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セフレの無自覚執着

　セフレ同士の攻めと受け。受けはセフレの攻めに恋心を持っているが攻めが恋人を作らない主義だと知っているので恋心を隠してセフレの位置におさまっている。攻めは無自覚に受けを好きだが、受けの恋心を感じ取ってしまい牽制のために受けに「恋人作らないの？」と聞く。
　受けは恋心がバレたくないから「…最近出来たよ」と嘘をつく。その答えにビックリしている自分にビックリする攻め。セフレの受けに恋人が出来たって関係ないだろと思いつつもなぜかイライラが大きくなっていく。

　ある日、いつものようにムラムラして受けを呼び出し抱こうと服を脱がせる攻めは受けの首筋にキスマを見つけて硬直する。キスマを見られていることに気付いた受けはあっけらかんと「あぁ、恋人がつけたやつ」と言う。実は受け、攻めが自分の恋心に気付いているんじゃないかと心配していた。
　このままではセフレという関係を切られるかもしれないと思い、恋人がいると嘘をついたこともありその証拠を見せようと友人にふざけてキスマをつけてもらう。そうとは知らず、攻めは受けの首筋に残る赤い跡を凝視し、頭に血がのぼっていく。乱暴に受けをベッドに放り投げ、そのままの勢いで手荒く受けを抱く。
　受けはいつもと様子の違う攻めに驚くが強引な行為も好きなので淫らに感じてしまう。その淫らさが余計に恋人に仕込まれているのかと思わせ、攻めは訳も分からず嫉妬に駆られる。
    受けをバックで犯しながら初めて首や背中にキスマークをたくさんつけていく。受けは内心嬉しかったが恋人がいるという嘘がバレないよう「ダメ！恋人に見られちゃう…！」と攻めを止めようとする。それがさらに攻めを煽り、キスマをつければ受けが恋人と行為できないと思わせる。
    それから攻めは受けを呼んで抱くたびにキスマを必ずつけるようになる。まだ自分の気持ちに気付いていない攻め。

　受けは攻めからつけられるキスマを嬉しく思うと同時に最近呼ばれる頻度が高すぎて毎回応じていたら恋人なんて本当はいないのがバレてしまうと思い2回に1回は誘いを断るようになる。それが攻めをさらにイラつかせることになる。

    自分の誘いを断るということは今受けは恋人と一緒にいるのか、そいつに抱かれているのか、俺にキスする唇で恋人に愛を囁いているのかと考えて脳が焼けそうなほどぐちゃぐちゃになる。
    それから受けが来る度に今までは帰る受けを見送っていたのに帰らせたくなくなる。恋人の元に行くんじゃないかと手離せなくなる。この後攻めが恋心を自覚する頃に本当に受けに恋人が出来る話。