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二章

暴言と暴力の王女

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「見て下さい、イアン様!あそこにローズストーンが売ってますよ!」

「本当だ」

「ローズストーンは、ほとんど手に入らないのに!お土産に買っていきましょう!」

「まだ帰るのだいぶ先だよ?」

「なくなっちゃったらどうするんですか!」

「あんなに置いてあったら普通に手に入るよ」

「なんでそんなテンション下がるようなことばっかり言うんですか?空気呼んでください」

「…」



ハテサルに到着して2日目
イアン達は、街にいた



「それにしても、ハテサルには本当に珍しいものばかりありますね」

「レイラは ハテサルに来たことないの?」

「あるわけないじゃないですか!」

「あら、そーn……そうなんだ」

「戻ってきてますよ、口調。………………それより」


侍女が主人の前に立つ


「どうしたんですか?さっきから妙にテンション低いですし、気が緩んでますし…何かあったんですか?」

「いや…あの…」

「イアン様?」

「…」

「具合が悪いのですか?なら宿にすぐ…」

















「チョコバナナ食べたい」





「は………?」





「いや、だって見てよ!あそこにあるバナナ!!すごい美味しそうなんだって!朝から何も食べてないせいでお腹空いたんだ!レイラが、ずっとお土産のことしか喋らないせいで言うタイミングがなかったんだよ!」

「なら、いつもみたいに邪魔してこれば良かったじゃないですか!イアン様が何にも喋らなかったせいで不安なったじゃないですか!!」

「大人しくするって決めたんだよ!」

「叫んでる時点でアウトです!!」




「ママー、あそこに変な人達がいるよー」
「見ちゃダメよ」

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「美味すぎる」

「ただのチョコバナナですよ?」


念願のチョコバナナを手に入れ、再び街を巡ろうとしたとその時


ドンッ!!!!!


「どけっ!」

「おいっ止まれ!!!!」


後ろから強い衝撃を受け、チョコバナナが手から離れる


瞬間、衝撃の原因となった男はものすごい力で肩を掴まれ地面に倒れ込む



「クソ、何しやがる!」


男は見上げると、一気に顔を青白くした



「……バナナ」





「私のバナナに何すんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


リリアーヌは男のみぞおちと顔面に一撃をいれ、華麗なジャーマンスープレックスをキメる


その場は、拍手に包まれたのであった







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次回、ようやくジークフリートが登場します!





















































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