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繋げる想い
5P
しおりを挟むご飯粒1つも残さず綺麗に食べてくれて、でもオレも驚いたわ。食べ終わるまでにビールを3本飲んじゃってたんだもの。
俺はそれほど強くないからほとんど飲まないし。飲みかけをもらったけど二口くらいで返した。
苦い、ビールの味がするキス。ノルのキスが上手くて、酔いが回ってきてクラクラする。舌を伝って流れてきた彼の唾液を飲み込んで、唇を離す。
「おっと、大丈夫か?腰砕けになるほど良かったか」
「う、うるさいわね。ど、どうせその……あとで…………や、やるんでしょ?先にお風呂入ってくるからっ」
テーブルを拭いていたところでキスされたから、気持ち良すぎて力が抜けちゃったの。危うく崩れ落ちそうになったオレの腰をノルが抱き留めて「クックックッ」と笑う。
イチカも、他のスカーレット・ローズの皆も誰もいない。この家にはオレとノルだけ。
ということは、この後のことは何となくわかるわよ。純粋にオレとゆっくり過ごしたかったのもあるでしょうけど、それが本命でしょう?
これ以上ノルの顔を見られなくて、オレの顔を見られたくなくて、オレは全力で彼の腕の中から逃げた。
自分の部屋にある着替えを持って、お風呂場にダッシュ。あ、ほろ酔いでお風呂に入ったら危ないんじゃないかしら?
なんて考えながら脱いだ服を洗濯機に突っ込み浴室へ。洗いながら、準備とかした方がいいのかなぁと考える。
でも準備なんてどうすればいいのかわからないし。ある意味これが初めてになるんだから、今回はノルに任せようと湯船に浸かる。
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