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戦友は一時休戦、家族団らん
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しおりを挟む「デザートは別腹でっしょ?満腹で食べられない人は、まぁ明日でも大丈夫。ただぁし、ちゃーんと名前を書いて確保しとかないと、どっかの大食いが勝手に食い散らかすかもだなだな最低だなだな」
ドスンッ!唐揚げの大皿が下げられたと思ったら、また大皿が登場。デザートって。あ、でもヨダレが……
「ババババロアか!」
「馬鹿なの?大馬鹿なの?甘さ控えめ、豆乳プリン。しかも砂糖不使用。ヘールシー、ルーシー、誰?ま、いっか。切り分ける。食べる人?」
バが多過ぎよ、アキラさん。しかも不正解。大皿の上に、乳白色のドーナツ型の豆乳プリン。型なんてあったっけ?穴の部分に缶詰めのフルーツが盛ってあって、彩も綺麗。
包丁を持って切り分けるユエさんに、真っ先に手を上げたのがアキラさんとティンさんとあたし。それから残りのおじやも全部食べるというカレス。
つられてマクベスも手を上げて、ラファルガ君はお腹いっぱいだから辞退。リリちゃんは、1度は手を上げたのにすぐに「あっ、いえ、遠慮しときます。すみません」って手を下ろしちゃった。
スイーツ好き女子なティンさんが食べて頬をほころばせているのを見て、モジモジ。
カレスから「美味しいですよ?」と声をかけられても、首を横に振ってうつむいちゃった。本当は食べたいんだわ。
お父さんからの言いつけでほとんどお菓子を食べたことがないし、太りやすい体質だからって。豆乳プリンを見ないように、空になった食器を片付け始めるリリちゃん。
「ん。切ってみたけど、さすがにボクもお腹いっぱいだから。おすわり。食え。命令。そっち、ボクがやる」
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