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甘える春
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「あの、春さんどうしました?」
今日は春さんが一緒に帰ってくれる様なので、彼と一緒に歩いている。
ただその最中、なぜか彼は私の顔をじっと見ながら歩いていた。
最初は気が付かなかったのだけど、話しかける際歩いているのに何度も目が合ったのでおかしいと思ったら、彼は私から顔を逸らしていなかった。
手を繋いでいるとはいえ少し危ない。
それもあって一度立ち止まり、どうかしたのかと彼に尋ねた。
「いや、やっぱ明ちゃんって格好良いよなと思ってさ。美人だし」
「え、あ、ありがとうございます」
唐突な目を見つめながらの誉め言葉に狼狽えてしまう。
春さんはその言葉を口にしたせいか、更に確かめる様に私の顔をまじまじと見つめていた。
どうしたんだろう、突然私を照れさせてなにがしたいんだろうか。
「あの、春さん、本当にどうしたんですか?」
「んー、いや、色々と再確認してただけかな」
「再確認ですか?」
「うん」
何を再確認したんだろうか。今日の春さんは本当に良く解らない。
だが春さんはそれ以上騙らず、歩を進め出す。
私も慌てて彼について行き、彼の横に並んで歩く。
「明ちゃん、俺の事好き?」
先程の話の続きをしようとしたら、彼は下から覗き込む様な可愛らしい仕草で、私にそう聞いてきた。
あなた本当に無意識でやってるんですか、それ。
明らかに狙ってやってるとしか思えない可愛さですよ。上目遣いの破壊力とか本当にもう。
「なんですか突然。当然好きですよ」
春さんが可愛くてしょうがないとはいえ、ここは通学路。
それに最近はこうやってずっと手を繋ぎながらの登下校も増えている。
これ位では暴走しませんよ。私も成長したんですから。
「俺も明ちゃんの事好きだよ」
けど、そんな私の平常心は彼のにっこり笑う素敵な顔で、完全にどこかに飛んでいった。
けどそれでもギリギリ暴走するのは堪える。かなり危なかったけど耐えられた。
そういう顔を道端でするの止めて下さい。本当に理性が飛びそうになるんですから。
この人本当に自分の可愛さ解って無いのかな。絶対理解してると思うんだけどな。
「今日は遊びに行って良いかな。それともうちに来る?」
「あ、その、私はどちらでも」
「そっか、じゃあ今日はうちにおいでよ」
「は、はい」
今日の春さんは少し強引だ。けどその強引さに大人しく従ってしまう。
だって肯定の返事をすると、彼はその嬉しそうな顔をずっと私に向けてくれるのだから。
偶にだけど、彼にはこういう日がある。いつもより少しだけ強引な日。
「じゃ、いったん明ちゃんの家に行こうか」
私の腕に絡むように体を預け、小首を傾げて私を見上げる春さん。
その仕草がもう可愛くて、何でもいう事を聞きたくなる。
そしてその通り、その日の私は春さんのお願いを聞く一日になった。
何となくだけど春さんは甘えているんだと思う。
根拠は特にないけど、私はそう感じている。
ただそんな春さんが可愛い私には、ただのご褒美でしかなかった。
春さん本当に可愛い。
今日は春さんが一緒に帰ってくれる様なので、彼と一緒に歩いている。
ただその最中、なぜか彼は私の顔をじっと見ながら歩いていた。
最初は気が付かなかったのだけど、話しかける際歩いているのに何度も目が合ったのでおかしいと思ったら、彼は私から顔を逸らしていなかった。
手を繋いでいるとはいえ少し危ない。
それもあって一度立ち止まり、どうかしたのかと彼に尋ねた。
「いや、やっぱ明ちゃんって格好良いよなと思ってさ。美人だし」
「え、あ、ありがとうございます」
唐突な目を見つめながらの誉め言葉に狼狽えてしまう。
春さんはその言葉を口にしたせいか、更に確かめる様に私の顔をまじまじと見つめていた。
どうしたんだろう、突然私を照れさせてなにがしたいんだろうか。
「あの、春さん、本当にどうしたんですか?」
「んー、いや、色々と再確認してただけかな」
「再確認ですか?」
「うん」
何を再確認したんだろうか。今日の春さんは本当に良く解らない。
だが春さんはそれ以上騙らず、歩を進め出す。
私も慌てて彼について行き、彼の横に並んで歩く。
「明ちゃん、俺の事好き?」
先程の話の続きをしようとしたら、彼は下から覗き込む様な可愛らしい仕草で、私にそう聞いてきた。
あなた本当に無意識でやってるんですか、それ。
明らかに狙ってやってるとしか思えない可愛さですよ。上目遣いの破壊力とか本当にもう。
「なんですか突然。当然好きですよ」
春さんが可愛くてしょうがないとはいえ、ここは通学路。
それに最近はこうやってずっと手を繋ぎながらの登下校も増えている。
これ位では暴走しませんよ。私も成長したんですから。
「俺も明ちゃんの事好きだよ」
けど、そんな私の平常心は彼のにっこり笑う素敵な顔で、完全にどこかに飛んでいった。
けどそれでもギリギリ暴走するのは堪える。かなり危なかったけど耐えられた。
そういう顔を道端でするの止めて下さい。本当に理性が飛びそうになるんですから。
この人本当に自分の可愛さ解って無いのかな。絶対理解してると思うんだけどな。
「今日は遊びに行って良いかな。それともうちに来る?」
「あ、その、私はどちらでも」
「そっか、じゃあ今日はうちにおいでよ」
「は、はい」
今日の春さんは少し強引だ。けどその強引さに大人しく従ってしまう。
だって肯定の返事をすると、彼はその嬉しそうな顔をずっと私に向けてくれるのだから。
偶にだけど、彼にはこういう日がある。いつもより少しだけ強引な日。
「じゃ、いったん明ちゃんの家に行こうか」
私の腕に絡むように体を預け、小首を傾げて私を見上げる春さん。
その仕草がもう可愛くて、何でもいう事を聞きたくなる。
そしてその通り、その日の私は春さんのお願いを聞く一日になった。
何となくだけど春さんは甘えているんだと思う。
根拠は特にないけど、私はそう感じている。
ただそんな春さんが可愛い私には、ただのご褒美でしかなかった。
春さん本当に可愛い。
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