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After Story
転機
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今日はロイの誕生日。リディアがいないからダグに手伝ってもらって用意を終えました。ダグもビシッとかっこよく決まってます。
「結局ルリ戻ってこなかったね」
「そうだな」
ルリがここに戻ってくることは、最近では本当に稀。どこでなにをしているのかは聞いても答えてくれないんだけど、どうしてもやりたいことがあるから止めないでって言ってた。僕はルリにはやりたいことをやらせてあげたいから止めないし何も言わずに帰ってくるのを待っているだけなんだけど、正直危ないことをしてないかちょっと心配です。怪我をして戻ってくることはないから大丈夫なんだろうけども……
「そのうちまた帰ってくるさ。ルリはユキのことを忘れるような子じゃないだろう?」
「……うん。ルリが帰ってきたら沢山果物を切ってあげなくちゃ」
「ルリは果物が好きだからな。きっと喜ぶさ」
ちょっと寂しいけどルリが成長している証でもあるだろうし、僕達は見守るだけです……!
時間になったからホールに向かい、レイやラスの近くに用意されたカウチに並んで座れば煌びやかな衣装を身に纏ったロイとアルが入ってきて、2人が席につけば舞踏会開始です。今回も僕達は挨拶対応はないからのんびりするだけです。
「ユキ、父上達のもとへ行くが一緒にどうだ?」
「行きたい! ダグ、いい?」
「ああ、勿論だ」
誘ってくれたレイとメルにラスとアレックスさんと一緒にロイ達のもとへ行けばロイとアルは嬉しそうに笑った。
「ユキ、来てくれてありがとうな」
「ううん、お誕生日おめでとう! これ、僕とダグからだよ」
「ああ、ありがとう。ダグラスもな」
「いえ、おめでとうございます」
僕達から贈ったのはお酒のセット。ロイが好きなやつとアルが好きなやつを一緒に飲んでねって意味を込めてセットにしました。前にあげたグラスで飲んでくれると嬉しいなぁ。
「あ、これはおまけ。昨日焼いたクッキーだよ」
「ユキの菓子か。それは嬉しい。前にアルから土産で貰ったものは最高に美味かったからな」
「よかった。沢山入れてるから2人で食べてね」
「ああ」
クッキーの包みを嬉しそうに受け取ってくれて、僕も嬉しくなります。手作りしたもので喜んでもらえるとやっぱり嬉しさもひとしおですよ。
「ユキー、父上達の分しかないのー?」
「ん? みんなにもあるよ」
物欲しげに見てきたラスにもあげて、レイにも渡す。それぞれパートナーと食べてねってことで。勿論僕達用もあるよ。後で2人で食べるのです。
ロイ達はこの後貴族達の相手があるだろうからって事で僕達はカウチの方へ戻り、2人でのんびり。お義父さん達とも話して、リゼンブルに飛ばされた例のあの人の様子も聞いたよ。最初はダグによく似たお義父さんやお義兄さん達にもチラチラと媚を売ってきたらしいです。でもリゼンブルの2人が靡くはずもなく、毎日毎日ヴェルナーさんとリゼンブルの私兵達から特別訓練受けて大分大人しくなったそうです。
……どうやらリゼンブルでも僕のことを色々言ったらしくて、みんな激怒して余計にやる気を出しちゃったとかなんとか……リゼンブルのみんなにも大事にして貰えてるんだなぁっていう嬉しさ半分、エミリオさんがいっそ可哀想になったのが半分って感じです。でもリゼンブルで訓練されたらエミリオさんの力量もアップするだろうし悪いことだけじゃないはず!
そんな話をしてからお義父さん達は他の貴族の相手をしに行って、僕とダグはのんびりとご飯を食べたりしていると、ホールの扉が開かれた。どこかの貴族が遅れて来たのかと思えば入って来たのは久しぶりのルリで、自然と道を作っていく貴族の間をノシノシと歩いて僕達の方までまっすぐやってきた。
「ルリ、お帰り。怪我もなさそうで良かった」
「母様、父様、ただいま」
そう言ってグリグリと僕とダグに擦り付いて来たルリをわしゃわしゃと2人で撫でくりまわします。久しぶりに会えたのが嬉しいんだもん。ルリは僕達の大事な子だからね。
「……母様、僕、どうしてもやりたいことがあるんだ」
真剣な、強い意志のこもったルリの目を見て、ルリのやりたいことがすごく大きなことなのだと察した。
「……言ってごらん」
「……僕、国を作る。獣人の国を作って、僕が守護神獣になる」
ルリの言葉に、思わず息を飲んだのは僕だけでは無いだろう。ルリは、それだけの大きなことを言ったのだから。けれど、それは他の誰にも出来無いこと。神獣であるルリだからこそ、出来ること。本当は僕が、獣人達を助けたかった。けれど、結局僕は未だに大きなことは出来ていない。僕が出来たことといえばほんの少しだけ獣人への意識を変えたくらい。
ルリなら、と期待してしまう。でも、それを実現するためにはルリにどれだけの困難や危険が待ち受けているのだろう。危ないことはして欲しくない。でも未だ苦しめられている獣人達を助けてほしいと言う気持ちも本当で……
「……1人で全てを解決しようとしないこと。僕達も頼ること。たまには顔を見せに来ること。……ルリが、やりたいようにやりなさい。……獣人達を、助けてあげて」
最後の一言は、声が震えてしまった。でも、ルリにはその想いが伝わったのだろう。任せて、と言うように顔を擦り付けてくるルリに、こみ上げてくる涙をグッと堪えた。
「ルリはずっとこのために動いてたんだね。気をつけて行ってくるんだよ」
「うん。行ってきます」
「気高き神獣に神の御加護があらんことを」
そっと額にキスを落とすと、ルリは僕とダグをそれぞれひと舐めしてから強い意志のこもった表情で走り出した。その大きな後ろ姿に、ルリはいつの間にかすっかり大人になっていたのだと、じわりとこみ上げてくるものがあった。
「いつまでも可愛いだけのルリじゃないんだな……」
「うん……あっという間に大人になっちゃった。でも、誇らしいね」
「そうだな。俺達の自慢の子だ。ルリの成功を祈ろう」
「うん」
ルリならきっと、成し遂げるはず。国を作るだけならきっと僕でも出来ただろう。だけど、人としての寿命しかない僕には、その国を守護し続けることは不可能で。きっと僕の1代だけでは完全に意識を変えることは難しかっただろうけど、神獣のルリは人とは比べものにならないほど長い時を生きるから、その分長く守護し続けられる。それだけ長ければ、きっと意識は変わっていく。ルリならば、獣人達を助けられる。
きっとルリのすることにいい感情を持たない国も出てくる。けれど、ルリはそれを跳ね除ける力がある。神の眷属であるルリは今では僕よりも魔力も多いし、神様より弱いとはいえ神力も持つ。元々の身体能力も高いからまさに最強の存在。きっとその辺の軍なんて傷つけずに追い返せる。それくらいルリは強いんだ。ルリならきっと必要以上に血を流すことなく獣人の国を作り上げるだろう。
獣人達が伸び伸びと笑い合って暮らせる、そんな国が出来る日はきっと遠くない。
一先ず、騒ついた会場をどうにかしなくちゃね。
「僕、ユキヒトは神子として神獣ルリの意思を尊重します。獣人の自由は僕の願い。そもそも神の御許では全ての種族が同じひとつの命。獣人が虐げられている現状がおかしいのです。神もルリの勇敢な行動を喜んでいることでしょう」
「いくら神子様とはいえ神の御心はわからないのではありませんか」
「神の御心全ては分かりませんが、今僕が神子としての色を失っておらず、ルリも神獣として旅立ったことが神が僕達の行動を認めていることの証明です。僕もルリも、神の御心に反したことをすれば、その瞬間にこの色を失うでしょう。この世界にとって不都合な存在ならば神子も神獣も無意味なのですから」
神様にそう言われたわけではないけれど、きっと間違っていない。僕がこの世界に呼ばれたのは、必要だったから。もしも僕がこの世界に悪影響を及ぼす存在になったなら、不要な存在として存在すら消されかねない。僕とルリは、神様に認められてこそこの世界に存在できるんだって、そう思うんだ。
「人間にとって、ではありません。世界にとって必要かそうでないか、神はその尺度で物事をお考えです。いまだ差別意識が抜けない方は、その心が正しいものなのか今一度考え直すべきでしょう」
「結局ルリ戻ってこなかったね」
「そうだな」
ルリがここに戻ってくることは、最近では本当に稀。どこでなにをしているのかは聞いても答えてくれないんだけど、どうしてもやりたいことがあるから止めないでって言ってた。僕はルリにはやりたいことをやらせてあげたいから止めないし何も言わずに帰ってくるのを待っているだけなんだけど、正直危ないことをしてないかちょっと心配です。怪我をして戻ってくることはないから大丈夫なんだろうけども……
「そのうちまた帰ってくるさ。ルリはユキのことを忘れるような子じゃないだろう?」
「……うん。ルリが帰ってきたら沢山果物を切ってあげなくちゃ」
「ルリは果物が好きだからな。きっと喜ぶさ」
ちょっと寂しいけどルリが成長している証でもあるだろうし、僕達は見守るだけです……!
時間になったからホールに向かい、レイやラスの近くに用意されたカウチに並んで座れば煌びやかな衣装を身に纏ったロイとアルが入ってきて、2人が席につけば舞踏会開始です。今回も僕達は挨拶対応はないからのんびりするだけです。
「ユキ、父上達のもとへ行くが一緒にどうだ?」
「行きたい! ダグ、いい?」
「ああ、勿論だ」
誘ってくれたレイとメルにラスとアレックスさんと一緒にロイ達のもとへ行けばロイとアルは嬉しそうに笑った。
「ユキ、来てくれてありがとうな」
「ううん、お誕生日おめでとう! これ、僕とダグからだよ」
「ああ、ありがとう。ダグラスもな」
「いえ、おめでとうございます」
僕達から贈ったのはお酒のセット。ロイが好きなやつとアルが好きなやつを一緒に飲んでねって意味を込めてセットにしました。前にあげたグラスで飲んでくれると嬉しいなぁ。
「あ、これはおまけ。昨日焼いたクッキーだよ」
「ユキの菓子か。それは嬉しい。前にアルから土産で貰ったものは最高に美味かったからな」
「よかった。沢山入れてるから2人で食べてね」
「ああ」
クッキーの包みを嬉しそうに受け取ってくれて、僕も嬉しくなります。手作りしたもので喜んでもらえるとやっぱり嬉しさもひとしおですよ。
「ユキー、父上達の分しかないのー?」
「ん? みんなにもあるよ」
物欲しげに見てきたラスにもあげて、レイにも渡す。それぞれパートナーと食べてねってことで。勿論僕達用もあるよ。後で2人で食べるのです。
ロイ達はこの後貴族達の相手があるだろうからって事で僕達はカウチの方へ戻り、2人でのんびり。お義父さん達とも話して、リゼンブルに飛ばされた例のあの人の様子も聞いたよ。最初はダグによく似たお義父さんやお義兄さん達にもチラチラと媚を売ってきたらしいです。でもリゼンブルの2人が靡くはずもなく、毎日毎日ヴェルナーさんとリゼンブルの私兵達から特別訓練受けて大分大人しくなったそうです。
……どうやらリゼンブルでも僕のことを色々言ったらしくて、みんな激怒して余計にやる気を出しちゃったとかなんとか……リゼンブルのみんなにも大事にして貰えてるんだなぁっていう嬉しさ半分、エミリオさんがいっそ可哀想になったのが半分って感じです。でもリゼンブルで訓練されたらエミリオさんの力量もアップするだろうし悪いことだけじゃないはず!
そんな話をしてからお義父さん達は他の貴族の相手をしに行って、僕とダグはのんびりとご飯を食べたりしていると、ホールの扉が開かれた。どこかの貴族が遅れて来たのかと思えば入って来たのは久しぶりのルリで、自然と道を作っていく貴族の間をノシノシと歩いて僕達の方までまっすぐやってきた。
「ルリ、お帰り。怪我もなさそうで良かった」
「母様、父様、ただいま」
そう言ってグリグリと僕とダグに擦り付いて来たルリをわしゃわしゃと2人で撫でくりまわします。久しぶりに会えたのが嬉しいんだもん。ルリは僕達の大事な子だからね。
「……母様、僕、どうしてもやりたいことがあるんだ」
真剣な、強い意志のこもったルリの目を見て、ルリのやりたいことがすごく大きなことなのだと察した。
「……言ってごらん」
「……僕、国を作る。獣人の国を作って、僕が守護神獣になる」
ルリの言葉に、思わず息を飲んだのは僕だけでは無いだろう。ルリは、それだけの大きなことを言ったのだから。けれど、それは他の誰にも出来無いこと。神獣であるルリだからこそ、出来ること。本当は僕が、獣人達を助けたかった。けれど、結局僕は未だに大きなことは出来ていない。僕が出来たことといえばほんの少しだけ獣人への意識を変えたくらい。
ルリなら、と期待してしまう。でも、それを実現するためにはルリにどれだけの困難や危険が待ち受けているのだろう。危ないことはして欲しくない。でも未だ苦しめられている獣人達を助けてほしいと言う気持ちも本当で……
「……1人で全てを解決しようとしないこと。僕達も頼ること。たまには顔を見せに来ること。……ルリが、やりたいようにやりなさい。……獣人達を、助けてあげて」
最後の一言は、声が震えてしまった。でも、ルリにはその想いが伝わったのだろう。任せて、と言うように顔を擦り付けてくるルリに、こみ上げてくる涙をグッと堪えた。
「ルリはずっとこのために動いてたんだね。気をつけて行ってくるんだよ」
「うん。行ってきます」
「気高き神獣に神の御加護があらんことを」
そっと額にキスを落とすと、ルリは僕とダグをそれぞれひと舐めしてから強い意志のこもった表情で走り出した。その大きな後ろ姿に、ルリはいつの間にかすっかり大人になっていたのだと、じわりとこみ上げてくるものがあった。
「いつまでも可愛いだけのルリじゃないんだな……」
「うん……あっという間に大人になっちゃった。でも、誇らしいね」
「そうだな。俺達の自慢の子だ。ルリの成功を祈ろう」
「うん」
ルリならきっと、成し遂げるはず。国を作るだけならきっと僕でも出来ただろう。だけど、人としての寿命しかない僕には、その国を守護し続けることは不可能で。きっと僕の1代だけでは完全に意識を変えることは難しかっただろうけど、神獣のルリは人とは比べものにならないほど長い時を生きるから、その分長く守護し続けられる。それだけ長ければ、きっと意識は変わっていく。ルリならば、獣人達を助けられる。
きっとルリのすることにいい感情を持たない国も出てくる。けれど、ルリはそれを跳ね除ける力がある。神の眷属であるルリは今では僕よりも魔力も多いし、神様より弱いとはいえ神力も持つ。元々の身体能力も高いからまさに最強の存在。きっとその辺の軍なんて傷つけずに追い返せる。それくらいルリは強いんだ。ルリならきっと必要以上に血を流すことなく獣人の国を作り上げるだろう。
獣人達が伸び伸びと笑い合って暮らせる、そんな国が出来る日はきっと遠くない。
一先ず、騒ついた会場をどうにかしなくちゃね。
「僕、ユキヒトは神子として神獣ルリの意思を尊重します。獣人の自由は僕の願い。そもそも神の御許では全ての種族が同じひとつの命。獣人が虐げられている現状がおかしいのです。神もルリの勇敢な行動を喜んでいることでしょう」
「いくら神子様とはいえ神の御心はわからないのではありませんか」
「神の御心全ては分かりませんが、今僕が神子としての色を失っておらず、ルリも神獣として旅立ったことが神が僕達の行動を認めていることの証明です。僕もルリも、神の御心に反したことをすれば、その瞬間にこの色を失うでしょう。この世界にとって不都合な存在ならば神子も神獣も無意味なのですから」
神様にそう言われたわけではないけれど、きっと間違っていない。僕がこの世界に呼ばれたのは、必要だったから。もしも僕がこの世界に悪影響を及ぼす存在になったなら、不要な存在として存在すら消されかねない。僕とルリは、神様に認められてこそこの世界に存在できるんだって、そう思うんだ。
「人間にとって、ではありません。世界にとって必要かそうでないか、神はその尺度で物事をお考えです。いまだ差別意識が抜けない方は、その心が正しいものなのか今一度考え直すべきでしょう」
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