カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~

藤原キリオ

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after4:北は竜の地、邂逅の時

4-11:竜神ドラウグル

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■セイヤ・シンマ 基人族ヒューム 男
■23歳 転生者


 神像に触れた次の瞬間、俺の視界には白一面の世界が広がっていた。
 立っている足元にあるはずの床さえもない、『白』しかない空間。

 普通であれば取り乱すのだろうが……残念ながら俺には経験がある。「ああ、あの場所か」と。
 女神ヤツと最初に会った場所だ。おそらく神域とか神界とかそんな感じ。


 で、当然、目の前には一体の竜が居る。
 六枚翼のカッコイイフォルム。【竜神ドラウグル】だ。
 しかしサイズが俺と変わらないな。炎岩竜並みにデカイ竜を想像してたんだが。


「わざわざ呼び出してすまぬな、セイヤ・シンマよ」


 喋るのかよ! いや、神託してたくらいだから喋るんだろうけどさ! 竜の姿で喋るのは違和感しかない。


「ちゃんと説明してくれるんだろうな?」

「うむ。とは言え本来我ら従属神が其方に接触するのはウェヌサリーゼ様より禁止されておる。いつ中断となってもおかしくはない」


 女神ヤツと違って人の話を聞く耳は持っていそうだ。それは僥倖。
 しかし神が俺と接触するのを禁止されていると……俺としては有り難い話だが、それを指示した女神ヤツの意図が読めないな。

 逆に言えば、その縛りがなかった場合、もっと他の神が接触してくる事も考えられたのか?
 と言うか竜神はそれを犯してまで接触してきたという事か。


「二つ、頼みがある。その為に我自ら直接伝える必要があったのだ」

「……聞くだけ聞こう」

「其方が我が眷属、竜人族ドラグォールの集落を訪れた理由は気高き山脈に住まう竜たちを屠る為であろう?」


 どうやら旅の目的もお見通しらしい。本当に神々は俺たちを監視してるのか。


「竜を狩るのをやめてくれ、って事か?」

「いや、弱肉強食は世界の理。竜とて弱き者を喰らい、時には竜同士でも殺し合っては喰らっている。それを咎める事は出来ない」

「ほう」

「しかしセイヤ・シンマの力があれば気高き山脈の竜を殲滅してもおかしくはない。竜もまた我が眷属。滅ぼされるのを黙って眺めるわけにはいかぬ」


 いやいや、″気高き山脈″ってマツィーア連峰の事だろうけどさ、大陸を横断してるんだぜ? おまけに山頂が見えないほど高い。
 そこに散らばっているであろう竜を殲滅となると、エベレストを含むヒマラヤ山脈を隅々まで踏破する方が楽に思える。
 俺にその力があるという事か? いくら竜肉が欲しくてもそこまでする気はないんだが。


「狩る数を制限したほうがいいのか?」

「そうだな。十か二〇程度に抑えてくれると助かる」


 多いな! そこまで狩る気はねえぞ!? って言うか、それだけの数の竜と会えるとも思ってないし。

 まぁともかくそれが頼みの一つ目って事だな。
 それくらいなら全然問題ない。


「もう一つの頼み事は?」

「斃してはならん竜が居る。仮に出会ってもその種の竜は見逃して欲しい」

「……何か特別な竜なのか?」

「うむ。その種は――【輝帝竜】と言う」


 竜神曰く、その【輝帝竜】という竜はマツィーア連峰の頂上付近に住んでいるらしい。行きたくても行けねえよ。
 で、【輝帝竜】は竜種を統べる王様的なポジションなんだとか。
 仮にそいつを斃してしまうと、竜や亜竜は統率されなくなり、人里を襲ったりするようになるらしい。

 もちろんマツィーア連峰以外に住む竜も居るが、そういった竜は統率下になく、人を襲ったりもしている。
 マツィーア連峰に住んでいても、知能の低い亜竜などは人を襲ったりするようだ。
 しかし基本的には住処を荒らされたり、攻撃を仕掛けられない限り、竜の方から人里に出向く事はないとの事。


 ともかく、【輝帝竜】を斃してしまうとマツィーア連峰に住んでいる数十……数百かもしれない竜の群れが一斉に解き放たれる。

 そうなれば地獄だ。二千体の魔族とどっちが厄介かと言われれば王級スライムが居る分、魔族の方が厄介かもしれないが、人類の危機には違いない。
 少なくとも一つの国の戦力で対処出来る事ではない。


 なるほど。それは聞けて良かった。
 そんな竜種の事なんて知らなかったし、教えてもらっておいた方がいい。
 一応特徴とかも聞いておいた。デカイ金色の飛竜だそうだ。万が一見つけたら見逃そう。


竜人族ドラグォールの長と同じく、【輝帝竜】もまた我が神託を受けている。セイヤ・シンマの事も伝えておいた。彼の者から害す事はないだろう。あとは其方から近づかなければ問題はない」

「ん? それで竜全体が近寄らなくなったら狩れなくなるんだが?」

「竜全体の意思の話ではない。あくまで【輝帝竜】単体の事だ」


 よく分からん。が、【輝帝竜】に会わずに竜を適度に狩れればそれでいい。
 ともかく竜神の頼み事は以上の二つだな。


 で、終わりとしてもいいんだが、俺としてはこれだけで終わらせるつもりはない。
 いきなり呼び出されて、頼み事だけされて「神様の言う事なら承知しました!」と帰るつもりはないのだ。
 神とかいう理不尽の権化。それに文句を言うのは不毛だ。

 ならばせめて――


「俺の方からも頼みがあるんだが」

「ふむ、聞くだけ聞こう」

「俺の持っている【邪神の魂】をそちらに預けたい」


 そう。俺の抱えている最大の問題が【邪神の魂】だ。
 <インベントリ>から取り出せば瘴気を撒き散らし、俺以外の人にダメージを与える。
 魔族にとっては信仰対象のようなもので、聖戦から逃げた魔族が居れば狙って来るであろう事は請け合い。

 安置してあった祠も消失し、封印するにも世界の技術的に現状は無理だ。
 果たして俺の寿命があるうちにその技術が開発されるかも分からない。

 そして俺が死に、仮に<インベントリ>の中身がぶちまけられる事にでもなれば、もう邪神が復活する未来しか見えない。


 そんな爆弾をいつまでも抱えていたくはない。
 【邪神の魂】は神の方で処理してもらいたい。むしろそれが筋だろう。
 というわけで頼んでみたわけだが――


「残念だが我が受け取る事は出来ない」


 なんでだよ! てめえ神だろうが! 神が神の遺物をどうにも出来ないってどういう事だよ! 最弱の基人族ヒュームに押し付けんじゃねえよ!


「我にそれをどうにか出来る力はない。――しかし案ならば二つほどある」


 お? じゃあそれを早く言え。速攻で処理するから。


 と、聞き終えた所でタイムオーバー。
 俺の意識は白い世界から現実へと戻されたのだった。





「――というわけで竜神からの頼み事は二つ。竜を狩り過ぎない事と【輝帝竜】を守る事、だそうです」

「ふむ……」「なんと……」


 ズゥシーン族長とスェルオさんは何とも渋い表情だ。
 一方で侍女たちは「なるほどー」ってなもん。
 まぁ俺が女神に会ってるのも知ってるからな。今さら竜神に会っても「またか」という感じだろう。


「族長は【輝帝竜】という竜種をご存じですか?」

「いえ……しかし『竜の王』という存在は伝承にございます。それがまさか竜がやたらと人を襲わないよう制御しているとは初耳でしたが……」

「金色の大きな飛竜だそうなので、今後見つけても手を出さないよう竜人族ドラグォールの皆さんにも通達しておいた方が良いかもしれません。欲深い連中が狙わないとも限らないので」

「難しい所ですな。通達すれば存在を明るみにする。かと言って黙ったままというわけにもいかない。これは里だけの問題ではありませぬ」

「ですね。私もカオテッドに帰ったら信頼の出来る人に相談しようかと思います」


 【輝帝竜】という存在は竜人族ドラグォールの里だけでなく世界規模での問題だ。
 最上の宝であるのと同時に最悪の爆弾でもある。
 爆弾である事に目をつむって宝ばかりを欲するヤツは絶対に出てくるだろう。
 だからこそ存在を明かしたくないし、かと言って黙ったままでいるわけにもいかない。

 まぁ【輝帝竜】の事は後々考えるとして、竜神から竜狩りの許可を得たのは大きい。
 これによりツェンパパ――スェルオさんも「竜を狩るな」とは言えなくなった。

 とは言え防人として里を守る立場もあるので、明日にでも模擬戦か何かで俺たちの実力は見せておくつもりだが。
 それで「ああ、これなら竜に手傷を負わせた上で逃げ帰るという事もなさそうだ」とでも思ってくれればいい。


 俺たちは一通りの話を終え、ツェンの実家へと向かう。
 その隣にマジックテントを張らせてもらい、庭先で食事をとらせてもらった。
 野営のはずが<インベントリ>からダイニングテーブルを出したり豪華な熱々料理を並べたりしたからツェンのご両親もたまげていたが。
 もちろん誘って一緒に食べたぞ? めちゃくちゃ喜んでたけどな。


 で、その夜。


「グレンさん、申し訳ないですけど少しの間セキメイと一緒にテントの外に居てくれませんか?」

「分かった。時間は気にしないでいい」

「ありがとうございます。侍女たちはテントの中に集合だ」


 そうして皆をテントの中に呼び込んだ。
 議題はもちろん【邪神の魂】について。
 族長やツェンのご両親、グレンさんとセキメイが居る前で【邪神の魂】の存在を伝えるわけにはいかないからな。


「竜神からの頼み事を聞くついでに【邪神の魂】の処分方法についても聞いてきた」

『おおっ!』「さすがご主人様!」「お見事ですね」「神と真っ当に渡り合うとは……」

「【邪神の魂】は竜神であっても扱えるものではないらしい。その代わりに二つの案を出してもらった」


 侍女たちは真剣な目で俺を見る。
 みんなアレの危険性を知っているし、俺が扱いに悩んでいるのも知っているからな。


「一つは女神に何とかしてもらう……と言う事だが」

「ウェヌサリーゼ様でございますか!? ならばっ!」

「落ち着けシャムシャエル。これはほぼ廃案だ」


 最上位の神である女神ヤツならば【邪神の魂】の処理も問題ないだろうと竜神は言う。
 そして女神と邂逅する為には、ヤツの本拠地、神聖国の本聖殿にある神像を通して、俺が願う必要があるらしい。

 ただ俺は神聖国に行きたくないし、女神と会いたくもないし、会ったところで「【邪神の魂】何とかして下さい」と頭を下げるのはまっぴらごめんである。


「そんなわけで却下」

『ああー』

「そんなっ! せっかく神聖国に行けるチャンスでございますのにっ!」

「ご主人様の女神様嫌いは筋金入りでござるっ!」


 天使組が何を言っても俺が神聖国に行く事はない。
 という事で次案だ。





「ならば元々管理を任されていた者に返すのが良いだろう」


 竜神はそう言う。
 邪神は勇者ミツオによって斃され、その末に残された【邪神の魂】は女神の指示により誰か・・に託された、と。


「それが何の意図があって其方に預ける事になったのか、真意はおそらく奴以外に分からぬだろう」

「誰なんだそいつは。どこに行けば会える?」

「会えるとすれば其方らだけであろうな。すでに深くまで潜っているのだろう?」

「っ! ……カオテッド大迷宮か!」


 その誰か・・は迷宮最深部に居る。
 だからこそ俺たちが近づくタイミングで【邪神の魂】を渡すよう整えた・・・……?


「世に迷宮は数あれど、奴に一番近づく事が出来るのは最も困難な大迷宮のみ。大河の交わる彼の地以外、その資格がある迷宮など我は知らぬ」

「つまりそいつ・・・が迷宮を管理・・してるって事か?」


 頭の中に『ダンジョンマスター』という言葉が浮かぶ。
 しかし俺の想像するダンジョンマスターとは全く違うだろう。竜神の続ける言葉はまさしくその通りだった。


「迷宮はあくまで器官・・の一つにすぎぬ。奴の管轄は【アイロス】という星の営み、そのものと言っても過言ではない」

「星の営み……?」

「むっ、どうやら時間切れだ。セイヤ・シンマよ、大迷宮の底で奴と繋がるというのは我の考えにすぎぬ。過信はするな」

「ちょっ! で、誰なんだよ、そいつは!」



「奴は――【流転の神カオスゲーノ】という」


 そこで白い世界は終わった。


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