
浪漫があるし。二段ジャンプとか。
エメリーの<投擲>は地味だけど非常に使える。
元々器用なエメリーはハルバ二刀流で近・中距離だけど、ナイフでも投げられれば遠距離も可能。
ますます器用貧乏になりそうだけど、それがエメリーらしいとも思える。
ネネの<毒撃>は攻撃に毒の状態異常を一定確率で付与するもの。
闇朧族は暗殺系種族だから持ってる人も多いらしい。
もしかしたら今後生えるかもしれないけど、ネネは未だにないから、余計に欲しがってた。
「次はー、ツェン用に<一点突破>スキル!」
「これ昨日話してたやつか! かぁ~今日これを持っていればっ!」
「それとー、ポル用に<逃げ足>スキル!」
「<逃げ足>? どんなスキルなのです?」
ツェンの<一点突破>は″突き″などの局所的な攻撃に対してダメージ補正が入るらしい。
さらに同じ個所を攻撃し続ける事でも、ダメージが増幅される。
体術メインのツェンなら剣士以上に有効に使えると思う。
ポルの<逃げ足>は事前相談せずに衝動買いした。
退却時に敏捷補正、速度上昇らしいんだが、これはポルが鍬で攻撃した後に魔法を撃つ為に下がる事を想定している。
前衛から後衛への素早い移動が可能になるじゃないかと。ひいてはパーティー戦闘がスムーズになる。
そういう説明をしたら納得してくれたらしい。
意外と喜んでくれた。
「続いてー、ドルチェ用で<不動の心得>スキル!」
「あーっ! ヒイノさんとどっちかって言ってたやつ! ありがとうございます!」
「最後にー、ウェルシア用で<魔力凝縮>スキル!」
「ありがとうございます……えっと魔力……凝縮ですか?」
<不動の心得>は所謂ノックバック耐性。
盾持ちのヒイノとどっちかで悩んだけど、ヒイノはバックラーで直剣メインなのに対し、ドルチェは中盾で槍メインだから、ノックバックを考えるならドルチェかな、と。
何気にメンバーで一番守りが堅いからね。
ウェルシアにあげた<魔力凝縮>は魔法使いメンバーなら誰でも良いかと一応買っておいたもの。
他にウェルシアに適したものがなかったからウェルシアにした。
効果は二つあって、一つは『一つの魔法に対して通常以上に魔力を込めることで威力を上げる』、つまり魔力ブースト。
二つ目は『魔法の効果範囲を狭めることで威力を上げる事が可能』。
つまり広範囲魔法を単体魔法にする事でブーストさせる。
「例えばゴブリン十体をまとめて倒せる暴風の嵐を一体のみに絞って放つという事ですか?」
「そうなんだが、俺は魔法を圧縮・変形させるって事だと思ってる。ちょっとアイデアがあるから後で相談しよう」
「分かりました。ありがとうございます」
上手く使えばかなり有用なスキルだと思うんだよな。
ブーストに必要な魔力は<カスタム>で増やせるんだし。
まぁ相当な訓練が必要だとは思うけどね。
「さあ続いて、装飾品が二つ! まずはミーティアに【炎のアミュレットリング】!」
「まあ! ありがとうございます!」
「さらにー、ヒイノに【守護の腕輪】!」
「ありがとうございます!」
ミーティアの【炎のアミュレットリング】は火魔法の触媒だな。それの高ランクバージョン。
基本的に【神樹の長弓】での攻撃になるだろうし、それで火魔法を撃つ時はわざわざ弓から短杖に持ち替えて魔法を使っている現状。
これを弓を持ったまま魔法を使う為に、杖からアミュレットにしたわけだ。しかも指輪型。使いやすいと思う。
ヒイノの【守護の腕輪】は単純に防御力アップ。
うちのメンバーでは二人しかいない盾役だから、やっぱり防御力かな、と。
ヒイノもティナを守る為に守備に専念してるところあるし。
「じゃあ最後に武器配るぞー! まずはサリュ! 【聖杖アスクレピオス】!」
「うわあっ! 欲しかったやつ! ありがとうございます!」
「次にフロロ! 【震脈の杖】!」
「ありがたく頂く」
「次にアネモネ! 【暗黒魔導の杖】!」
「ふふふ……私なんぞにはもったいない……ありがとうございます……」
まずは杖三種。
【震脈の杖】と【暗黒魔導の杖】は、土と闇魔法特化の杖。
普通の店売りとは桁違いに性能が良いらしい。精度とか威力とか消費魔力とか。
【聖杖アスクレピオス】は迷宮産だが、上記の二つよりさらにランクが上。
並みの回復役が持つだけで聖女扱いになるという馬鹿げた性能。
今回のオークションでどうしても欲しかった武器の一つだな。
「次にティナ! 【風撃の魔法レイピア】!」
「わあーい! ご主人様ありがとう!」
「次にジイナ! 【鉱砕の魔法槌】!」
「まっ!? ままま魔法武器!? わ、私が……っ!」
どっちも【魔法剣】だな。ジイナは【魔法槌】だけど。
ミスリル武器に魔石と術式を組み込んで、魔法の使用も可能にした武器。
ティナは風魔法、ジイナは土魔法だな。
……ジイナ、目がヤバイ。
その鍛冶師の目、やめろ。怖い。
頬ずりするな。
「最後にー! もう本人装備しちゃってるけどー! イブキに【魔剣イフリート】! お値段40500だーっ!」
『おおおおおっ!!!』
「ありがとうございます、ご主人様。抱いて寝ます」
最後は一番狙ってた魔剣だな。
次点のサリュの【聖杖】でさえ二万もいってないからね、文字通り桁が違う。
「よよよ40500!? 家が買えます!」
「いや、村ごと買えるかも」
「私だったら怖くて使えませんね……」
「王宮の宝物庫とかにあるやつでしょう」
「イブキさん! ちょっと見せて下さい! ちょっとでいいから! ね!」←ジイナ
イブキはさっきからずっと抱きしめている。
本当に抱いて寝そうだ。
「イブキ、抱いて寝るの禁止な。間違えて魔力込めたら火事になるから」
「ええっ! そんな!」
「ティナとジイナもな。あと家でも庭でも使うの禁止。魔力込めるなら迷宮でする事」
「はぁーい」
「そんな殺生な! 私、我慢できません!」
ティナを見習え二人とも。
じゃなきゃ<インベントリ>に封印するぞ?
やたら使えないようにな。
そう言ったら渋々頷いた。
それでも隠れて使いそうなので、使ったら没収と言っておいた。
まじで屋敷でブッパされると困るからな。
自重してくれよ、本当に。
16
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる