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復活
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しおりを挟む「なら、俺達は終われない。永遠にこの世界で戦い続け転生を繰り返さなければならない、ということですか?」
「そうなるんじゃろうのう?まぁ、そういう結末もある。案ずるな、未来など1つではない。この話を聞いてどうするかはおぬしら次第じゃ。終わりなどどうにでもなる」
神様を殺すことはできない。それはもう決定事項。じゃあどうしろっていうのよ?
神様はたくさん、色んな役目を背負って存在しているって言うけど。悪いことを許された神様がいてなるものですか。
早くも話に飽きてきたらしいミケさんが「それに」と、髪をいじりながら話を続ける。
「羅刹はどうやら再び百鬼夜行を行おうとしているようじゃぞ?7年前はおぬしらに邪魔されてしまったし、新たな百鬼夜行でおぬしらを葬ってから世界を滅ぼそうと考えておるようじゃ」
7年前の百鬼夜行は羅刹の仕業。強大な大型鬼を召喚すれば、その大型鬼自体が穢れの塊となるので自然と小型中型鬼が周りに発生。
いくら“悪”という役目を背負った鬼だからって、世界を滅ぼす?そんなことが許されるわけないでしょ。
そもそも世界を滅ぼそうとしてるのを他の“善”の神様が放っておくの?違うでしょ。だったら他の神様は何をやってるのよ。
ついさっきまでは神様の存在なんて信じてなかったけど、無性に腹が立つわ。
「あと、羅刹は欠落してしまっているようじゃ。何らかの原因で“羅刹の一部”が欠落してしまいおかしくなっておる。世界規模の悪さを考えるようになったのも、そのせいかもしれんのう?」
「一部って何よ?一瞬だったけど、羅刹の体はどこも欠けていなかったと思うわ。あ、顔はわかんないけど」
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