ほしがり星のおひめさま

ほわ

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ほしがり星のおひめさま

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ほしがり星のおひめさまはなんでも持っていました

きれいな光かがやく宝石

寒い日に使う温かな暖炉

暑い日のための涼しげなオアシス

ぐっすり眠れる大きなベッド

でもたった一つおひめさまにはないものがありました

それは『心』です

『心』がなくても生きていける星にわたしは住んでいる

でもなぜかわたしの周りから誰かが去っていく

本を読んでもなぜなのかもわからなかった

その日はめずらしく雨が降っていました

そして珍しいお客さんがこのほしがり星にやってきました

『あなたはだれ?』

『わたしは鳥です』

『あなたに伝えなくてはいけないことがあります』

『なあに?』

『あなたの星はあと少しの時間で滅びます そしてあなたの心がないことに気づいたものたちが、解決する方法を探すため旅に出た』

『そしてこの星には誰もいないのです それはなぜか あなたにはおわかりでしょうか』

おひめさまはその時鳥の言っていることがわかりませんでした。

その時鳥はいいました
『ですが私があなたを守ります』

『鳥なのに どうしてわたしを守ることができるの?』

『わかりませんでもいつかわかることかもしれません 私も心があるはずのないただの鳥です』

『わたしも心がない気がしているのだから誰の心もわからないし自分の心の動きも感じない』

『さて、そろそろあなたの星が消える時間です。』

そのとき 鳥が人の形になり翼を広げて おひめさまをを抱きしめ一緒に遠い星に飛んでいきました

そして ほしがり星のおひめさまではなくなりました

『ごめんなさい本当はうそをついていたの 私には心があります そしてあなたにも』

『あなたは星のみんなに愛されていたのです』

『そのことを伝えられなくてごめんなさい』

『ゆっくりおやすみ また生まれてくるその日までよろしくね』

そういうとおひめさまだったものが光につつまれ消えていきました。

ねえお姉ちゃん!生まれ変わりって信じる?信じる・・・かなそして お話しする姉妹を見て安堵している小鳥が木のかげから
のぞいていました。
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