191 / 421
第八章 黒の主、復興の街に立つ
184:戸惑いの新人教育
しおりを挟む■ラピス・アクアマリン 人魚族 女
■145歳 セイヤの奴隷 アクアマロウ海王国 第一王女
「―――というわけで、侍女としての矜持を持って事に当たらねばなりません。ご主人様は元々この世界の御方ではありませんから、何かと理解に苦しむ事もあると思います。それを否定するのは簡単ですが、侍女としてはご主人様の意向を酌む事を第一に―――」
私はユアと共に、エメリーから侍女教育を受けている。
なるほどと思う所もあれば、「マジで!?」と思う所も多い。
基本的にどれも細かいのだ。
考え方、気の配り方、姿勢、動き、思想、知識、それに加え家事や戦闘や、屋敷で過ごす上での注意事項も多い。
侍女とは―――ご主人様の下に就くという事はこれほど大変なのかとげんなりする。
エメリーは普段はそうでもないが、侍女長としてはかなり厳しい。
あれだけ口うるさかったジューエル婆やが可愛く見える。
よくまぁこの若さでこれだけの事が出来るものだと感心するばかりだ。
しかも非戦闘系種族の多肢族でありながら、侍女内では一番強いらしい。
ミーティア曰く「エメリーさんには逆らわないで下さい」との事。
竜人族も『神樹の巫女』も従える多肢族ってどういう事よ。
一度戦っている所を見たい気もする。まだ若干信じていない。怖いのは分かるけど。
中でも一番細かいのは衛生管理に関する事。そもそも『衛生管理』って言葉自体が初耳だ。
目に見えないほど小さいスライムみたいのが居るって言われてもピンと来ない。
でもご主人様の世界だと常識的な考えらしい。
汚らしいのより綺麗なほうが良いとは思うけど、それにしても度が過ぎる。
こまめな<洗浄>はもちろん、毎日の入浴、洗髪、歯みがき、肌のお手入れまで指導が入る。
今はエメリーから教わっているけど、エメリーやミーティアはご主人様から直に教わったらしい。
よくまぁこんな貴族子女もなかなかやらないようなお手入れを男性のご主人様が知っているものだ。
嫌悪や呆れではなく、むしろ感心する。
「す、すいません、エメリーさん。心構えはアレですけど、その、侍女としてのお作法みたいなものが今一よく分からないのですが……」
「これから一つずつ実践していきますので一緒にやってみましょう」
「は、はい、お願いしますっ」
同期のユアは真面目で頑張り屋だなー。
私は王女としての教育もあったから分かる部分も多いけど、この娘はそうはいかない。
皆に付いて行けないのが怖いのだろう、それでも何とか頑張ろうとしている。健気だわー。可愛いわー。大きいけど。
「これ、みんな同じ侍女教育受けたんでしょ? ティナとかポルとかよく理解できたわね」
私たちの向かいに立つエメリーとミーティアに聞いてみる。
小っちゃいあの娘たちがよくご主人様の侍女としてやっていけるものだ。
「ティナもポルも素直ですからね。あまり思い悩まず、言われたままをやっているうちに慣れた感じです」
「何も知らないからこそ吸収力が高いのかもしれません」
なるほどなー。そういうものかしら。
素直で可愛いのはその通りよね。思わず頭を撫でであげたくなっちゃうから。
「私もユアと同じように、頭で理解してから行動に移すタイプですから最初は苦労しました」
「ミ、ミーティアさんでもですか?」
「フロロやジイナ、ウェルシアもそのタイプですね。最初の方は全く理解できず放心状態のまま迷宮に行ったり家事仕事をしていた感じです。でも次第に非常識が日常になると言いますか、やはり慣れてくるものですよ」
「そ、そうでしょうか……」
ミーティアも苦労したのねぇ。健気で可愛いわぁ。随分成長しちゃったけど。
「エメリーはどうだったの? 同じタイプに見えるけど」
「私の場合はご主人様が【アイロス】にやって来たタイミングからですからね。ご主人様も探り探り元いらした世界の情報を出していたので、一つずつ合わせていった感じです。衛生管理にしても最初からというわけではありませんでした。その話が出たのも奴隷となり侍女となってしばらく経ってからです」
「なるほどね。少しずつ慣れる土台が出来ていたのね」
「ええ、しかし今はこうして屋敷を持ち、Sランククランとして活動している状態ですから、最初からこうして詰め込む必要があるのですよ。そういった意味では新しく入る侍女たち皆には苦労を掛けますが、かと言って教えないままでいるわけにもいきません。やはり最初が肝心ですから」
ある意味、今のご主人様は地位も名誉もある、それこそ貴族のようなもの。
その奴隷であり侍女であるならば、それ相応の品格・所作・教育が求められる……って所かしら。
それはまぁそうでしょうね。それが【勇者】様であるなら尚の事。
正直、ここに来るまでは、仮にセイヤ殿が【勇者】で私が僕になるとしても、共に戦う事だけを考えていた。
まさか戦う以前にこうした教育を受けるとは……誤算だったわね。
共に過ごすこの【黒屋敷】という環境自体がすでに異質すぎる。
やれやれ、【勇者】の僕というのも楽じゃないわね。
私は勉強嫌いだから尚更なんだけど。
きっと妹のサフィアだったら嬉々と教育を受けるんでしょう。
……あー、サフィア元気かしら。お手紙出さないと。
……ハッ! いけないいけない、現実逃避してるとエメリーに怒られるわ。
■ユア 人蛇族 女
■18歳 セイヤの奴隷
毎日が緊張と驚きの連続で、頭がグルグルします。
私もう死ぬんじゃないでしょうか。
まさか噂の【黒屋敷】がこんな所だとは、ご主人様がこんなにすごい人だとは思いませんでした。
私なんかが居ちゃいけない場所なんじゃないかって、未だにベッドの中で泣きたくなります。
……まぁそのベッドもお布団もフカフカですっごいんですけど。
……ほぼ熟睡で、気持ち良い目覚めなんですけど。
ついでに言えばお料理は美味しいですし、お風呂は気持ちいいですし、お屋敷は豪邸ですし、侍女服は綺麗ですし、休日もありますし、お小遣いも頂けますし、先輩の皆さんは良い人たちばかりですし、綺麗で可愛い人ばかりですし……。
ほんと私なんかが居て良い場所とは思えません。
確かに知らない事、覚えなきゃいけない事が多く、侍女さんなんか見たこともない私にとって、侍女教育というものは見るのも聞くのも初めての事ばかりなのですが、それはかつてお師匠様から錬金術や家事を習った時のようにも感じられました。
今、こうして一から勉強し、実践するというのも、何となく昔のお師匠様との日々を思い出すようで楽しくもあります。
でも、どう見ても、私が一番不出来なんです。
いえ、不器用とかはご主人様が「どうにかする」と仰って下さっているので別なんですが。
教育にしても一緒に加入したラピスさんの理解力には遠く及びません。やっぱり王女様ってすごいと思います。
家事にしても皆さん手早く、パパッと与えられた仕事をこなしています。
戦闘にしても訓練場を案内して頂いた時に少し見ましたが……。
「むぅ、ネネお姉ちゃん速ーい! 全然当たんない!」
「ティナには負けられない。でも<風の槍>のタイミングが良くなってる。よしよし」
「えへへ~」
全っ然見えませんでした。明らかに私より幼いのに、すっごい動きです。
これがSランクというものなのですね。
その集団の中に私が入るという事に不安しか覚えません。
模擬戦の流れでネネちゃんに話してみました。
すごい戦いで全然見えなかったって。
「んー、でも私よりサリュの方が強い」
「そ、そうなんですか!? サリュちゃんって回復役じゃないんですか!?」
「でも強い。多分、私じゃ殺せない」
「あんな小さい娘なのに……じゃ、じゃあひょっとしてサリュちゃんが【黒屋敷】最強ですか!?」
「んー、最強はご主人様。次がエメリー。次がイブキかツェンかミーティアかサリュ」
「はぁ~~~」
なんかもう、異次元の世界です。
目で追えない動きをするネネちゃんより強い人がいっぱい居るらしい。
どうやら【黒屋敷】というクランは私の思っていた以上に強いみたいです。
それは確かに竜殺しですし、エントランスに見たこともない魔石がありましたし、ドラゴンステーキは美味しすぎて口から聖なる閃光が出掛けましたけど、素人の私にはドラゴンの強さも今一分からないのでその強さを想像しようもないのです。
おそらくご主人様の<カスタム>もその力の一端なのでしょう。
だからこそ私の不器用も直して下さるかも、と期待はしているのですが。
しかし侍女である以前に奴隷である私には我がままを言う資格もありません。
与えられた環境で頑張る以外の選択肢はないのです。
その日、私は買って頂いた杖を片手に訓練場へとやって来ました。
ラピスさんも一緒です。先生にはイブキさん、フロロさん、ウェルシアさんが付いてくれます。豪勢ですね。
「ユアが戦えないのは分かっているが、万が一を考えて魔法を使えるようになっていたほうがいいだろう。率先して魔物を倒さないにしても、確実に皆が守り切るという保障もない。いつ何時襲われるか分からないから自衛の為にもな」
「は、はい! よろしくお願いしますっ!」
「じゃあフロロはユアに魔法の基礎から教えてくれ。私とウェルシアはラピスとパーティー戦闘を意識した魔法の使い方だ」
『はい』
こうしてフロロさんが付きっ切りで教えてくれる事になりました。
なんか本当にすみません。
「なぁに構わん。我もこのクランに入るまでは戦闘経験などほとんどないようなものだった。ユアに魔法を教えるならば我が適任であろう」
「そ、そうなんですか?」
「我が入った時の苦労を語ればキリがないわ。今みたいにこうして教えてくれる環境でもなかったからのう……最初から迷宮……最初から魔物部屋マラソン……うっ、頭が……」
な、なんかよく分からないですけど、ご苦労が偲ばれます。
「ま、まあそれはともかく早速やるぞ。ユアはレベル1だから最低限の<カスタム>しかしておらんが、<火魔法>にも振ってはあるらしい。錬金術もやっておったから体内の魔力に関しては分かるだろう?」
「は、はい、大丈夫です」
「最初だから的からあまり離れず、一番弱い<炎の玉>を使うぞ。腕を通して杖、そして杖の先端の魔石に魔力を集めるように意識してみよ。そんなに量は込めんでいいぞ」
「は、はいっ! えーっと……こ、こうでしょうか」
「その状態で魔石から的へと真っすぐ線を描くイメージだ。それが出来たら魔法名を詠唱せよ」
「は、はいっ! うーん……こう、して……<炎の玉>。 ひいっ!!!」
いきなり杖から飛び出した炎の玉に驚いて、思わず尻もちをついてしまいました。
び、びっくりしたぁ……。あ、でも、私が魔法を撃てた……?
「ははは! よしよし、撃てたではないか。的は大外れだったがのう」
「え、あの、本当に私が魔法を撃ったんですか?」
「撃てたではないか。触媒を用意し、スキルが確立していて魔力の操作が出来るのであれば、あとは意識の問題だけだ。ご主人様が<カスタム>しておいて撃てないはずがない」
「そ、そうなのですか……」
「ただ驚いて杖を動かしたから線が崩れて的から外れたな。今度は撃てても杖を動かさないよう意識してやってみるのだ」
「は、はいっ!」
なんか、私が魔法を撃てるって……すごい!
なんで今まで撃てなかったんだろうって思うくらい簡単に出来る!
全く戦えないと思っていた私が、こうして魔法を撃てるだなんて!
やっぱりご主人様のお力ってすごいんだ!
その後、魔法を撃てた事に調子に乗った私は、撃ち過ぎてクラクラして倒れたらしい。
これが魔力不足、魔力欠乏の状態らしいです。
錬金術では大丈夫だったのに……。戦闘の魔法と錬金術は全然違うんですね……。
0
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる