角持ち奴隷少女の使用人。

四つ目

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191、ドレス選び。

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「はぁん、かわいいぃ~」

うっとりしながらカメラを構える羊角の視線の先には、ドレス姿の少女が立っている。
普段からフリフリ系の服は着るが、今日は大人が着る様なタイプのドレスだ。
背中がバックり空いた物や、スリットの入った物。
女性的な体系を見せる為のぴっちりしたドレスなども着ている。

本来子供用には無さそうな服ばかりだが、どれもちゃんと少女サイズに作られている。
羊角が少女の為に態々仕立てたらしい。器用過ぎる。
とはいえ少女は体型が体系なので、色っぽいとは程遠いのだが。
ポーズもわーいと手を上げたり、可愛くピースをしたりと、どう見ても可愛らしい。

膝から下だけフリルになってる場合など、クルクル回ってキャッキャと楽し気に翻している。
ただこの手のドレスは余り足を開けないので、こけてしまう事もしばしば。
ぴっちりミニスカなどは破らない様に気を付けるせいか、少し動きが大人しくなって女の子らしい可愛さを見せてはいるが。

民族衣装系のドレスも有り、布の綺麗さにほえーっと目を奪われている事も。
そんな時はその姿もシャッターチャンスと、羊角の手は止まらない。
今日一日で何枚撮るつもりなのか。少なくとも既に数百枚は撮っている。

「いや、何でアンタが楽しんでんの。あんたのドレス選びでしょうが」
「天使ちゃんが可愛くて、つい。じゃあ次これ羽織ってくれる?」
「いや、ついっていうなら軌道修正してよ。何で続行してんの」

彼女が途中で突っ込むも、言い訳をする割に着せ替えを止めない。
それもそうだろう。今回は羊角お手製のドレスが複数存在する。
つまりは着せる際の調整は、羊角の手によってされている。
そう、ここに来て久しぶりに、やっと羊角は自分の手での着せかえを成しているのだ。

という訳で当然羊角は止まるはずもなく、次に次にと写真を撮り、次の服をと着せて行く。
一応お目付け役に彼女は居るけども、今回ばかりは好きにさせていた。

「ったく・・・無理にテンション上げちゃって」

彼女も羊角の話は聞いている。
別に内緒にする事でも無いしねぇと、羊角本人の口から語られた。
夜の仕事をしていた羊角が、昔囲われていた相手の話を。
そして、最後は、捨てられたという話を、羊角は笑いながら話していた。

多分今の羊角の行動は、自分の気持ちを誤魔化す為でも有るのだろう。
これから自分のやる事の為に、気分を落とさずに向かう為に。
此処に帰って来ると、またこうやって少女と触れ合うという想いを持って。

「はあああああん! やっと、やっと・・・ああ・・・!」

恍惚の表情で拳を握り締め、とてもじゃないが正気とは思えない様子の羊角。
少女の着替えを手伝う時など、息が荒過ぎて変態と言われかねない勢いだ。
はぁはぁと少女の服を着せる様を録画すれば確実に御用になるだろう。
というか顔が近い。首筋に唇が触れそうだ。そんなに首筋に顔を近づける必要はない。

「・・・違うかもしれない」

先ほどはああ思った物の、少し自身の無くなって来る彼女であった。









撮影後は予定を忘れていた訳ではなく、ちゃんと自分の服とアクセを選び始めた羊角。
その際に出していたドレスには少女に着せた服と同じタイプの物が有り、見つけた少女がキラキラした瞳で羊角に手渡した。

ハイッと元気よく手渡された羊角は少し首を傾げていると、少女はいそいそと同じドレスに着替え始める。
そこで意図に気が付き、クスクスと笑いながら自分も着替えた。
着替え終わった少女は同じく着替え終わった羊角の手を取り、おそろいだねーと首を傾げながら笑いかける。
それだけで羊角は「生涯に悔い無し」と言いそうな様子だったが、まだ続きが有った。

少女はキャーっと羊角に抱きつき、気が付くと彼女がカメラを構えて二人に向けていたのだ。
そしてパシャッと、同じ服でくっつく少女と羊角の写真が撮られた。
角の形に違いこそあれど、中の良い姉妹にも見えなくはない写真。
これが女であれば親子に見えただろう。というのは余計な一言だろうか。

「お揃い・・・! 天使ちゃんとお揃いツーショット・・・・!」

羊角はその写真が絶対に無くならない様にすぐさま複数のバックアップを取り、印刷も複数枚その場でしてしまう。
そして財布とパスケースに入れ、今もうっとりと見つめているのだ。
ただその写真は少女も貰ったので、みてみてーと皆に見せて回っており、知らない所で女の嫉妬を買う羊角であった。
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