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繋げる想い
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しおりを挟む「遅い。やっと上がったか――」
「オレの着替えは?食べちゃったの?返してよ、ねぇ?ねぇ?は、何これ……」
さっさと代われと言わんばかりに着替えを手にやってきたノルが溜め息を吐き、オレの腰を撫でる。今はやめろ。
いかがわしい手をパシッと叩き、ニッコリ笑顔でノルの胸ぐらをつかむ。すると彼は、白いバスローブでオレの上気する体をフワッと包み込んだ。
「どうせ脱がすんだ。面倒だし脱がせる時間が惜しいからこれを着て大人しく待ってろ」
そう言うとさらに白いタオルをオレの頭に乗せ、軽くワシャワシャ撫でまわしてから服を脱ぎにかかる。
「っ!」
上半身裸になったところで目を向けられなくなって、ドライヤーを手にリビングへ退散。直視できないくらい逞しくて綺麗な体だった。
筋肉ムキムキってわけじゃないんだけど、筋肉は程よくついているし腹筋は割れてたわ。思い出したら鼻血が出そう。
でも、ノルも耳が赤くなっていたわね。なぁに、お風呂上がりのオレの体に興奮しちゃった?
バスローブなんて初めて着たんだけど。ノル、まさかオレに着せるためにこれを持参したの?サイズぴったりだし。
素肌にタオル地が擦れて、でも柔らかくて嫌じゃない。フワフワだし絶対に高いんだわこれ。
いつもなら完全に乾くまで1時間近くかかっていたんだけど、短くなったからすぐにサラサラに乾いて。リビングのソファーに座ってバスローブをいじる。
あ、ノルがお風呂から上がったみたい。途端にドキンッ!と胸が高鳴った。
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