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第六章 黒の主、パーティー会場に立つ
141:未熟な小天使
しおりを挟む■マルティエル 天使族 女
■1896歳 セイヤの奴隷 創世教助祭位
ラグエル様からのお話がありました。
ウェヌサリーゼ様から神託で、新しい勇者様が降臨されたとのことです。
一万年前の勇者ミツオ様のお話は私もお勉強しました。
助祭となるために必要なお勉強で、創世期を始めとした聖典と一緒に、一万年前の邪神大戦、勇者ミツオ様の備忘録もお勉強します。
すごい量で覚えるのが大変なのですが、頑張って覚えないと助祭になれないので頑張りました。
そのかいあって、最年少司教であるシャムシャエル様の助祭となる事ができました。
私は三百年くらい前に助祭になったばかりで、まだまだ未熟ですし、失敗も多いです。
それでもシャムシャエルお姉様はいつも優しくして下さいます。
「マルティエル、貴女はまだ若いのでございますから無理はしなくて良いのですよ」
「ううっ、ごめんなさいでござる……」
そう言って、頭を撫でて下さるお姉様の手はとても暖かいです。
私もいつかお姉様のようにと思いますが、真似をしても「ござる」になってしまいます。
お姉様はラグエル様に憧れて「ございます」と使っているそうです。
お姉様も私と同じだったんだなぁと思うと少し嬉しくなります。
話を戻しまして、新しい勇者様……セイヤ様と仰るそうです。
その方とお会いするお役目を、なんと私とお姉様が頂いたのです。
まさか自分が選ばれるなんて。しばらく何も考えられなくなりました。
集会のあと、ラグエル様と四大司教様から個別にお話がありました。
私とお姉様はトップの方々と直々のお話という事もあってガチガチです。
ただでさえ特別なお役目を頂いたというのに、緊張の連続です。
「貴女方に与える役目というのは、ウェヌサリーゼ様の眷属たる天使族にとって、とても大きなものでございます。酷なようですが、全ての天使族を背負うつもりで挑まねばなりません」
ううっ、プレッシャーがすごいでござる……。
「ウェヌサリーゼ様を疑うわけではありませんが、確定している情報がなにもない現状です。慎重を期して望むのが良いでしょう。何はともあれ、まずは確かめる事が先決でございます」
「確かめる……でございますか?」
「ええ。まずセイヤ様という方が本当におられるかどうか。その方は『女神の使徒』様かどうか。『勇者』様となりうる御方かどうか。―――その上で、天使族を、まず貴女方を受け入れてくれるかどうか」
ゴクリと唾を飲み込みます。
確かに一万年前のミツオ様と今回のセイヤ様とでは状況がまるで違います。
前回は邪神が世界を破壊し始めてから、女神様がミツオ様を遣わして下さったと聞きました。
天使族には勇者様を手助けするよう、はっきりとした神託があったと言います。
でも今回は危機的状況になる前段階で降臨され、しかも神聖国と離れた位置の為に、私たち天使族との繋がりがない。
お互いをよく分からない状況で、こちらが一方的にお会いしに行くのも危険だとラグエル様は仰います。
もしかしたら彼の地に行ってもセイヤ様と出会えないかもしれない。
出会えても、どういった経緯で降臨されたかも分からないので、『女神の使徒』と自覚していないかもしれない。
自覚していても『勇者』として戦う気のない方なのかもしれない。
戦う気があっても、面識のない天使族を快く思わないかもしれない。
懸念はいくらでもあって、それをラグエル様や四大司教の方々は心配しておいででした。
いざとなれば勇者様を篭絡するくらいの気持ちで望まないといけないと。
はぁ~そんなに考えなきゃいけない事が多いとは……思ってた以上に大変でござる。
私はともかくお姉様はとても魅力的で美しい天使族です。
そのお姉様が色仕掛けのような真似をするなんて……なんか嫌な感じです。
なんとなく、お姉様が勇者様にとられてしまう気がして、少し嫌でした。
『女神の使徒』たる勇者様がそんな方だったらどうしよう。
ミツオ様と全然違う勇者様だったらどうしよう。そんな不安もありました。
ラグエル様たちとの話し合いを終え、大聖堂を後にする私たちに年配の方々から心無い言葉も飛び交います。
「なぜ貴女方ごときが勇者様のお傍に!」
「貴女方が勇者様に失礼な事をすれば、それは天使族の総意と取られるのですよ!?」
「年若い貴女方にそんな大役を任せるなど!」
「這いつくばってでも任を達成なさい! 出来なければ戻ってくる必要などありません!」
かなり厳しい声を掛けられながらも、私とお姉様は神聖国を出立しました。
もちろん普通に激励してくれる人も多かったです。
でも何人かの嫉妬まじりの言葉に、私はますます不安になりました。
向かうのは神託にあった大河の交わる街……カオテッドという場所だそうです。
たった十年ほど前に出来たらしい未開の街で、神聖国でも情報を得るのに苦労したそうです。
十年しか経っていない街なんて、家が数軒建っているだけではないでしょうか。
より不安が増します。
でも初めて神聖国の外に出て、お姉様と空を飛ぶのはとても気持ちいい。
お姉様はまだ不慣れな私のペースに合わせて飛んでくれています。本当にお優しい。
魔導王国という国を越え、やがて見えてきたその街は想像以上に大きかったです。
これが本当に十年しか経っていない街なのかと驚きました。
外国の人はすぐに家を建てられる技術か魔法があるのかもしれません。
街の外側にある城門のところで、ラグエル様からお預かりした証明書を提示します。
外国の街に入るのはこれがないとダメだそうです。
門番の導珠族の人が私たちを見て驚いた声をあげました。
「ア、天使族!?」
「ええ、こちら証明書でございます。通行許可はよろしいでございますか?」
「あ、ああ、しかしなんでこんな所に……あ、もしかして【黒の主】か?」
「【黒の主】?」
「ああ、そういう異名の迷宮組合員がいるんだ。カオテッドじゃかなり有名人さ。天使族と繋がるのなんて基人族の【黒の主】くらいしか思いつかなくてな」
「そ、その方はセイヤ様と言うのではございませんか!?」
「うおっ、近い、近い! えっと、すまんが名前までは知らないんだ。【黒の主】って異名の方が定着してるしな」
「左様でございますか……失礼しました……」
「あー、中央区に住んでるはずだから、気になったら第一防壁で聞いてみるといいぜ? 大通りをずっと行けば第一防壁だ。その先が中央区だから、【黒の主】の事は俺らより詳しいはずだ」
「ありがとうございます。すぐに向かってみます」
そういったやり取りがあって、カオテッドの街に入りましたが、空から見ていた通り、とんでもない人の多さ。家の多さです。
これだけの人が居るのに、その【黒の主】という人は有名人なのかと思いました。
でももし【黒の主】という人がセイヤ様で、勇者様だとすると、有名人というのも頷けます。勇者様は偉大ですから。
そのまま地上スレスレをふわふわと進みます。
街の人たちは天使族が珍しいのか、こちらをギョッとした目で見てきます。
私も初めて見る種族の人たちばかりなのでキョロキョロして、お姉様に叱られました。
第一防壁という城壁の門番さんにも証明書を見せると、やはり驚かれながらも通行許可がとれました。
「お聞きしたいのでございますが【黒の主】という方はセイヤ様というお名前でございますか?」
「ああ、やっぱり【黒の主】の関係者だったか。確かに【黒の主】はセイヤという名前だ。組合が誇るSランク組合員さ」
「良かった! その御方のお住まいに行きたいのでございます! ご存じでございますか!?」
「ああ、そりゃ有名人だからな。本当は組合員の情報を教えちゃいけないんだが、まぁ関係者ならいいだろ。えっと大通りを進んでだな―――」
良かったです! どうやらセイヤ様はカオテッドにいて、家の場所も分かりました!
もう暗い時間ですが、今からでも行きましょう、お姉様!
そうして通りをふわふわと進み、言われた場所へと近づきました。
見えてきた家はとても大きなお屋敷です。
これは……四大司教様の邸宅くらい大きいかもしれないでござる……ごくり。
立派な柵門に着いたところで、シュンっと風のように黒いメイドさんが現れました。
思わず「うわっ!」と声を出してしまいます。
「ん? 天使族? 何の用?」
「夜分にすみません。私たちはウェヌス神聖国から参りましたシャムシャエルと、こちらがマルティエルと申します。こちらにセイヤ様と仰る方がいらっしゃるとお聞きしたでございますが是非ともお目通りをお願いしたいのでございます」
「んー、ちょっと待ってて、下さい」
黒いメイドさんが消えるように屋敷へと戻り、入れ違いに四本腕のメイドさんと赤いメイドさんが来ました。
「おや、本当に天使族の方ですね。只今ご主人様に確認しに行きましたので、申し訳ありませんがしばしお待ち下さい」
「はい。その……失礼ですがセイヤ様は『女神の使徒』様でお間違いないでございましょうか……出来ればお会いする前に確認したかったのでございますが……」
「ええ、ご主人様……セイヤ様は『女神の使徒』で正しいかと存じます。私たちもこの通り」
「そ、それはっ!!!」
メイドさんたちが、揃って左手の甲を見せてくれました。
そこにある紋様は『後光を差す創世の女神ウェヌサリーゼ様』そのものです。
私とお姉様は咄嗟に地に足をつけ、膝をつき、手を組みます。
ラグエル様からお聞きした神託では『セイヤ様は少数の奴隷と共に暮らしている』と言っていました。
つまりこの紋は奴隷紋。メイドさんはみんな奴隷でありながら、この神々しい紋を身につけていると。
私は任を与えられてから今まで、どこか不安に思っていた気持ちが一気に抜けたように感じました。
意図せずに流れる涙は、そのせいか、はたまた奴隷紋の神々しさに感激したのか分かりません。
「よかった。どうやら敵ではないようだな」
「大丈夫ですよ、イブキ。敵意はありませんし。何より天使族、神聖国の後ろ盾というのはこれからのご主人様には必要だと思います」
「また勝手な事を……。ご主人様は嫌がると思うぞ?」
そうしてメイドさんたちが話していると許可が得られたようで、お屋敷の中に入る事が出来ました。
中には何かガラスに入った武器とかが展示してあって私はよく分かりませんでした。
そしてそのまま食堂へと通され、私たちはセイヤ様とやっと対面できたのです。
しかし、膝をついてご挨拶すればそれを止められ、お姉様が説明すれば頭を抱え、ご自分は『女神の使徒』でも『勇者』でもないと仰る。
いくらメイドさんたちが『女神の使徒』だと言っていてもご本人が否定していれば違うのではないか。
また不安な気持ちが出て来ます。
でも、お姉様が色々とお聞きするうちに、どうやらご自覚がないだけのように思いました。
セイヤ様はウェヌサリーゼ様の事を身近に感じすぎたが故に、どこかで嫌悪する気持ちがあり、だから認めたくないだけなのだと。
よくよくお話を聞けば、どう見てもセイヤ様は『女神の使徒』様であり『勇者』様です。
ならば私たちは迷う事はありません!
与えられた任を全うすべく、お傍に置いて頂けるようお願いするのみでござる!
出来れば奴隷にしてもらって私もあの奴隷紋が欲しいでござる!
今日はよく寝て一度よく考えろと言われ、私はお姉様と一緒のお部屋を宛がわれました。
それもまたすごく立派なお部屋で「さすがは勇者様でござる!」と思ったのですが、旅の疲れもあり、すぐに眠ってしまいました。
翌日も朝からお姉様と頼み込み、何とか私たちも奴隷にして頂く事が出来ました。
奴隷商館へ行き、契約魔法をかけてもらい、私の左手にもウェヌサリーゼ様の紋様が現れます。
まるで女神様がこの身に宿ったかのような高揚感。
手の甲が聖殿になったかのような神々しさ。
この感情の高ぶりを加護と言うのか、何なのかは分かりません。
思わず左手を掲げ、膝を付き、お祈りをしていましました。
「なんでみんなそうなるんだ……」
「ごく自然な流れです、ご主人様」
頭を抱えるご主人様の横でメイドさんがそう忠言していました。
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