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母親は無償の愛でできている
しおりを挟むミトがディラードにとどめを刺した光景は、アルウィンの脳髄とみぞおちに衝撃を与えた。あのミトが、と思い、すぐにあれはミトではなく死神にのまれたミトだと思い直す。しかしアルウィンは、死神の中にミトを見た。ミトの心が見えた。
大鎌を振り落とした体勢のまま、微動だにしない死神の顔は自分の髪色と同じような色に染まっているのが分かる。ミトに近付こうとして、ドロモアがそれを阻む。危ない、一言だけ、そう溢す。
しかしアルウィンは、死神の中でミトが泣いていると思った。ミトの声が聞こえてくるようだった。早くミトを迎えに行かなければ、そんな焦燥に駆り立てられる。
「ミト…!ミト、聞こえるか!?元に戻ってくれ!俺はここにいる!」
喉を突き破る勢いで声を張り上げる。自分は生きている、だからもう大丈夫だという思いを込めて、必死にミトの心に訴えかけるように叫ぶ。しかしミトは無反応のまま、一切動かない。
「くそっ…どうすれば…」
そばに行きたくても、死神の姿のミトがどんな行動をするか読めない以上、迂闊に近付くことは出来なかった。
本来のミトであればどんなに憎んでいてもディラードを殺したりなんか絶対に出来ない。無情に大鎌を振り落とすことなんて出来ない。だからこそ、たとえ目の前にいるのがアルウィンやドロモアでも、攻撃をされない保証がなかった。
魔王の地位におさまるほど膨大な魔力を有していたディラードをいとも簡単にねじ伏せたのだ。人間のアルウィンが近付いて死神の攻撃を受ければ、今度こそ即死なのは明白だった。
「おい!無事か!」
「殿下、よくぞご無事で。魔王も女神も絶命したようですが、ミトが…」
「あぁ、分かっている。だが死神なんて空想上の生物だと思っていたからどうしたらいいのかなんて分からん…!」
ディラードが死んだことにより、いつの間にか嵐のような雨風と雷は止んでいた。しかし暗黒が消えても、空は濁った灰色の雲に覆われていた。 厚ぼったい雲は途切れることなく、まるで腐った池の水面にはびこる、ぬるぬるした藻草のように、空を埋めつくしていた。
嵐が止んだことで国王と共に王宮の奥に避難していたライナスは、国王を安全な場所に残して王宮の外へと戻ってきた。死神にのまれたミトが国の大地につけた痕跡があちらこちらで主張しているのを目にし、ライナスは眉を寄せた。
「なんて有り様だ。もうめちゃくちゃにも程がある…!あいつは元に戻らないのか!?頭の一つでも叩いてやったら戻るかもしれん!僕が行って…」
「いけません!今のミトはミトではなく死神です。ミトの人格はきっと奥深くに仕舞いこまれてます。死神となったミトが元に戻れるのかすら分からない状況で彼に近付くのは危険です」
「だがあいつをどうするつもりだ?魔王と女神が死んだら終わりか?あいつは死神の姿のまま?あいつを見捨てるつもりか?」
「そんなわけありません。殿下は負傷した者たちの治療が行き届いているかの確認と、混乱している王宮内の者たちに指示を。ミトは俺がどうにかします」
そう言ってアルウィンはゆっくりとミトの元へと足を進める。どうにかする、と言いながらももちろんアルウィンは何の策も持っていなかった。ただ失われたミトの心を取り戻せるのは、自分だけだという根拠のない自信だけはあった。
隕石が落ちたかのようにぽっかりと削られた大地の穴の真ん中で佇む死神にゆっくりと近付く。削られた地面と無事な地面の境目まで来たとき、アルウィンは再び死神の中にいるミトへと語りかけた。
「ミト、もう戦いは終わったんだ。魔王も死神もいない。俺たちを傷付けようとする者も殺そうとする者もいないんだ。だから帰ろう。元の姿に戻って、俺と一緒に帰ろう」
死神になってしまったミトが、このまま冥界へと逝ってしまうのがアルウィンは何よりも恐ろしかった。ミトは死神におさまるような魂ではない。純粋で清らかで美しい魂の持ち主なのに。
「魔界で一度死んで冥界に逝ったのだとしても、この数ヶ月間、ミトは確かに存在していた。生きていた。人間として、生きていた。ならばこれからも生きられるはずだ。俺と共に、人間として、この世界で生きていけるはずだ」
アルウィンは自分に言い聞かせるように一言一言、力強く言った。そうであってくれ、そう願う気持ちが言葉の裏に張り付いていた。
「愛している。ミトを心から愛しているんだ。もう憂いも脅威も何もない。ミトは何にも怯えずに生きていけるんだ。俺に愛されながら、素晴らしい人生を歩んでいけるんだ」
この世界に来てから、ずっと命を狙われていたミト。その精神的苦痛と恐怖はどれほどのものだっただろうか。どれほど平穏を渇望しただろうか。
アルウィンはこれまでミトと共に過ごした情景が思い出され、胸が熱くなり、その熱さはどんどん上へと上がっていく。喉が焼けるように熱くなり、鼻が痛む。そして眼球の裏が痺れるように熱くなると、視界はぼやけた。自然と湧きあがった涙だった。
「ミト、俺はミトのために生きている!ミトも俺のために生きてくれ!」
そう叫んだとき、それまでピクリともしなかった死神の腕が僅かに動く。そしてゆっくりと落としていた頭を上げたかと思うと、アルウィンのほうを見た。白目のない真っ暗な目がアルウィンに留まる。血で汚れた青白い顔は、とても生者のようには見えないが、アルウィンは最後まで希望を捨てなかった。
「俺はここにいる!帰ってこい、ミト!」
アルウィンは信じていた。絶対に自分の言葉がミトの心を呼び覚ますと。疑いようもなく、信じていた。しかし、死神がとった行動は、予想だにしていない光景だった。
ゆっくりと、死神は振り落としていた大鎌を持つ手に力を込める。そして、再び大鎌が上へ上へと持ち上げられるのを、アルウィンは信じられない気持ちで見つめていた。
まさか、俺を攻撃するつもりか、そんな疑いが一瞬、脳裏をよぎる。死神の腕が持ち上げられると、血で染まった刃がアルウィンへと向いたような気がした。
アルウィンの目にはすべてがスローモーションのように見えていた。世界の中からすべての音が消えたかのように、ゆっくりと動く死神の動きだけに全神経を集中させていた。
そして、大鎌の刃が、捉えたのは。
ミトの、喉元だった。
「…ッ!?だめだ!やめろ!!!」
死神の行動を悟ったアルウィンが、ミトの元へと駆け寄ろうと動く。足がもつれ、真っ直ぐ走れているかも分からない。世界が歪んだような錯覚を起こしながら、それでもアルウィンは必死に足を動かした。
大鎌の刃が、ミトの喉元に食い込もうとする直前、それまでごっそりと抜け落ちていた彼の表情に、光が戻ったかのように、口角が持ち上がる。やっと楽になれる、そんな笑みを浮かべていた。
アルウィンが手を伸ばす。
足が削られた地面を蹴る。
大鎌を持つ手に力がこもる。
大鎌の刃がミトの喉へと進んでいく。
喉から、ミトの血が飛沫をあげようとした、その時。
―――やめなさい、ミト。
突如、世界全体に響くような美しく温かみのある声が聞こえ、死神……ミトは、動きを止めた。アルウィンも、動きを止めた。全員、動きを止めたようだった。まるで、時が止められたかのように。
分厚い灰色の膨張した雲に覆われていた空の隙間から、爽やかな朝日のような光が次々と差し込む。雲が光に押しやられるようにして消えていき、光と共に青空があらわれる。太陽の円盤が、あらわれる。
太陽は霞んだ雲の広がりに隠されていただけで、ずっとそこにあった。気がつくとアルウィンは空のまぶしさに目を細めていた。
そして、その中から真っ白な髪の上に黄金色の輪冠をたずさえ、大きく美しい白い翼を広げた美しい女性が、舞いおりてきた。純白な羽が雨のように大地へとひらひら舞い落ちる。
アルウィンを筆頭に彼女の姿を見ている者たちは、初めて見るのに、彼女の正体が分かっていた。一つしか、当てはまらない姿をしているから。
―――私の可愛い息子、あなたの魂はまだ、天界と共にあります。ですからもう、そんなことをする必要はないのです。
時が止まった世界の中、意思だけは動いている世界の中、彼女の声はありとあらゆる悪を浄化するような響きを持っていた。
"息子"という言葉に、聞いている人々はみな、混乱していた。ただ一人をのぞいて。
―――天界から魔界へと誘拐されてしまった、私の可愛い息子よ。あなたは魔界人でも、死神でもありません。天界人です。
神界人の寿命は15000年、魔界人の寿命は5000年。その間にある天界人の寿命は、1万年。ミトの寿命だった。
―――天界は魔界と決して相容れない。だから取り返しに行きたくても行けず、あなたを一人にしてしまいました。誰よりも美しい魂のあなたを。
ミトが天界に生まれて約10年後、天界ではまだ生まれたばかりの赤子同然のとき、突如として消えてしまったミト。魔界から魔王が拐ったのだと判明したときには、もうミトの姿は魔界に染まってしまっていた。
天界には黒色がない。黒色は許されない。だから黒く染まった髪色のミトは、二度と天界に戻れない。そもそも天界人は魔界の瘴気に耐えることなど出来ず、魔界に近付くことすら不可能だった。
しかしミトは、天界でも珍しい、数千年に一度誕生する天使だった。天界人の中の、天使だった。
ディラードは、一度だけ蝙蝠の思念体を天界に飛ばしたことがある。それは自分の腕試しのような、魔界と正反対だと言われている世界を見てみたいような、ただの気まぐれであった。
そこで彼は、生まれたばかりでまっさらなミトを見つける。真っ白い髪、真っ白い睫毛、真っ白い肌。すべてが真っ白なのに、瞳だけは黄金色だった。太陽のような、魔界にはない色だった。
ディラードはミトの姿に一目で心奪われ、彼を誘拐するため、寿命5000年を払って天界へとのぼる。このときのディラードは1000歳で、まだ魔王の座に君臨する前であった。
魔界から魔界人が来たことなどそれまで一度もなかった天界は、ディラードが侵入するにはあまりにも簡単すぎた。魔法で髪を白く染め、瞳の色を変え、普段は出さない黒い翼を白くすれば見た目だけは天界人となれる。そして堂々とミトが眠る場所へと侵入し、ミトを拐って魔界へと連れ帰ったのだ。
無垢で純真な天使のミトは、魔王ディラードを受け入れてしまう。天使は受け入れたものに染まることが出来る。
ディラードはまだ赤子だったミトを一度、黒樹の中に入れた。そして彼が黒樹の中で体を成長させるのを待つこと20年、ミトは黒髪赤瞳の姿で再び誕生し、その時には天界の記憶を失っていた。
母親は魔界に拐われたと気付いてから何度も世界の番人に異議申し立てをした。ミトを魔界から取り戻そうとした。しかし、世界の番人はもうミトは魔界人であると認め、天界の申し立ては突っぱねられた。たとえ魔界から出られたとしても、黒く染まってしまったミトはどのみち天界には戻れない。だからそのかわり、ミトを見守れる権利と目を世界の番人から受け取った。
魂は天使でありながら、姿形は魔界人となったミトを、母親はずっと見守ってきた。彼女に出来ることは見守ることだけであった。しかし彼女は、愛する我が息子が自分で自分の首を切ろうとしていることには、耐えられなかった。
魔界でも何度も自傷行為を繰り返していたが、止めに入ることは出来なかった。もちろん、心臓を鏡の破片で突き刺したときも、本当は飛び出していきたかった。しかし天界人である彼女には魔界の瘴気に触れられず、魔界にいるミトには何もすることが出来なかった。
一度、息子が死んだかのように思え、彼女は静かに発狂した。こんな場面を目撃することになるのなら、見守れる目などもらわず、何がなんでも取り返しに行くべきだったと深く後悔した。
しかしなぜかミトを見守る目は途切れていなかった。なぜか息子は底辺界へ、黒髪黒瞳の異世界人として召喚されていた。魔界でのこともすべて忘れ、生き生きと目標に向かって頑張る姿を天界からずっと見守ってきた。
愛を知り、愛する人の隣で幸せそうに笑う息子の姿を見れたことで、彼女はもうこのまま二度と会えずとも息子が幸せであるならそれでいいと、穏やかな気持ちで見守ってきた。
まさか、魔王が底辺界にまでミトを追ってくるとは。さらに、ミトに心臓を鏡の破片で突き刺すよう誘導した女神が近くに潜んでいたとは。
母親は天界にあるミトの魂の核を、大切に大切に守ってきた。ミトの肉体は魔界へ落とされ、底辺界へと行っても、魂の核は常に天界の母親の元にあった。天界人の死は、魂の核が壊れたときに訪れる。つまり、ミトは確かに肉体は一度死に冥界へとわたり死神となったが、魂は死んでいない。
ミトは天界から拐われたときからずっと、完全体ではなかったということだ。
―――ミトの魂の核を、持ってきました。ミト、あなたの魂の核があなたに戻りたがっています。どうか、受け入れて。そして、本当のあなたを取り戻すのです。
彼女の声と共に差し出された掌の上には、真っ白でふわふわとした光が浮いていた。その光に導かれるようにして突如現れたのは、掌ほどの大きさの妖精たち。妖精の森から魂の核の気配を感じて飛び出してきた彼らは、キャラキャラと鈴が転がるような笑い声をあげながら、透明の羽をはためかせて光を囲んだ。
そして彼女がそっと光に向かって息を吹きかけると、まるでミトへと続く道を真っ直ぐ進むように、妖精と共に光がおりてくる。
きらきら、ふわふわ、ころころ、そんな音が聞こえてくるようで、その実、妖精の笑う音しか聞こえない。さらさらと妖精たちの手によって運ばれてきた光は、動きを止めたままの死神の心臓へとたどり着く。そして、妖精たちがその光に祝福のキスを授けると、光はスッと彼の心臓の中に吸い込まれていった。それと同時に、妖精たちも姿を消した。
―――愛しています。私の可愛い息子、どうか幸せになるのですよ。
彼女は自分の魂の核を犠牲にして、ミトの魂の核を底辺界まで運んできた。その役目を終えると空に消える音のごとく彼女の姿は薄れ、キラキラと輝く白い光の粒子が天へと昇っていく。
時が再び、動き出した。
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