397 / 421
after4:北は竜の地、邂逅の時
4-8:お宅の娘さん、奴隷にしちゃいました
しおりを挟む■ケィルン・フォン 竜人族 男
■332歳 防人隊
竜人族は幼い頃から体術を学ぶ。基本的には全ての子に対してだ。
竜人族の数自体も少ないし、出生率も他種族より低いと言う。それでいて里の周囲には強い魔物が生息し、それらから里を守ると同時に食料と素材の為に狩らなければならない。
だから竜人族には戦う力を求められる。
俺も里の指南役である師匠、リークァン・ウェンの下で、他の若衆と共に修練に励んだ。
そして今は防人の一人として警備や狩猟の仕事を行っている。まだ下っ端もいい所だけどな。
里から鉱王国へと下りていく山道。そこを監視しつつ里への入口に立つのが今の仕事だ。
まぁここを通るヤツなんて行商の隊商くらいしか居ないんだけどな。
……と思っていたが、この日は全く予期しない来客があった。
何台もの馬車の音が登って来るのが聞こえ、その時点でいつもの隊商ではないと思った。時期も違うしな。
やがて<気配察知>で何人もの人が共に登って来ているのが分かる。かなりの人数だ。
隣に立つ同僚と顔を合わせ訝しんでいると、すぐにその姿がここからも見えた。
「……は? メイド?」
「……どこかの貴族か?」
馬車の先頭を歩く幾人かのメイド。それを見た途端に面倒だな、と思った。
鉱王国の貴族なのか、どこの国の貴族かは分からないが、極稀にここを訪れる事もある。
大抵は竜人族の戦力を充てにして、勧誘だとか、戦争に力を貸せだとか、酷い時だと奴隷にして連れ去ろうと企む馬鹿貴族も居る。
今回もまたそんな輩がわざわざ山を登って来たのかとうんざりした。
が、すぐにそれも間違いだと気付く。
「おおっ! ケィルンじゃねえか! 防人になったのか!」
先頭のメイドの一人が遠くからそんな声を上げた。
俺の事を知っている? と、よくよく見てみれば……。
「ツェンか!?」
「はあ!? ツェン!? あいつなんでメイドになってんだよ!?」
同僚は俺より幾分か年上だがもちろんツェンの事は知っている。
ツェンは俺より少し年下だが師匠の下で修練していたのは同じ時期だった。
その頃から戦う事に関しては抜きん出ていて有名だったが、それ以上に自由で横暴な性格で有名なヤツだった。
才はあっても無頼すぎる。
結局は里を出て鉱王国へ行ったが、それもツェンらしいなと思っていた。
あいつが里で真面目に暮らすとか俺にも想像が出来なかったからな。
……で、なんでそのツェンがメイドになって帰って来てんだ? 全く意味が分からん。
「と、とりあえず副長呼んでくるわ! 対応は任せる!」
「えっ! ちょっ!」
同僚は防人隊の副長を呼んで来ると言って逃げ出した。ツェンの相手は俺の方がいいだろうと。
いやまぁ確かに面識は俺の方があるし、副長のスェルオさんはツェンの親父さんだから呼ぶのは正しいんだけどさ。
訳の分からん状況の上にツェンの相手をしろとか俺だって嫌なんだが。
そんな事をしているうちに馬車はどんどん近づいてくる。
四台か。その周りにメイドが多数。しかも種族が色々と居すぎる。
俺の知らない種族も居るし、天使族とかも居るんだが? 天使族のメイドとか存在するのか?
ともかくツェンに話を聞かないと始まらない。
俺は渋々、近づくツェンに問いかけた。
「ツェン、おかえり……と言っていいのか? どういう事なんだこれは」
「おう。なんて言えば良いのか分からねえが、ともかくあたしの仲間とかご主人様とかだ」
「ごっ……!?」
「あー、とりあえず入っていいか? って言うか馬車を預けたいんだが――」
ご主人様って、やっぱりツェンもメイドって事か!? いやメイド服は着てるけど!
いやいやいやツェンがメイドとか無理だろ! 家事仕事とか出来ないだろ! 酒飲んで戦うだけしか出来ねえじゃねえか!
俺やっぱまともに対応とか出来る自信ないんだけど!? 混乱しっぱなしだよ!!
■スェルオ・スィ 竜人族 男
■814歳 防人隊副長 ツェンの父
山道側の警備を任せていた防人が隊舎に駆け込んで来たと思ったら、慌てた様子で「ツェンが帰って来た!」と叫ぶ。
ツェン――誰に似たのか我が儘ばかりで力任せな娘だった。幼い頃はともかく少し成長してからは苦労した覚えしかない。
この娘は里に留まらず、里から離れていくのだろう。そう思っていたら案の定出て行ったわけだが。
まぁ同じように出て行く竜人族も稀に居るし、ツェンならば簡単にのたれ死ぬ事もないだろうとは思っていた。
その里嫌いの馬鹿娘が帰って来た事にも驚いたが、どうやらただの帰郷ではなくどこかの団体を連れてきたらしい。
この場で話を聞いても支離滅裂でよく分からないと判断し、私も急ぎ、山道の入口へと向かった。
駆け足で向かいながらも少しずつ聞けば、ツェンがメイドになっていて、他にもメイドの集団が居るらしい。
貴族の来訪にしてもメイドの数が異常だし、そもそもあのツェンが貴族のメイドなど務まるはずがない。
そんな事を考えながら辿り着けば、そこには確かに四台の馬車と、その周りにはメイドの集団。
そして白黒のメイド服を着こんだツェン――違和感の塊のような光景があった。我が娘ながら全く似合わん。
「げっ! 親父ぃ!?」
ふむ、やはり口調も言動もツェンだな。変わったのは服装だけ……いや、強さが増している……か?
ツェンと対応していたのはケィルン。ツェンとは昔馴染みだ。しかし「やっと助けが来た」と言わんばかりの顔でこちらを見ている。
ともかく親としても防人としても話を聞かねばならん。
そう思っていた矢先、ツェンの後ろから男性が出てきた。
髪も瞳も服も、全てが黒い――まさか基人族か?
彼はツェンの肩に手を乗せ、何やら耳打ちすると、近づいた私に丁寧な礼をする。
「初めましてスェルオ殿。私はカオテッドという街で迷宮組合員をしております、セイヤ・シンマと言います。ご息女を我が家で預からせて頂いていますので、そのご挨拶に参りました」
迷宮組合員? 貴族ではないという事だろうか。にしては堂に入った挨拶だが。
カオテッドという街も聞いた事がない。鉱王国のどこかの街か……いや基人族ならば神聖国?
そして彼の家でツェンを預かっていると。やはりメイドとして働いているという事だろうか……まさかな。
ともかくこの場では軽い自己紹介のみとし、じっくりと話すべく防人の隊舎へと案内した。
人数が多いし、我が家で迎えるというわけにもいかん。
私が先導し隊舎へと歩く道中、彼らは里の様子を眺めている。
「牧歌的で良い里じゃないか。あ、向こうの広場で訓練してるな」
「辺鄙なトコだろ? やっぱ来る必要ねえって。もうこのまま直に山に行っちまえば――」
「ツェン?」
「ひぃっ」
「お父上の前だからと言って崩す事は許されません。侍女としての矜持を持って務めなさい」
「はい……」
あ、あのツェンが素直に言う事を聞いている……だと……!?
一体何者なのだこの多肢族は……!
■セイヤ・シンマ 基人族 男
■23歳 転生者
竜人族の里。ツェンは辺鄙なトコって言うけど、俺からすればのどかな田舎町という感じだ。
道も家々の間隔も広く、緑が多い。
家の造りにしても屋根が赤茶色で統一されていて、しかも瓦っぽい石材なんだよな。
鉱王国でも見なかったような独特な建築だ。俺からすればどこか懐かしささえ覚える。
ただ里の人が皆竜人族だから、それにビビる。今までツェン以外に見た事ないのに、ここには竜人族しか居ないからな。当然だけど。
遠くの広場では集団で稽古みたいな事をしているが、やはり少林〇拳法っぽく感じた。
動きは違うみたいだけど、子供から青年までが列になって身体を動かしている。
スェルオさん――ツェンの親父さんは体格の良いマッチョオジサンだ。厳格そうな印象。
ツェンと似ているのは髪色くらいかな。あと身長。まぁ竜人族は皆背が高いっぽいんだが。
ともかく色々と話があるし、里の入口では自己紹介だけに留め、防人――衛兵と狩人の混合職みたいな感じらしい――の隊舎へと案内される。そこで腰を下ろして話しましょうと。
四台の馬車は入口に居た防人の人にお願いしたんだけど、この里には宿も厩舎もないらしい。竜人族は馬を駆ったりしないそうだ。
だから行商人が来る時も、テントで寝るし、馬の世話も自分たちでやるらしい。
今回はとりあえず預かってもらいつつ、マジックテントを張る場所を決めたらそこに移動させようと思う。
……しかし竜狩りする時はいずれにせよ預かって貰わないといけないんだよな。どうしようか。
それと、隊舎でする話はツェンのご家族の方にも一緒に聞いて欲しいと思ったので、途中でツェンに呼びに行かせた。
ツェンのご家族は、スェルオさんとお母さんのハゥンさん。あとはツェンだけらしい。
……てめえ、一人娘が家出して酒飲んで闇組織に雇われてたのかよ。
……そしてその一人娘を奴隷にした俺がかなり気まずいんだが?
そうこうしているうちに防人の隊舎へと到着。
会議室のような広めの部屋でテーブルを挟んで座らせてもらう。
俺と並ぶのはお母さんを連れてきたツェンとグレンさんだな。他は侍女の姿勢で後ろにズラーっと。セキメイも一緒に並んでいる。
ちなみにお母さんは『整えられたツェン』って感じだ。すらっとして綺麗な人。この人をガサツな感じにするとツェンだな。
速攻で連れて来られたお母さんは絶賛混乱中。
そりゃそうだろう。いきなり娘が帰ってきたら侍女になってるからな。
侍女が部屋を囲む異様な光景に混乱中のご両親に改めて挨拶。俺の自己紹介をしておく。
何から話したものかと悩んだが……
「まずはお詫びさせて頂きたい。お二方のご息女を私の奴隷として契約しております。ご両親に断りもせず、本当に申し訳なく――」
「「奴隷!?」」
まあ、そうなるよね。
10
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる