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バカ兄弟の宝探し
11P
しおりを挟む「これ、字を間違ってます。ご用人じゃなくて、ご用心ですよね」
真面目か。こんな時に真面目スイッチがオンになって。持ってきていたペンケースから赤ペンを取り出して白い貼り紙の“人”の部分に×を書く。
さらに上に“心”を書こうとしたので、悠馬が無言で手を引っ張って強制リスタート。
目指すは2階にある1年A組の教室。五角形の鉛筆といえば、受験などの合格祈願で人気の鉛筆。季節外れだが、この“ナクシモノ探し”に“合格”してみろということか。
「待て。さっきのこともあるし、イタズラ好きの1年生も何かありそうだから気を付けて」
移動中も何かに襲われやしないかとビクビクしていたが何もなく、しかし先に挑戦しているはずの他の参加者にも会わない。声すら聞こえないのはなぜ?
教室の前で立ち止まり、悠馬がゆっくりドアを開ける。とりあえず、何もいない。
そっと中に入るとやっぱり勝手にドアが閉まり、開かなくなった。五角形の鉛筆を見つけるまで出られないということか。
「鉛筆!あ……でも、違う。たくさんあるけど、どれも六角形ですね。わぁっ!きゃっ……!?」
「イタズラ好きって、こういうことかよっ!イタズラってレベルじゃないでしょ!茜ちゃん、掃除用具入れに隠れてて!」
「だめ、開かない!ひゃあっ!あっこれ、捕まえてペンケースに入れて閉めれば大人しくなるみたいです!痛っ!」
鉛筆はたくさんあった。机の上にいくつも、乱雑に置かれた六角形の鉛筆。茜が1本持ち上げるとそれはフヨフヨと茜の手を離れて浮かび上がり、赤い目をめがけて突撃。
恐怖と驚きゆえの素晴らしい反射神経でかわしたが、連動するように周りの鉛筆達も一斉に浮かんで3人に襲いかかり始めた。
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