女神×ツンデレ+髪型=可愛い

御厨カイト

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女神×ツンデレ+髪型=可愛い

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「……うぇー、何で今日みたいなクソ暑い日に限ってエアコン壊れてるのよ……」

「修理はもう頼んでいるので明日には直ってると思うんですけどね……」

「明日って言われても暑いのは今なのよ、いーま!……もうホント暑くてイライラしてくる!」

「でも、女神様なんだから周りの気温を下げる力とか無いんですか?」

「そんな力ある訳ないでしょ。というか、そんな力があったらとっくに使ってるわよ、もう!」



「……アイスとか無いかしら」などと呟きながら俺の部屋の冷蔵庫を漁りに行く彼女。


ああ見えても一応女神様である。
……何故、女神がこんな所にいるのかと言われてもただ道端で倒れていたの助けたりしていたら、いつの間にか俺の部屋に入り浸る様になりました、はい。
入り浸っているといっても何だかんだ料理を作ってくれたりするので非常に助かっています。



でも……1つ難点があるとしたら……




バンッ!




「もう!ホントにこの家、何も無いじゃない!」





はあのようにぶっきらぼうで愛嬌が無い所でしょうか。


少しご機嫌斜めになって帰って来た彼女の事を見て、俺は「はぁ……」とため息をつく。




「……だから、前にも言ったと思うけど冷蔵庫の扉は勢いよく閉めずに優しく閉めてよ」

「うるさいわね。あんな大きな冷蔵庫をすっからかんにしているアンタが悪いんじゃない。……うぅ―、暑い」

「ていうか俺思ったんだけど、暑さの原因ってそのもっさりとしている髪の毛なんじゃない?」

「……うん、多分それもあると思う」


現状、彼女の綺麗な金髪は大体腰ぐらいまで伸びており、毛量もすごいからか非常にもっさりとしている。
正直見ているだけで暑苦しい。



「そう言えば、前に『女神は自由に髪型とかを変えられる力がある』って言ってた気がするんだけど、その力は使わないの?」

「あー、アレね。別に使っても良いんだけど凄く疲れちゃうんだよね。体力もゴッソリ持って行かれちゃうし……短くするんだったら余計に」

「へぇー、そうなんだ。でも、短い髪形も見て見たいな。出来れば、ショートカットを所望!」

「……話聞いてた?それにリクエストって……何気にキモイんだけど」

「ウッ」



若干引いたような目でそういう事を言われると、結構傷つく……
いや、まぁ、今のは俺も悪かったけどさ。


そんな感じで少ししょんぼりとしている俺を見て「ふぅ……」と息を吐き、背を向ける彼女。



「あれっ?どっか行くの?」

「……もう今日は天界に帰る」

「えっ!?もう?」

「だって……マジでこの部屋暑すぎるんだもん。まだ天界にいた方がマシ」

「そっか……それは残念だな」

「まぁ、また今度来るから。……それじゃ」



そう言い残すと彼女は前みたいに窓からではなくちゃんと玄関から出て、帰って行った。





……折角、彼女のためにバイトを休んだのに暇になっちゃった。
どうしよ、これから……




彼女がいなくなったことによって少し広くなった部屋の中で俺はそうぼんやりと考えるのだった。








********






……結局、あの後も来なかったな。



日が沈み、暑さも蝉の声も少し和らいできた頃。
結局、彼女はあのまま戻ってこなかった。



晩飯、どうしよ。
作るのは……面倒臭いから出前でいっか。


スマホで適当に料理を頼み、のんびり待つかとスマホを置いた瞬間――




ピンポーン!




インターンが鳴った。


……もう出前が届いたのか?
いや、それにしても余りにも早すぎる。
えっ、怖っ。


ビビりながらも恐る恐るドアを開けてみるとそこには……さっぱりと髪型をショートカットにした彼女(女神)が立っていた。
それも「むすっ」とした顔で。


「えっ、あっ……どうしたの?天界に帰ったんじゃ」

「だ、誰かさんの所為で天界に帰る体力が無くなっちゃったから……今日は泊まる」

「それはまた……急だね。……それにしても、やっぱりその髪型よく似合ってるよ。凄く可愛い」

「……フンッ、そんなのアンタに言われなくても分かってるわよ」


そう言いながらも少し頬を赤らめる彼女。
照れてる。



「あ、あと忘れるところだったけどアイスも買ってきてあげたから……後で一緒に食べよ」


赤くなった顔を隠すように、グッと腕を伸ばしレジ袋を俺に渡してくる。
買って来てくれたアイスを確認すると、俺の好きなアイスが入っていた。
尚の事可愛い。



「……えっ、何でそんなにニヤニヤしてんの。普通にキモイんだけど」



そんな彼女の罵倒が今回はダメージにならないくらい彼女の可愛い所を見れて大満足の俺なのであった。















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