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プロローグ
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しおりを挟む7年前、大きな戦いがあった。小型大型、種類も様々な鬼達が一体どこから湧いてきたのか、何千と一斉に襲ってきたの。
対するはあたし達“永久の鬼追い”率いる鬼死団連合軍、数百人。あたし達が認める腕の確かな戦士達が、次々と鬼の口の中に消えていったわ。
大型の鬼と戦っていた仲間は大型の鬼が足を踏み込めば潰され、腕を振り回せば打ちのめされ星になった。圧倒的な力の差に逃げ出す仲間もたくさんいた。
必死に戦った!作戦も練って、効率よく挑んだはずだった。なのに軍は壊滅、国は丸々1つ消え去った。
敗因は何?全てよ。数も力も知能も、鬼達の方が上回っていたの。生意気よね。あと、あたしとマクベスが途中で死んでしまったってことが大きいわ。
負けて転生したあたしとマクベスが次に目を覚ました時。当時の戦地は跡形もなく、ただただ真っ黒な更地が広がる広大な大地に心が空っぽになったわ。
鬼を討つために人間をやめた体。普通の人間よりも大人になるまでの成長が早く、大人になってからの成長が遅いあたし達。1年で10歳ほどになったマクベスはあたしに誓ったわ。
滅んだ国の跡地を真剣なまなざしで見つめながら「必ず終わらせる。今回のうちに必ず。俺が全ての鬼を討つ」ってね。
すごい格好よかった。静かな、ただひたすらの怒りと決意に燃える瞳。力強い言葉に、ちょっとドキッとした。ちょっとだけよ?
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