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最終章 黒の主、聖戦の地に立つ
321:先制の一撃
しおりを挟む■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
「迎撃開始!!!」
『はいっ!』
俺は右手を上げ、振り下ろす。後方の神聖国軍にも伝わるように。
それを受けて教皇ヴェルディッシオも声を上げた。
「勇者は私が相手をする! 皆はメイドと天使族共を残らず殲滅せよ! ゾリュトゥア様に栄闇あれ!!!」
『栄闇あれ!!!』
俺と教皇以外、全員の距離が縮まる。
こちらはすでに指示した通り、その相手に向かって走り出し、魔族もどうやら向かってくる相手に対して攻撃を仕掛けるようだ。
教皇の周りに居たのは山羊頭の公爵級三体。
どれもデカイが、細いのと太いのとムキムキのが居る。
そこにはエメリー、イブキ、ツェンが向かう。一対一で戦うようだ。
同じく近場に居る、爬虫類――蛇や蜥蜴の頭蓋骨のような頭部を持った魔族……爵位は不明だが、それが六体。
それは六体まとめてサリュとネネが相手取る。
公爵級より上位という事はないだろう。しかし弱いとも思えない。
二人だけで大丈夫だろうか……心配になる。
どの悪魔も当然のように翼持ちで飛んでいたが、相手となるこちらに合わせてくれたのか地面付近で戦うようだ。
それだけは素直に有り難い。ネネなんか遠距離攻撃手段がほぼないからな。
と言っても自由に飛べるのは何も変わらないので、戦いにくいとは思うが。
一方で一番遠距離から大波のように押し寄せて来る地上軍。
右手に泥魔族ばかりの泥山の群れ。後衛役なのか淫魔族も見える。
おそらく計五百といった所。四百と百かな。
おまけに指揮官なのか悪魔族が一体。目・鼻・口がなく渦巻きのような顔をしている。爵位は不明。
それに向かうのはジイナ、ドルチェ、ポル、フロロ、アネモネ、ウェルシアの六名。
守りつつ魔法で攻撃しつつとなるだろうが、あの重量級を相手に防ぎきれるものなのか……これも心配。
左手からは手足が枝や根となっている樹魔族の群れ。こちらも四百と淫魔族が百といった所。
同じく指揮官っぽい悪魔族が一体。渦巻き野郎と同じ爵位だと思われるが、こちらは筋子みたいな粒粒ばかりの顔だ。
お面のようにも見えるが多分違う。そういう変な顔なんだと思う。
相対するのはヒイノ、ティナ、ラピス、パティ、ユア、リンネの六名。
決定打が少ない気がする。ラピスとティナに頑張ってもらう感じか。
リンネでも倒せるくらいなら嬉しいんだが、パティと共に遊撃になるかもしれん。
泥魔族も樹魔族も巨大だが動きは遅い。
しかし重量に押しつぶされる可能性と、後衛の淫魔族の魔法次第では苦戦必至だ。
あとはやはり指揮官悪魔族の存在。
出来れば誰かが相手して早々に倒してくれるといいんだが……その余裕はないかもしれん。
一方で空戦だが、こちらは天使族が二千。そしてシャムシャエル、マルティエル。その真下にミーティアも居る。
天使族が魔族の天敵であるという事もあるし、数で言っても断然上だ。
とは言え向こうの空戦陣営は成人男性のような妖魔族が五百。蝙蝠系鳥人族のような飛魔族が四百、ゴーストのような幽魔族が百。合計千体。
さらに地上の指揮官と同じ奇妙なお面づらの悪魔族が八体。
おまけにザトゥーラと同じような三メートル級の青鬼、男爵級悪魔族が十五体も居る。
果たして天使族の攻撃が効くのか。
効いたとしても天使族の実力はおそらく出会った当初のシャムシャエルとマルティエル程度だと思われる。
それが狂心薬を飲んだ魔族に通用するのか。
数で勝っていても厳しい気がする。やはりミーティアとシャムシャエル、マルティエルの頑張り次第だろう。
と、どこもかしこも不安だらけだ。
出来ればさっさと教皇を倒したい所。
しかし――こいつは今まで戦った誰とも違う気がするんだよな。
大抵は俺の事を基人族と侮って、どこか油断している風な所があった。
それは一番手強かった【剣聖】ガーブでもだ。
対してこの教皇ヴェルディッシオに油断なんて見られない。
こちらを勇者と断定し、隙なんて一ミリも見せていない。
それなのに強者としての風格を出している。
お前がいかに強かろうが自分の方が強い、勝つのは自分だ、そう言っているように見える。
「さあ、私たちも始めようか。勇者よ」
「勇者じゃねえって言ってるだろう――が――よっ!!!」
最高速からの<抜刀術>。そこから俺の戦いが始まった。
■バササエル 天使族 女
■8796歳 創世教司教位 司教長
獣帝国との戦争。
それは我らにとって不完全燃焼と言えるものであり、ただ勇者セイヤ様と共に戦える喜びだけを共有するものであった。
しかしその戦争の最中、今度は魔族が大軍を持ってこの聖地に迫っていると情報が入る。
そして獣帝国軍との戦争を継続しつつ、勇者様方【黒屋敷】の面々と、我々神聖国軍のみでそれを迎え撃つと。
それをシャムシャエルから聞いた時、驚きと困惑もあったが、それ以上に感動に打ち震えた。
今から始まるその戦いこそが″聖戦″なのだ。
我々が戦うべき相手は獣帝国軍ではなく魔族だったのだと。
私はすぐに二千の軍を招集、説明と編成を行い、全軍を率いて北西区へと飛んだ。
するとすぐにマルティエルが飛んでくる。
「伝令でござる! 伝令でござる!」
「何か!」
「私たちはカオテッドへの防衛線を張りつつ、飛んでいる魔族の迎撃に当たって欲しいとの事でござる! ミーティアさんもでござる!」
「地上は勇者様方のみで戦うという事か!?」
「はいっ! 妖魔族、飛魔族、幽魔族を頼むと! およそ千体が相手でござる!」
「承知した!」
すでに相手の陣容は見える。
しかし上空の軍が千ならば、地上の軍も同数のように見受けられる。
これを【黒屋敷】だけで抑えると言うのか……!
本当ならばこちらからも数を割き、勇者様の援護に向かわせたい。
とは言え与えられた使命であるならば、全うすべきが天使族の本分……!
援護に向かうのは上空の魔族を殲滅し切ったその後だ。
私は心配になる気持ちを押し殺し、自軍に向けて通達を行った。
眼前に広がる魔族の群れ。
それは過去にも見た事のない悪夢に思える。
邪神の眷属たる魔族が、こんなにも世界に残っている事に絶望すら覚える。
それは私のような司教より、年若い司祭や助祭の方がより感じるだろう。
しかしここで引く者は居ない。
誰もが勇者様と共に戦う為にここに居るのだ。
あれほどの敵を前に、誰よりも前で戦おうとしている勇者様。
それを見て奮起しない天使族など居ない。
勇者様が敵の大将を思われる輩と舌戦を交わし、どうやら戦いは始まるらしい。
その右手が振り下ろされた。
迫る魔族の群れ。縮まる距離。
空は魔族の黒と、我らの白で埋め尽くされる。
「敵射程外からまず仕掛けます! マルティエル、行きますよ!」
そう言ったのは我らの最前に飛ぶ二人。誉れある勇者様の僕となった侍女たち。
果たして強化されたという魔族に神聖魔法が効くのか。長距離から放たれた魔法に対してどう対応するのか。
そうした検証も踏まえた第一射が二人から放たれた。
「「<聖なる閃光>!!!」」
極大の閃光が空を斬り裂いて行く。
それは獣帝国軍との戦争でも見た光景だが、その時マルティエルは弓射だった。
助祭のマルティエルが私でさえ撃てない大魔法を撃てるという事実は知っていて、今この目で見ても尚信じがたい。
二本の光線は確かに空跳ぶ魔族の群れを捕らえた。
そしてある者は消滅し、ある者は落下していくのが見える。
その光景に私の周りからも「おお!」と歓声が上がった。
やはり魔族に神聖魔法は効く。その事実はこちらの士気を上げるに十分なものだった。
しかし撃った本人、シャムシャエルとマルティエルは揃って苦い顔をしていた。
「効くは効くでござるが……防御されてるでござる……」
「ええ、一応の対策はしているという事でございましょう。<闇の壁>の強度が硬いですね」
どうやら本人の思っていた以上に戦果は低かったらしい。
我々から見れば一撃で大量の魔族を落としたように見えたのだが。
「張ってるのは後衛の妖魔族と幽魔族でござる。そっちから削りたいでござる」
「しかし前衛の飛魔族も放っておけません。あの速度と足から伸びる長い爪……当たるのは危険でございます」
「<聖なる閃光>も何体か躱されたでござる。回避速度が異常でござる」
ただの一撃でどれだけ分析出来たというのか。二人の話し合いに私は驚かされた。
勇者様の僕となり加護を受けた二人。
それは能力だけでなく戦闘経験という面でも抜きん出ている。
勇者様と日々、共に戦っている証なのだろう。それが少し羨ましく思えた。
シャムシャエルがこちらを向いた。
「バササエル様! 皆には防御を固めながら攻撃は<聖なる槍>のみに限定するよう指示をお願いするでございます! 私とマルティエルは遊撃として<聖なる閃光>を撃ち続けますので!」
「分かった! 皆の者、聞いたな! 三段横陣! 隙間なく盾を並べろ! 射手は最前衛の飛魔族から狙って撃て! 助祭は援護だ!」
『はいっ!』
「おおっ! ミーティアさんも撃ち始めたでござる! お姉様、私たちも行くでござる!」
「さすがの連射速度ですね……負けていられません。行きますよ、マルティエル!」
我々の下、一人の樹人族が長弓を構えている。
そこから放たれる光の矢は、魔法よりも遠く、そして速い。
強化されているであろう魔族を貫通し、一射で数体を倒して行く。
驚くべきはその連射速度。まるで地上から昇る″光の雨″だ。
あれが樹界国王女にして『神樹の巫女』ミーティア姫……勇者様の僕としては古参と聞く。
シャムシャエルも言っていたが、我々こそ負けていられない。
神聖国に天使族ありと知らしめねば!
「撃てええええええ!!!」
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