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おまけ
13P
しおりを挟む「バカにすんな。僕はあれから経験を積んで、この行為への恐怖はなくなった。でも……あ、愛し合うのは……心を通わせるのは恥ずかしくて、緊張する」
経験を積んだとは言っても、それはきっと任務で抱かれたってことだろうな。こいつに恋人がいたとは思えねー。常にそばにいた私が言うんだから間違いねーよ。
シャオリンは手を上げて、ギオの頬を引っ張った。さらにつねって、緊張でいつもより高くなっている声で続ける。
「………………いいよ、好きにして。僕は大丈夫だから。ギオもセイフォンも信じているから、僕はお前達の愛を受け止める」
「っ、ちゃんと聞いたからね。もう、嫌だって言ってもやめないから。だから覚悟してよ?今まで感じたことがないくらい気持ち良くさせてあげる。僕、テクには自信があるんだ」
「私も、私なりに愛させてもらうぜ。お前がこの、胸の傷痕が弱いって知ってんだからな」
悩殺する言葉と真剣なまなざしに、ギオから余裕の二文字がすっ飛んだ。シャオリンの服を剥ぎ取り、私が胸の傷痕を指でなぞる。
昔、シャオリンが自分の女らしい胸を嫌い斬った時にできた大きな傷痕。ほとんど斬り落とされて死んでしまう寸前だったからな、そこまで悩んでいたのかとお前の父親は頭を抱えていたぞ。
傷痕は消えることなく、胸もほとんど板のまま元に戻ることはない。この傷痕が、こいつは敏感なんだ。
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