もう要らない。

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「先生!凛歌先輩早退するって」
「そうか、体調でも悪いのか?気をつけるんだぞ」
「心配なので着いて行っても良いですか?」
「んー...」
「ダメですか?」
あっ..泣き落とし作戦..
「わかったわかった、昼休みの間に帰ってくるんだぞ」
「わかりました。」
「先輩!行こ!」
「う..うん..」
「先輩本当に大丈夫?」
「大丈..夫じゃなさそうに見えるのかもね..」
「先輩今日はゆっくり休むんだよ?」
「そうさせてもらうわ..」
「先輩徒歩?」
「徒歩ね」
「バス使わないの?」
「今お金ない..」
こんな会話を続けて10分くらい歩いただろうか
「先輩、ここじゃない?」
「あ、そうね。ここだわ。」
ピンポーン
「あら、どうしたの凛歌?」
「体調悪くて..早退しちゃって..後輩に送ってもらった..」
「あら、そうなのね。凛歌今日はゆっくり休みなさい。」
「はい。」
「ありがとね、ここまで送ってもらって..」
そこに後輩くんの姿は無かった。
「もう戻ったのかな...?」

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