カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

文字の大きさ
154 / 421
第六章 黒の主、パーティー会場に立つ

149:闇夜の邪教戦、終結

しおりを挟む


■ドルチェ 針毛族スティングル 女
■14歳 セイヤの奴隷


 【ゾリュトゥア教団】はやっぱり魔族の組織だった。
 そして洗脳薬という変な薬を飲まされて、人々を操っていた。
 やっぱりお父さんとお母さんが急に変になったのは、この魔族たちのせいだったんだ。

 それが分かって嬉しい気持ちと悔しい気持ちがある。
 出来れば私の手で魔族を倒したいとも思う。でもご主人様はそれを許してはくれない。
 だから私の代わりに仇をとってくれる事を、目の前で見届けるしか出来ないんだ。


 地下の一室で、一対一の戦いが三つ行われている。
 ほとんど足を止めての接近戦だ。
 この室内じゃ動き回る事も出来ないし、遠距離攻撃も難しい。

 ご主人様は<飛刃>を使わずに、悪魔族ディーモンのメイスを受けたり逸らせたりしているだけ。

 イブキさんも【魔剣イフリート】に炎を纏わせてはいない。大剣で戦う事自体が適していない環境だから戦いにくいのかもしれない。

 一方でツェンさんは調子が良さそうだ。


「ちいっ! 竜人族ドラグォールが! 調子に乗りおってぇ!」

「はははっ! 温いぜ! せっかくパワーアップしても変化に慣れてねえんじゃねえのか!? 身体のデカさが変わって間合いも動きも頭が追いついてないだろう! そんなんじゃ獣みてーに襲い掛かってきたヤツらの方がまだマシだったぞ!」

「ぐっ! 我らを愚弄するか、このトカゲがあっ!!」


 実際、ツェンさんの言うとおりなんだと思う。
 確かに妖魔族ミスティオの人たちは大きくなったし、力も速さも増したんだろうけど、なんて言うか戦い方が下手な気がする。
 ほとんど素人の私が見ても、力任せだったり、隙が多かったり、踏み込みすぎてたり……。

 妖魔族ミスティオは二人とも、ぐねっと曲がった短剣を振りながら、魔法を撃とうとしている。
 多分、闇魔法だと思う。本来は魔法中心の後衛なんじゃないかと。
 でも最初から接近している状態のイブキさんとツェンさんを相手にしながら、間合いを開けるなんて無理。

 魔法を使いそうになるや否や、イブキさんもツェンさんもそれを邪魔しようと仕掛ける。
 結局、一発の魔法も撃てていない。ひたすら短剣を振るだけだ。


「もういいぞ、ツェン。これ以上は無駄だ」

「おっ、ようやくか。よっしゃあ!」


 今まで受けに回っていたイブキさんとツェンさんが一気に攻める。
 もう力量の把握は済んだという事だろう。
 私が戦っていたらあそこまで余裕があったのか……少し不安になる。


「一撃で死ぬんじゃねえぞ!? 行くぜ! ドラゴンファングからの……<一点突破>ぁ!」

「ぐはぁっ!!!」

「はあああっ! <断塔斬り>!!」

「ぎゅええっ!!!」


 ツェンさんの拳撃で胸に大穴が開き、イブキさんの振り下ろしで肩から左右に分かたれた。
 どちらも一撃。イブキさんは炎を纏わせずに仕留める。
 ツェンさんは「おいおい、本当に一撃かよ……」と残念そう。


 ふと隣を見れば、どうやらご主人様の方も余裕そうだ。
 ことごとくメイスを防ぎ、魔法を使わせない戦いに、悪魔族ディーモンも焦っている様子。


「くそっ! 貴様っ、まさか本当に【勇者】なのかっ!?」

「そんなわけないだろ。ただのか弱い基人族ヒュームだよ」

「ふざけた事をっ!」

「お前は狂心薬とやらを飲まないでいいのか? 飲んでおいたほうがいいんじゃないのか?」

「ちいっ! その言葉……後悔しても遅いぞっ!」


 ご主人様はわざと距離をとり、薬を飲ませる隙を与えた。
 ああ、だから時間を掛けていたのか。

 魔族にとってデメリットなしにパワーアップするだけの薬であれば、それを最初から強者である悪魔族ディーモンが飲んだ場合はどうなるのか。
 それを確かめておこうと……。

 ……いや、それかなり危険なんじゃないですか、ご主人様?


「ぐおおおおおっっっ!!!」


 悪魔族ディーモンが絶叫と共に変貌する。
 筋肉質だった身体はますます膨張し、血管が何本も浮き上がっている。
 背丈は天井に頭が完全に付くくらいで、部屋が窮屈に感じる。


「あ、これヤバイな」


 ご主人様が少し慌てて、そう言った。
 うん、私もそう思う。

 これだけ大きくなると、こんな部屋じゃろくに戦えない。
 メイスでも振り上げようものなら、もうそれだけで天井突き破る感じだ。
 軽くジャンプも出来ないし、回避行動もとれないだろう。


 変貌が収まりつつある悪魔族ディーモンにご主人様は申し訳なさそうに声をかけた。


「ふぅっ! ふぅっ! ふぅっ!」

「あー、すまん。飲ませといて何だが、今すぐ殺すわ」

「ふぅっ……ふっ?」


 目にも止まらぬ早業というのはこういう事を言うのだろう。
 私もネネさんやティナちゃんとの特訓で速い動きには慣れてきていると思うが、それでも尚、見切れない速さというものがある。

 ご主人様の鋭すぎる斬撃は、黒い影だけを残して、気付いた時には悪魔族ディーモンの傍らで刀を振り下ろしていた。


「あ……? が……? は……?」


 何をされたのかも分からない表情のまま、悪魔族ディーモンの首は徐々にズレ、ころんと転がると同時に、首を失くした身体も大きな音を立てて倒れ込んだ。

 納刀してこちらを振り返ったご主人様が頭を掻きながら言う。


「失敗したな。無理矢理にでも外に出せば良かった」

「そうしたら周囲に被害が出るかもしれません。ここで倒して正解でしょう」

「それはそうなんだが……男爵級悪魔族ディーモンの本気って言うのも確認しておきたかったんだがな」

「だよなー、あたしも興味あった。妖魔族ミスティオじゃダメだ。いくら薬で強くなっても全然ダメだ」


 戦い終わった三人が反省会をしながら、ご主人様は死体を<インベントリ>に入れている。

 これでお父さんとお母さんを操った元凶は居なくなったんだという安心感と、私が戦えなかった悔しさ、ご主人様やみんなの頼もしさを感じながら、呑気に話すその様子を見て、何とも微妙な心境になった。

 あれだけ私と両親を苦しめた教団が、あれだけカオテッドの人たちを苦しめた教団が、こうもあっさり倒されるなんて。
 こんな事ならもっと早く魔族だって分かれば……そんな理不尽な気持ちにもなったりした。
 実際はシャムさんたちが来なければ分からなかったのだけれど。


 でも、今の私に出来るのは一つだけ。


「ご主人様、ありがとうございました」

「ああ、最後はなんか締まんなくてスマン。あとは帰ってご両親の様子を確認しないといけないからな」

「はいっ!」

「さっさと色々回収して戻るぞ。イブキ、ツェンも何でも集めて持ってこい」

「はっ!」「えっ、回収?」


 ツェンさんも知らなかったようだ。
 山賊や闇組織を潰した時は、全てを回収するのがマナーだそうですよ?


「えー、なんか強盗みたいで気が引けるんだが……」


 ……ツェンさんがまともに見えたのは初めてかもしれない。



■エメリー 多肢族リームズ(四腕二足) 女
■18歳 セイヤの奴隷(侍女長)


「お疲れさまです、ご主人様」

「お待たせ。こっちの様子は?」

「不審な輩は誰もおりませんでした。出入りもなしです。気絶者も回復し始めておりますが、どうも記憶があやふやで困惑している様子です」

「記憶が? どこから失くしてるのかにもよるが……一応、ここの場所と邪教の支部だって事だけ伝えておいたほうが良いか」


 私たちは全ての人々を救いに来たわけではない、だから保護したり面倒を見たりは最小限に抑えたいとご主人様は仰います。
 正義の味方でもなければ【勇者】でもないのだからと。

 そこまで仰るのであれば、完全に無視して帰宅すれば良いと思うのですが、やはり心のどこかで意識なさっているのでしょうか。


 ともかく今起きている人たちに、簡単ではありますが事情を説明しておきます。


「ええっ!? ここ、あの邪教の!?」

「魔族だって!? 俺たちは操られていたってのか!?」

「そ、そういえば薄っすらと記憶が……」


 混乱はしていますが、何も話さないよりマシでしょう。
 おそらく中央区の衛兵さんたちも動いているはずですし、それを受けて北西区の衛兵も動くはずです。

 問題はあとどれほどの人数が『洗脳薬』とやらの影響下にあるか、という所ですが……こればかりは分かりませんからね。

 まさか全ての住民に聖域結界サンクチュアリを掛けるわけにもいきませんし。
 あれは非常に有用な魔法ではありますが、魔力消費も効果範囲も制限が厳しすぎます。

 不意打ちだから有効なのであって、対策をとろうと思えばいくらでもとれそうですから乱用は出来ないでしょう。


「そちらの収穫はどうでしたか?」

「ああ、金と魔石と薬関係、あとは魔道具とかだな。書類関係はほぼなし」

「魔族は帳簿とか付けないのでしょうか」

「どこかしらに繋がりはあるはずなんだけどな。教団本部とか鉱王国とか北西区とか。それが全く見えん」


 確かにここが支部である以上、本部があるはずです。
 そしてそれは鉱王国にある可能性が高い。
 しかしそことのやり取りを記した文書のようなものがないとなると……行き詰まりますね。


「ある程度は中央区の衛兵団に渡して任せようかな。ドルチェの両親じゃないけど教団のせいで貧困になった人たちだっているだろうし補填したほうがいいだろ」

「寛大なお志だと思います」

「ただちゃんと補填されるのか……ああ、俺たちがSランクだからちゃんとやってくれるかな」

「中央区の衛兵団であればより効果的でしょうね」


 助けないと言いながら、取り戻したお金は被害者の補填に当てようとする。

 ……やはりご主人様は【勇者】の素質があると思いますよ?

 ……ご自分では否定なさるのでしょうが。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

処理中です...