5 / 15
事の経緯
5.思い切って
しおりを挟む
もう耐えられない。完全に花山先輩不足だ。
新年度が始まって1ヶ月弱。
本人には、頑張りますなんて殊勝な挨拶をしたけれど、海外事業部に異動してから大好きな人と離れ離れになって顔を合わせることが全くなくなったことに、いちいち凹み続けた日々だった。それまでほぼ毎日会えていたのだ。そのショックは大きかった。
仕事には全力で打ち込んでいたつもりだった。幸いなことに、みんなとてもいい人たちだったし、何より自分を推薦してくれた(らしい)先輩の顔に泥を塗るわけにはいかなかったから。
しかし、「なんか悩んでる?」と、そんな俺のもやもやを今の直属の上司である山岡課長にはあっさりと見抜かれ、洗いざらい吐かされた。おまけに同じ部署のほぼ全員に暴露され、開き直らざるを得なくなって。
若手男性社員の片思いの恋愛話なんて、飲み会のネタとしては丁度いいのだろう。
「お前のその『花山以外見えてない』みたいな一直線なところ、うまく活かせないもんかね」
ハイボールを煽りながら、山岡課長は「知ってる?花山って本人は気付いてないけど、割とおっさんたちにモテるんだよ」などと言うから、思わずムッとする。
「年下にだってモテますよ」
「春日は拗らせ過ぎ。もうさぁ、さくっと告って、付き合っちゃえば?そしたら少しは落ち着くんじゃないの?」
「…結構アピールしてるつもりではあったんですけど…。それに、まだ結果出してなかったですし。いろんな意味で頼りなさそうじゃないですか、年下の後輩って」
すると、斜め向かいの席に座っていた菅原先輩が言う。
「そんなこと言ってたらわけわかんないやつに横から取られるぞ。本気で好きならスピードも大事だよ。そんでとりあえず押しまくるしかない」
「おっ、なになに?実体験?」
「ほっとけ」
菅原先輩は山岡課長と同級生で、一昨年海外事業部に異動してきたらしい。男の俺から見てもすごいイケメンだな思うけれど、愛妻家で有名なんだとか。奥さんも同じ会社の違う部署でバリバリ働いている人だと聞いている。
「菅原も部署異動で嫁さんと離れたときは凹んでたもんなー」
「…余計なこと言うなよ」
「菅原先輩ですらそんな感じなんですか…」
「そ。でも菅原はちゃんと結婚してるからね。お家帰ったら愛しの紗月ちゃんが待ってるもんな」
「人んちの嫁を馴れ馴れしく名前で呼ぶな。それに基本的にあいつの方が帰りは遅い。仕事大好き人間だから」
「そうなんですね…」
…そうか。
俺は大好きな人と離れてしまったことに落ち込んでばかり。何も行動に移していないではないか。
でも…結婚したら毎日同じ家に帰るのか。いいなあ。一緒に夕飯食べて、一緒に朝を迎えられるなんて最高過ぎる。もう付き合うとかすっ飛ばして結婚したい。
そんな妄想をする俺を見て、山岡課長は、「あ、じゃあさ…」と急に何かを思いついたように鞄をごそごそし始めた。
「そんな悩める春日くんにこれをプレゼントしよう」
渡されたのは栄養ドリンクの瓶のようなもの。赤いラベルには、暗号のような細かい字で何やらごちゃごちゃ書いてある。これ、どこの国の言葉だ…?読めない。
「なんですか、これ」
「なんか飲むと元気になるらしい。輸入販売してる業者から試供品だってもらった」
「何か怪しいですね」
「そう思うじゃん?オーガニックを売りにしてる会社のだから変なもんは入ってないって。冷え性治ったり、血行よくなったりするみたい」
ネットで商品名を検索すると、大手通信販売サイトでも販売しているし、なんなら評価も上々だ。
俺は冷え性ではないけれど、辛い人はかなり辛いらしいと聞く。そういえば、以前花山先輩も冷え性だと言っていた。
『冬とか靴下重ね履きしてるの。床暖房ついてるとこに引っ越したくなるくらい寒くって』
『俺の家、床暖房ついてますよ』
『うわぁ!いいなあ』
ていうか、足でも手でも俺がいくらでもあっためますよ。
……そこまでは言わなかったけど。
「春日もこれ飲んでよく寝て、元気出しな」
「ありがとうございます」
「そんで早く花山と付き合って、仕事に集中して」
「…し、集中してますよ!」
「いや、お前はもっとできるやつだ。勝手に自分でリミットかけてる。だから、実っても砕けてもどっちでもいいからさっさとすっきりしてこい。早くしないと俺が花山に告っちゃうかもよ」
「どっちでもいいんですか…それに山岡課長、ご結婚されてるじゃないですか」
「バレたか」
我が上司ながらとんでもないことを言い出すなあと、やや呆れた眼差しを向ける。
「冗談だから安心しろ、菅原ほどではないけど俺も奥さん大好きだから」
山岡課長は「ちょっとマスターに挨拶してくるわ」と言いながら笑い、立ち上がった。この飲み屋は山岡課長の知り合いが経営しているらしく、よく海外事業部で利用するんだとか。
小さく溜め息をついた俺に、菅原先輩が「でもさ、春日…」と声をかけてくる。
「本気で好きなら、ちゃんと伝えといた方がいいぞ」
菅原先輩はものすごく真剣なトーンでそんな風に言う。
「自分がうじうじ落ち込んでる間に、その『花山先輩』に自分じゃない彼氏ができてたらどう?」
頭の中に、花山先輩が知らない男と腕を組んで、幸せそうに微笑み合いながら歩いていく後ろ姿が浮かんで、想像しただけなのに絶望する。
そこは俺の場所であってほしい。そうでないと気が狂う。
「…地獄です」
「だろ?じゃあ頑張れ」
そうだった。なんだか弱気になっていたけれど、俺はこれまで、花山先輩に気がありそうな男を幾度となく牽制してきたではないか。取引先のチャラそうなあいつとか、隣の部署の変な先輩とか。
そう考えると、なんだかやる気が漲ってくるような気がする。もう、こうなったら今日伝えに行くしかない。
花山先輩の家は知っている。以前、飲み会で遅くなって送って行ったことがある、駅近の新築アパートだ。
「俺、頑張ります」
「頑張れ。海外事業部のためにも」
しかしまだ飲み会は続きそうだなと思っていると、菅原先輩が「山岡には俺が言っとくから抜けちゃえば?」などと言ってくれたので、鞄を持って立ち上がる。
「ありがとうございます!このご恩は忘れません!」
「大袈裟だな」
時間的に今から行くのは遅いけど、ちゃんと顔を見て、伝えることだけ伝えたら帰ろう。
……と、思っていたのだけれど。
新年度が始まって1ヶ月弱。
本人には、頑張りますなんて殊勝な挨拶をしたけれど、海外事業部に異動してから大好きな人と離れ離れになって顔を合わせることが全くなくなったことに、いちいち凹み続けた日々だった。それまでほぼ毎日会えていたのだ。そのショックは大きかった。
仕事には全力で打ち込んでいたつもりだった。幸いなことに、みんなとてもいい人たちだったし、何より自分を推薦してくれた(らしい)先輩の顔に泥を塗るわけにはいかなかったから。
しかし、「なんか悩んでる?」と、そんな俺のもやもやを今の直属の上司である山岡課長にはあっさりと見抜かれ、洗いざらい吐かされた。おまけに同じ部署のほぼ全員に暴露され、開き直らざるを得なくなって。
若手男性社員の片思いの恋愛話なんて、飲み会のネタとしては丁度いいのだろう。
「お前のその『花山以外見えてない』みたいな一直線なところ、うまく活かせないもんかね」
ハイボールを煽りながら、山岡課長は「知ってる?花山って本人は気付いてないけど、割とおっさんたちにモテるんだよ」などと言うから、思わずムッとする。
「年下にだってモテますよ」
「春日は拗らせ過ぎ。もうさぁ、さくっと告って、付き合っちゃえば?そしたら少しは落ち着くんじゃないの?」
「…結構アピールしてるつもりではあったんですけど…。それに、まだ結果出してなかったですし。いろんな意味で頼りなさそうじゃないですか、年下の後輩って」
すると、斜め向かいの席に座っていた菅原先輩が言う。
「そんなこと言ってたらわけわかんないやつに横から取られるぞ。本気で好きならスピードも大事だよ。そんでとりあえず押しまくるしかない」
「おっ、なになに?実体験?」
「ほっとけ」
菅原先輩は山岡課長と同級生で、一昨年海外事業部に異動してきたらしい。男の俺から見てもすごいイケメンだな思うけれど、愛妻家で有名なんだとか。奥さんも同じ会社の違う部署でバリバリ働いている人だと聞いている。
「菅原も部署異動で嫁さんと離れたときは凹んでたもんなー」
「…余計なこと言うなよ」
「菅原先輩ですらそんな感じなんですか…」
「そ。でも菅原はちゃんと結婚してるからね。お家帰ったら愛しの紗月ちゃんが待ってるもんな」
「人んちの嫁を馴れ馴れしく名前で呼ぶな。それに基本的にあいつの方が帰りは遅い。仕事大好き人間だから」
「そうなんですね…」
…そうか。
俺は大好きな人と離れてしまったことに落ち込んでばかり。何も行動に移していないではないか。
でも…結婚したら毎日同じ家に帰るのか。いいなあ。一緒に夕飯食べて、一緒に朝を迎えられるなんて最高過ぎる。もう付き合うとかすっ飛ばして結婚したい。
そんな妄想をする俺を見て、山岡課長は、「あ、じゃあさ…」と急に何かを思いついたように鞄をごそごそし始めた。
「そんな悩める春日くんにこれをプレゼントしよう」
渡されたのは栄養ドリンクの瓶のようなもの。赤いラベルには、暗号のような細かい字で何やらごちゃごちゃ書いてある。これ、どこの国の言葉だ…?読めない。
「なんですか、これ」
「なんか飲むと元気になるらしい。輸入販売してる業者から試供品だってもらった」
「何か怪しいですね」
「そう思うじゃん?オーガニックを売りにしてる会社のだから変なもんは入ってないって。冷え性治ったり、血行よくなったりするみたい」
ネットで商品名を検索すると、大手通信販売サイトでも販売しているし、なんなら評価も上々だ。
俺は冷え性ではないけれど、辛い人はかなり辛いらしいと聞く。そういえば、以前花山先輩も冷え性だと言っていた。
『冬とか靴下重ね履きしてるの。床暖房ついてるとこに引っ越したくなるくらい寒くって』
『俺の家、床暖房ついてますよ』
『うわぁ!いいなあ』
ていうか、足でも手でも俺がいくらでもあっためますよ。
……そこまでは言わなかったけど。
「春日もこれ飲んでよく寝て、元気出しな」
「ありがとうございます」
「そんで早く花山と付き合って、仕事に集中して」
「…し、集中してますよ!」
「いや、お前はもっとできるやつだ。勝手に自分でリミットかけてる。だから、実っても砕けてもどっちでもいいからさっさとすっきりしてこい。早くしないと俺が花山に告っちゃうかもよ」
「どっちでもいいんですか…それに山岡課長、ご結婚されてるじゃないですか」
「バレたか」
我が上司ながらとんでもないことを言い出すなあと、やや呆れた眼差しを向ける。
「冗談だから安心しろ、菅原ほどではないけど俺も奥さん大好きだから」
山岡課長は「ちょっとマスターに挨拶してくるわ」と言いながら笑い、立ち上がった。この飲み屋は山岡課長の知り合いが経営しているらしく、よく海外事業部で利用するんだとか。
小さく溜め息をついた俺に、菅原先輩が「でもさ、春日…」と声をかけてくる。
「本気で好きなら、ちゃんと伝えといた方がいいぞ」
菅原先輩はものすごく真剣なトーンでそんな風に言う。
「自分がうじうじ落ち込んでる間に、その『花山先輩』に自分じゃない彼氏ができてたらどう?」
頭の中に、花山先輩が知らない男と腕を組んで、幸せそうに微笑み合いながら歩いていく後ろ姿が浮かんで、想像しただけなのに絶望する。
そこは俺の場所であってほしい。そうでないと気が狂う。
「…地獄です」
「だろ?じゃあ頑張れ」
そうだった。なんだか弱気になっていたけれど、俺はこれまで、花山先輩に気がありそうな男を幾度となく牽制してきたではないか。取引先のチャラそうなあいつとか、隣の部署の変な先輩とか。
そう考えると、なんだかやる気が漲ってくるような気がする。もう、こうなったら今日伝えに行くしかない。
花山先輩の家は知っている。以前、飲み会で遅くなって送って行ったことがある、駅近の新築アパートだ。
「俺、頑張ります」
「頑張れ。海外事業部のためにも」
しかしまだ飲み会は続きそうだなと思っていると、菅原先輩が「山岡には俺が言っとくから抜けちゃえば?」などと言ってくれたので、鞄を持って立ち上がる。
「ありがとうございます!このご恩は忘れません!」
「大袈裟だな」
時間的に今から行くのは遅いけど、ちゃんと顔を見て、伝えることだけ伝えたら帰ろう。
……と、思っていたのだけれど。
1
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる