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第4話
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今日から、1週間春樹は特別指導室で勉強させられるんだよね。
教室に入ると、教室の中は、いつもより騒がしかった。
そりゃあ、教室に春樹がいるかいないかだけでみんなの態度が変わってくるくらいだもんね。
春樹ってそんなに強いイメージなのかな?
「み~ら~い~!」
「あ、沙希おはよう」
「うん、おはよう」
「今日1限目自習らしいよ」
「え?ホント?」
「うん」
沙希は何かを探しているかのように周りをキョロキョロ見回っている。
「どうかしたの?」
「そういえば、新城君いないなあと思ってさ」
「春樹なら、今日から1週間謹慎だから」
「あ~そっか、新城君ってやっぱり怖いよね」
「え?」
「ほら、2年を病院に送るくらいボコボコにしたんだよ?そりゃあ、怖いって思わない人はいないよ」
やっぱり、皆そういう風に思っているんだろうな。
毎日喧嘩ばかりして、問題起こして、勉強もしないし、提出物もろくに出すことなく、授業もほとんど出ていない。そんな奴が何で進級なんか出来たんだろうって皆絶対思っているんだろうな。
私はあいつの幼馴染だから、春樹がどういうやつかはよく知っているつもりだけど、正直たまに、何考えているのかわかんない時もあるんだよね。
「春樹は…悪いやつじゃないよ」
「え~?そう?未来は春樹の幼馴染だから庇っているかも知れないけど、実際そうじゃないよ?もしかしたら、未来の知らないところであいつもっと厄介な事してるかも知れないじゃん?」
「そ、それは…」
「大体、未来は新城君の単なる幼馴染でしょ?彼女じゃないんだから、そんなき気にすることないって」
幼馴染ってそういうもんなのかな?
「ほら!シャキッとしてよ!せっかくあの、凶暴な新城君がいないクラスになったんだよ?」
「いないって言ってもたったの1週間だけなんだけどね」
「はいはい」
私は教室全体を見ると皆いつもより何か楽しそうだ。
男子達も大声で笑ってバカをして笑われたり、いつもならこんな大声で喋ってないのに。
女子達も、何か楽しそう。
この光景を見ていると春樹がどれだけ、周りから怖がられているか痛いほど伝わってくる。
あいつ、うるさいの嫌いだからなあ。
そして、昼休み私はいつもどうり沙希と一緒に弁当を食べている。
その時にポケットからバイブの音がなった。
携帯を取り出し見てみると、春樹からのメールが届いていた。内容は『今日夜7:00に鳴海の家に来いよな、俺も行くから。何でかは俺も知らねぇ』
鳴海の家に?いったい何しに…取り敢えず、来いって言われたから行かないと
私は春樹におっけーの返信をした。
「新城君から?」
「うん、まぁね」
「内容なんて?」
「まぁ、大したことじゃなかった」
「ふぅーん、意味わかんないやつだね」
「うん、そうだね」
この学校の掟の一つは、『謹慎中の生徒と一緒に遊んだり登下校してはならない』という掟があるから、私は敢えて沙希にメールの内容を教えなかった。
放課後、私は途中まで沙希と一緒に帰った。
沙希の家は徒歩10分で学校に来れるから良いよね。
私はいちいち電車に乗って通わないとダメだから朝寝坊したら遅刻決定なんだよね。
「じゃあ、またね」
「うん、またね」
私はそのまま1人で電車に乗って帰った。
「あ、お帰りー」
「お母さん、今日ちょっと鳴海の家に行ってくるね」
「わかった」
私は早速風呂に入って、いろいろ準備をした。
教室に入ると、教室の中は、いつもより騒がしかった。
そりゃあ、教室に春樹がいるかいないかだけでみんなの態度が変わってくるくらいだもんね。
春樹ってそんなに強いイメージなのかな?
「み~ら~い~!」
「あ、沙希おはよう」
「うん、おはよう」
「今日1限目自習らしいよ」
「え?ホント?」
「うん」
沙希は何かを探しているかのように周りをキョロキョロ見回っている。
「どうかしたの?」
「そういえば、新城君いないなあと思ってさ」
「春樹なら、今日から1週間謹慎だから」
「あ~そっか、新城君ってやっぱり怖いよね」
「え?」
「ほら、2年を病院に送るくらいボコボコにしたんだよ?そりゃあ、怖いって思わない人はいないよ」
やっぱり、皆そういう風に思っているんだろうな。
毎日喧嘩ばかりして、問題起こして、勉強もしないし、提出物もろくに出すことなく、授業もほとんど出ていない。そんな奴が何で進級なんか出来たんだろうって皆絶対思っているんだろうな。
私はあいつの幼馴染だから、春樹がどういうやつかはよく知っているつもりだけど、正直たまに、何考えているのかわかんない時もあるんだよね。
「春樹は…悪いやつじゃないよ」
「え~?そう?未来は春樹の幼馴染だから庇っているかも知れないけど、実際そうじゃないよ?もしかしたら、未来の知らないところであいつもっと厄介な事してるかも知れないじゃん?」
「そ、それは…」
「大体、未来は新城君の単なる幼馴染でしょ?彼女じゃないんだから、そんなき気にすることないって」
幼馴染ってそういうもんなのかな?
「ほら!シャキッとしてよ!せっかくあの、凶暴な新城君がいないクラスになったんだよ?」
「いないって言ってもたったの1週間だけなんだけどね」
「はいはい」
私は教室全体を見ると皆いつもより何か楽しそうだ。
男子達も大声で笑ってバカをして笑われたり、いつもならこんな大声で喋ってないのに。
女子達も、何か楽しそう。
この光景を見ていると春樹がどれだけ、周りから怖がられているか痛いほど伝わってくる。
あいつ、うるさいの嫌いだからなあ。
そして、昼休み私はいつもどうり沙希と一緒に弁当を食べている。
その時にポケットからバイブの音がなった。
携帯を取り出し見てみると、春樹からのメールが届いていた。内容は『今日夜7:00に鳴海の家に来いよな、俺も行くから。何でかは俺も知らねぇ』
鳴海の家に?いったい何しに…取り敢えず、来いって言われたから行かないと
私は春樹におっけーの返信をした。
「新城君から?」
「うん、まぁね」
「内容なんて?」
「まぁ、大したことじゃなかった」
「ふぅーん、意味わかんないやつだね」
「うん、そうだね」
この学校の掟の一つは、『謹慎中の生徒と一緒に遊んだり登下校してはならない』という掟があるから、私は敢えて沙希にメールの内容を教えなかった。
放課後、私は途中まで沙希と一緒に帰った。
沙希の家は徒歩10分で学校に来れるから良いよね。
私はいちいち電車に乗って通わないとダメだから朝寝坊したら遅刻決定なんだよね。
「じゃあ、またね」
「うん、またね」
私はそのまま1人で電車に乗って帰った。
「あ、お帰りー」
「お母さん、今日ちょっと鳴海の家に行ってくるね」
「わかった」
私は早速風呂に入って、いろいろ準備をした。
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