痩せたい!~超肥満OLダイエッター 横綱良子さん~

タヌキのポンちゃん

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【第1部】遥かなる空へのダイエット始動!

【第7話】続・アポロ計画 月面ダイエット

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「ではっ!! 早速、当研究所の画期的なダイエットプログラムを始めましょう!
 ダイエットプログラム No.1 『続・アポロ計画 月面ダイエットーーーーっ!!!!!』 」



地球の本部にいる会長、そして、そこから衛星中継越しに月面にいる塾生たちに向けて発せられる彼からの第一声。
その『胡・散臭式【ウ・サンシュウ】 究極ダイエット法研究所』の会長、胡・散臭の第一声により、塾生たち100名のダイエットが開始された!

もちろん横綱良子もその塾生達の一員として、共に地球から遠く離れたこの大地で、その謎のダイエットプログラムに挑戦するのだ!

すでにその塾生たち全員は専用の宇宙服を着せられ、乗ってきたアポロ11号型ロケットからこの月面の大地へと降り立っていた…

しかし!! 塾生たち100名に着せられたそのダイエット専用の宇宙服、それが皆目理解できない意味不明のものだった!?

「アハッ♪ この宇宙服、超カワイイ~♪ 頭についてる長いお耳も超素敵~~~っ♪」

「何を言っているのですか? 貴女のはそんな可愛い宇宙服なのに、なぜ、わたくしのはこのようなデザインなのでしょう?」

「そうよぉ~! なんでワタシのもこんなダサい宇宙服なのよ! おまけに変な重い甲羅も背中についてるし!!」


塾生たち全員からの喜びとクレームの声が入り混じった、明らかに対照的な反応が会長の耳へと返ってきた。

実は塾生たちに着せられたその宇宙服は、ウサギ型とカメ型の2種類のタイプにそれぞれ50名ずつに分かれていたのである。



ウサギ型の宇宙服は細くて動きやすい軽量タイプのもので、長いお耳やお尻にボンボリのついた可愛いデザインだった。

それに対し、カメ型はごつくて動きにくい旧式タイプのもので、背中には意味不明な大きな甲羅までついている超ダサい宇宙服だった。

「意味わかんないし~っ! 何でウサギとカメで、どうしてワタシはカメなのよぉ~!!」

「会長様? その『続・アポロ計画 月面ダイエット』って、何をすれば宜しいの? 確実に痩せられるのでしょうね?」

会長の胡・散臭にそう問いかけてきたのは、塾生の一人である悪田久美【わるだ・くみ】だった。

彼女もこのお話の主人公である横綱良子に負けず劣らずの巨漢の肥満体であったが、彼女にはウサギ型の宇宙服が着させられていた…

「説明致しましょう。 皆さんがいるこの月は、言わずと知れた地球の衛星です。
 月といえば狼男です。狼男といえば変身なんです。変身といえば仮面ライダーですね。仮面ライダーといえば正義の味方なんです。
 正義の味方というと死なない。死なないといえばゾンビ。ゾンビは噛みつく。噛みつくといえばスッポン。スッポンはカメ。
 カメといえばウサギ。ウサギというとカメなんですねぇ~。 そうです! ウサギとカメといえば、かけっこなんですよねぇ~っ!
 …という訳で、童話のウサギとカメのように、シンプルにマラソンをしてもらいま~~す♪♪♪」



「なんでやねんっ!」 「話長っ!」 「普通に『ウサギとカメというと、かけっこなんです』って説明したらええやん!」

「では、この『続・アポロ計画 月面ダイエット』のルールをご説明致しましょう!
 これは現在のスタート地点からゴール地点まで走りきるというシンプルなマラソンですが、1つだけ違う特別ルールがあります。
 それは… ゴール地点が一人一人違う場所にあるという点です!

 一人一人の現在の体重や目標体重、希望するダイエット期間、その他、健康状態や体力に応じてどんなコースが良いか? 
 どの位の距離が最もダイエット効果を期待できるか? それらを含めてコンピューターが最適なマラソンコースを計算しました。
 もちろん皆さんが着ているウサギとカメの宇宙服も、どちらにするかコンピューターの診断結果でハンデを設けた結果なのであります。

 そして、そのゴール地点へは、すでに皆さんの腕に装着されている『腕時計型ナビゲーションシステム』が丁寧に誘導致します。」

 「え~、それって超ダルそう!」 「月に来てまでマラソンって、意味分からんし…」 「地球に帰りたい!!」

 「このダイエット法は会長の私も超ススメ!だって月は地球の重力の6分の1なので、宙に浮く感覚でマラソンも楽しいですよ♪」

 「ふ~ん そうなんだ… ところで… さっきからずっと気になっていたんだけど… これって一体何なの? (; ̄Д ̄)」

 すでにカメ型の宇宙服を着ている横綱良子は、後ろを振り返るととんでもなく巨大な裸電球を背負わされていることに気が付いた…



つづく…


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