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再び研究所
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食事を終え、ルイードの部屋から出たシオンはシャワーを浴び、着替えると再度転移で研究施設に戻った。
ルイードが来る前も研究所勤めで研究所にこもっていることがしばしばであったため、研究施設にいることは違和感のないことであるが、食事をするためだけに戻る現状は以前とは違う点である。
前までは食事も研究所、シャワーも研究所、泊まり込みはざらにあることであったが、今はルイードの様子を見るためとは言え必ず1日1回は館に戻っている。
それを当たり前にしつつある自分に苦笑する。
これは確かに、周りが驚くかもな・・・
自分の変化に自分も驚きつつも不快な気持ちは無い。一応国として敵とされてる存在に自分が変えられつつあるあるのにシオンは晴れやかな表情であった。
「あ、シオン!」
魔族の氷が置かれた部屋に入ると待ち構えていたトリスに声をかけられる。
「あなたどこに行ってたんですか?」
「食事をしに行くと言っただろ?館に食事しに行ってたが?」
「・・・はあ・・またわざわざ館に。」
そう言って渋面を浮かべるトリスであったが、諦めた様子で首を振る。
「魔王の食事はどうなんです?」
「ああ、今のところコンラッドが世話をし始めてからは一定量食べているようだ。ルクの実が好きらしい。」
「好きなものは聞いてませんが・・・。魔王が食事を摂れるようになってきたのであればそろそろこっちに連れてきてくださいよ。あいつがいないと進んでいかない段階に来てるんですから。」
トリスは魔族の氷を眺めながらぼやくと
「ここにいる魔族たちの魔力量、流出量は粗方解析は完了しています。あとはあなたが構築した魔法陣を使って核を表出させて推論が合ってるかを調べるだけです。」
そう言ってシオンが構築した魔法陣をトリスは寸分違わず展開して見せた。
「この魔法陣にはあいつの魔力が必要なんですから。」
「それは分かっている。この魔法陣は魔族の血と魔力を注ぐことで貯蔵器である可能性のある表出されてない核を見つけることができる。まあ、無ければ見つからないわけだがそれは可能性的には低いだろう。食事が食べられるようになってきたから明日は連れてくる。」
「分かりました。では準備しておきます。
・・・シオン」
「なんだ?」
「この研究施設には信頼のおけるものしかいないとはいえ魔族に対して陰性感情を持ってるものも多くいることを忘れないで下さいね。」
「・・・分かっているが・・・それがどうした?」
「はぁ・・・分かってないじゃないですか。まあ、私は別に気にしないので良いですけどね。私も魔族は好きじゃないので。」
そう言ってトリスは会話を終え、明日の準備に取り掛かった。
シオンは首を傾げつつも自身は魔王に明日の説明をするために転移魔法で館へと再度戻った。
ルイードが来る前も研究所勤めで研究所にこもっていることがしばしばであったため、研究施設にいることは違和感のないことであるが、食事をするためだけに戻る現状は以前とは違う点である。
前までは食事も研究所、シャワーも研究所、泊まり込みはざらにあることであったが、今はルイードの様子を見るためとは言え必ず1日1回は館に戻っている。
それを当たり前にしつつある自分に苦笑する。
これは確かに、周りが驚くかもな・・・
自分の変化に自分も驚きつつも不快な気持ちは無い。一応国として敵とされてる存在に自分が変えられつつあるあるのにシオンは晴れやかな表情であった。
「あ、シオン!」
魔族の氷が置かれた部屋に入ると待ち構えていたトリスに声をかけられる。
「あなたどこに行ってたんですか?」
「食事をしに行くと言っただろ?館に食事しに行ってたが?」
「・・・はあ・・またわざわざ館に。」
そう言って渋面を浮かべるトリスであったが、諦めた様子で首を振る。
「魔王の食事はどうなんです?」
「ああ、今のところコンラッドが世話をし始めてからは一定量食べているようだ。ルクの実が好きらしい。」
「好きなものは聞いてませんが・・・。魔王が食事を摂れるようになってきたのであればそろそろこっちに連れてきてくださいよ。あいつがいないと進んでいかない段階に来てるんですから。」
トリスは魔族の氷を眺めながらぼやくと
「ここにいる魔族たちの魔力量、流出量は粗方解析は完了しています。あとはあなたが構築した魔法陣を使って核を表出させて推論が合ってるかを調べるだけです。」
そう言ってシオンが構築した魔法陣をトリスは寸分違わず展開して見せた。
「この魔法陣にはあいつの魔力が必要なんですから。」
「それは分かっている。この魔法陣は魔族の血と魔力を注ぐことで貯蔵器である可能性のある表出されてない核を見つけることができる。まあ、無ければ見つからないわけだがそれは可能性的には低いだろう。食事が食べられるようになってきたから明日は連れてくる。」
「分かりました。では準備しておきます。
・・・シオン」
「なんだ?」
「この研究施設には信頼のおけるものしかいないとはいえ魔族に対して陰性感情を持ってるものも多くいることを忘れないで下さいね。」
「・・・分かっているが・・・それがどうした?」
「はぁ・・・分かってないじゃないですか。まあ、私は別に気にしないので良いですけどね。私も魔族は好きじゃないので。」
そう言ってトリスは会話を終え、明日の準備に取り掛かった。
シオンは首を傾げつつも自身は魔王に明日の説明をするために転移魔法で館へと再度戻った。
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