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after1:五人の新人侍女
1-10:侍女服と弓を作ろう!
しおりを挟む■ケニ 鳥人族 女
■18歳 セイヤの奴隷
怒涛のような一日が終わりました。
ティサリーン商館でご主人様と出会ってから驚かされる事ばかり。いくら私でもこれだけ精神的に疲弊したのは初めてだったのではないかと思うほどの衝撃でした。
その日は五人で部屋に戻り少し話しましたが、結局すぐに眠ってしまったようです。
いやもうベッドがフカフカで、横になったらおしまいですよ。こんなの奴隷が使っていいものじゃないです。
というわけで翌朝、クェスとキャメロは相変わらず早起きだったようです。
コーネリアも組合員の頃には朝から訓練とかしてましたから早い方ですけど、今日はぐっすりだったらしい。
カイナと私はいつも遅いので最後に起きます。と言うかさすがにキャメロに起こされました。
「よくそんなお気楽に眠れるよね。カイナもケニも。ある意味大物だよ」
いや~、だってこんなフカフカベッドなんですからねー。
緊張感がないとは言われますけど、私だって緊張はしてますよ? そこの所お間違えなく。
ともかく五人で食堂に向かうと、すでに先輩メイドさんたちは働き始めています。
入って来た私たちに気付いたエメリーさんに挨拶し、とりあえずお風呂の脱衣所で顔を洗って来なさいと言われました。
そうして戻れば朝食。あ、お料理運ぶのとか少しお手伝いしましたよ? さすがに手持ちぶさたですし、新人のくせに座って待っているだけってのもアレなので。
最後の方にツェンさんやラピスさん……王女様が入って来て全員揃いました。
ご主人様が食べ始めてから皆さんで食べます。めちゃくちゃ美味しい。
朝食とは言え豪華すぎるメニューをペロリと平らげた後、夕食の時と同じように会議っぽい流れになりました。
どうやらその日の行動を指示されるらしいです。
「――というわけで、昨日言ったとおり俺は五人を連れて南東区と博物館だな」
「かしこまりました。お供は私、マル、リンネとします。他の侍女の割り振りですが、まず迷宮に――」
なるほど、ご主人様の行動指針を受けて、侍女長のエメリーさんが割り振ると。
これだけの人数を割り振るエメリーさんはすごいですね。
どうやら迷宮に行ける人は喜んで、そうでない人は悔しそうです。皆さん迷宮好きな人が多いのでしょうか。
ラピスさんとか「えぇぇ」とか言ってますけどエメリーさんに睨まれて文句を言えない感じになりました。
……相手は海王国の第一王女様ですよね? エメリーさん無敵ですか?
ともかくそんなわけで朝食後から行動開始。
ご主人様、エメリーさん、マルちゃん、リンネさんと共にお屋敷を出ます。
あ、ちなみに今朝からちゃんと侍女服ですよ? 先輩方の予備服を貸して頂いています。
みんなは尻尾穴がない人が多いので窮屈そうですけど、私はシャムさんの予備服なので翼は出せます。
さすがにお借りする時は恐縮しましたけどね。優しい司教様で良かったです。
お庭から正門を出ると、すでに博物館の前には行列。
開館は二の鐘からって聞きましたけどね。まだ時間があるのにこれほど並んでいる……それほど人気なんですね。
どういう施設なのかすごく気になります。私たちも元組合員ですし。
南東区から帰ってきたら案内して頂けるという事なので楽しみにしておきましょう。
「げぇっ! 【黒の主】!」
「カオテッドの英雄じゃねえか! こりゃあ朝から縁起がいいぜ!」
「お? 新人? 五人も?」
「おいおい獣人系種族ばかり五人も一気に増やしたのか!?」
「爆発」
そんな風に騒ぎ出す人たちにご主人様は軽く手を上げつつ、苦笑いでさっさと通り過ぎます。
有名人なのはもう分かりましたけど、やっぱり大変なものなんでしょうかねー。
ご主人様は苦手っぽいですけど。
ご主人様先頭でその後ろに先輩三人。さらに後ろに私たち五人。一塊になって歩きます。
高級住宅街の通りから大通りに出て左折。南東区方向へ。
エメリーさん達は背筋がピンとして、手を前に組んで歩いているのが後ろからすごく綺麗に見えます。
マルちゃんはふわふわ飛んでますけど。私もですけど。
「こうした姿勢や歩き方も侍女教育で教えますよ」
「最初はこれが大変ですネ」
「背中つりそうになるでござる。でも慣れれば楽になるでござる」
「戦闘でも動きが変わりますネ。体幹が鍛えられて強くなりますネ」
そう聞くと試してみたくなるのが元組合員の性。
特にカイナやコーネリアは真剣です。まぁカイナとか元々猫背っぽいので辛そうですけど。
「普段はそこまで気を使う必要はありませんがご主人様と共に歩くのであればキチンとすべきですからね。私たちが汚らしく歩いているとご主人様が悪く言われかねませんので」
「なるほど」
「俺はそこまで他人の目は気にしてないけどな。でも侍女は侍女らしい立ち姿で居るべきだと思う。これは主人としての我が儘だ。体幹どうこうは副産物だな」
どうやらご主人様にもこだわりがあるらしい。
食事を一緒にしたり、奴隷にも豪華な部屋を使わせたりと自由で大らかな印象だったけど、そういう部分が見えると逆に安心します。ああ、ご主人様なんだと。
そんな事を話しながら、大通りを進み、第一防壁を通り過ぎました。
えっ、身分証の提示とかしないんですか? ここ一応国境扱いですよね? 顔パス?
ご主人様は「後ろの五人は新人だから」と言うだけです。逆に衛兵さんに感謝されているくらいです。聖戦の件だと思いますが。
南東区へと入れば、大通りには木々が多く見え始めました。私たちは初めて訪れます。樹界国自体が初めてですね。
道行く人は一気に樹人族が増えました。草人族や人馬族の方もちらほら。
獣人系種族も居ないではないですが、中央区ほどじゃないですね。
逆に南西区なら獣人系ばかりなんでしょうけど。いつか行ってみたいですね。
中央区ほどじゃないですけどやはりご主人様の事は知られているらしく、遠目に声を掛けられたりという事もしばしば。
その都度ご主人様は軽く手を上げるだけです。
そうして大通りを歩き、一軒の服飾屋さんに着きました。
大通りのほとんど中央。商業組合にもほど近い一等地。
通り沿いの壁にはガラスがふんだんに使われ、飾られているのは貴族が着そうなパーティードレスとかです。
え、ここなんですか? ご主人様、普通に入っちゃいましたけど。
「これはこれは【黒の主】殿。先日の戦いではカオテッドを救って頂きありがとうございました。英雄をお迎え出来て光栄です」
「やめてくれ。普通に来づらくなる」
店主は老齢な樹人族の人。ユニロックさんと言うらしいです。なんか執事っぽい人ですね。
やっぱりこういう高級店だと店主さんもビシッとしてるものなのでしょうか。
「それでこっちの五人の侍女服を頼みたい。二着ずつな」
「かしこまりました。【鉄蜘蛛の糸袋】は一つあれば十分かと」
「ああ。じゃあこれでよろしく」
ご主人様はマジックバッグから素材を出しましたけど、あれ多分<インベントリ>ってやつですよね?
マジックバッグから出したように見せかけて実は<インベントリ>ですよね? 多分。
じゃないと糸袋だって腐っちゃいそうですし……蜘蛛の内臓ですよね、一応。
ともかくそれから私たち五人に女性の店員さんがつき、別室で採寸をします。
随分と慣れた手付きと言いますか、さすが高級服飾店と言いますか、こんな事されるのは初めてなんですが若干戸惑います。
オーダーメイドの装備なんて私たちじゃ出来ませんでしたからね。
「【黒屋敷】の皆様の服は幾度となく作らせて頂いておりますので。デザインも統一されておりますし」
「は~、そうなんですかー」
「ケニ様の翼は天使族の方々の翼とはやはり違いますね。同じ形状の穴では着辛いかもしれません。少し動かして頂けますか?」
「あ、はいー」バサバサ
細かいですねー。背中の穴なんて開いていれば無理矢理でも出しちゃいますけど、そういうわけにもいかないのでしょう。
他のみんなも尻尾の形状に合わせた穴などあるようで、色々と聞かれていました。
ちゃんとした服を作るっていうのはこんなに大変なのですねー。
採寸が終わり、あとは出来上がった時に伺う感じらしいです。
三日ほど掛かるという事なので、その時まではシャムさんの予備服をお借りするようですね。
出来上がりを楽しみにしましょう。
ユニロック服飾店を出て、今度は大通りから枝道に入ります。
少し歩いた先にあるお店が、私が楽しみにしていた場所。ロビン弓工房というお店です。
見た目は小さな工房ですが職人さんの腕が良いらしいです。
「おお! 【黒の主】の旦那じゃねえか! どしたぃ! メンテか!」
出迎えたのは端正な顔立ちの樹人族の男性なのですが、喋り方と雰囲気は職人さんのそれです。
すっごい違和感。こんな樹人族の人が居るんですねー。
「マルティエルの弓もそうだがうちに新人が入ってな。こっちの鳥人族が弓使いだからまた複合弓を作りたいんだ」
「ほう! 鳥人族の弓士か! そりゃあいい! つーことはまた風竜かい?」
「だな。今度はロングボウにしてみようかと思うんだが」
「おお! ロングボウの複合弓! そりゃかなり重くなりそうだが……」
重量もそうですけど、引くのが重くなると、そういう話のようです。
それはともかく複合弓というのがよく分かってなかったので、マルちゃんに見せてもらいました。
なんでも木材だけじゃなく他の素材なども使って、しなる部分と強度を保たせる部分を結合させたような弓、だそうです。
で、それに風竜とかエルダートレントとかを使っていると。
……つまり私も竜素材の武器になるという事ですか。剣や斧だけかと思ってましたけど……。
まぁそんな事はいまさらなので言えませんが、全てをご主人様にお任せするしかありません。
「嬢ちゃん! 今まではどんな弓を使ってたんだ?」
「えっと、普通のショートボウですねー。店売りの安物ですー」
「ふむ、それで今度はロングボウって……大丈夫か? 旦那」
「作ってもらう複合弓と似たようなサイズのロングボウを買うんで、それをしばらく使わせるよ。慣れた頃に複合弓に変えればいいし」
「いや、ロングボウってそう簡単に扱えるもんじゃないぜ? かなり練習しねえと難しいんじゃねえか?」
「まぁそこはマルティエルとミーティアが先生に就くから」
「ああ……ミーティア様が先生に……」
ミーティアさんの名前を聞いた途端にロビンさんが引き下がりました。
私もロングボウを扱う自信はないんですけどねー。まぁやれと言われればやるしかないんですけど。奴隷ですし。
でもせっかく弓が強力になるのですから私自身も強くなりたいです。マルちゃん先生にお願いしましょう。
結局、サイズは地面から私の肩くらいまであるロングボウになりました。
とりあえず店売りのものを買って頂きましたが、それでもすごく高価で立派な弓です。
もう複合弓っていうのじゃなくても大満足な感じです。
正直構えるのも引くのも難しそうなんですが、ご主人様が「何とかする」と仰っていたので多分<カスタム>でどうこうしてくれるのではないでしょうか。
それを期待しつつも、これから練習しようと気合いが入ります。
いやぁ~、新しい弓っていうのは気分が上がるものですね~。抱いて寝たいくらいです。
「ケニさん、良かったでござる!」
「うん、マルちゃん、先生よろしくねー」
「訓練は必要でござるがその前に侍女教育があるでござる。戦闘訓練はその後でござるな。迷宮に入るまでには射れるようになっておかないとダメでござるが」
「あー」
すぐには練習出来ず、練習し始めてもすぐ本番になりそうなのかー。
それはさすがに厳しそう……迷宮に行ったら私お荷物になりそうです……。
「ケニは斥候の訓練もあるからなぁ。訓練期間を多めにとるよう相談してみるよ」
「家事よりも訓練を優先させた方が良いかもしれませんね。調整しましょう」
「すみませんー。お願いしますー」
ご主人様がお優しいので助かりますけど、私だけ迷宮に入れないとかありそうで怖いですね。
頑張らなきゃですねー。
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