ユキ・シオン

那月

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さがしています

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 ――ものの10分と少しで登場。ジャガーの擬人化種で、俺のバイト先の猫カフェの店長の本庄瑠奈さん。29歳の独身で彼氏もいない。付け加えるなら、元レディース様。
 

 猫科同士だから、用意していたお茶もぬるめ。リビングに入ってくるなり差し出したお茶を一気飲みした店長は、眉間にシワを寄せた。

 
「遅い時間にごめんね。でも、とっても急いでるの、一刻を争う事態。本当は香さんに相談した方がいいんでしょうけど、全然つながらなくて」

 
「あー、市長は今大変だからなぁ。擬人化種の明るい未来のためとはいえ、不正をしてまた市長の座を守って。けど部下が入れ替わって、新しい擬人化種を取り入れたんだっけか?」

 
「しかもなんか、最近は緋桜さんと上手くいっていないって。仕事はちゃんとこなしているけど、恋人としては――」

 
「それ、あたしも知ってる!だから2人のことは2人に任せるの。で、大事なのはこれっ!」

 
 香さんと緋桜さんの関係は、あの騒動の前からおかしかった。妙にギクシャクしているというか、空気がピリピリするというか。

 
 俺達の前ではいつものようにラブラブだったけどな、なんとなーく違うんだよなぁ。

 
 喧嘩でもしたのか何かがあったのか?それが、最近になってさらに酷くなっている。だが店長が言うとおり、2人の問題なんだしととりあえずは見守っている。

  
 気になるけど、我慢我慢。仕事にも支障が出るくらいになったらさすがに声をかけるけどな、そうなる前に相談してほしい。
 

 2人が別れるなんてこと、ないよな?


 
 
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