気高い蝶 男の欲望にまみれた人妻

小笠原雅

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背徳の人妻 佐田の趣向

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10、背徳の人妻 佐田の趣向

 佐田は大阪の街の中で立っている。行き交う人、会社との契約で決められた時間とプライベートの狭間で足先が決まる。
 雇用から外れた道を行く人間にはそれが可笑しく見える。

 今日は佐田は予定が無い。隣の人妻は怒鳴り混んでから数日は、身体に染みつけさせる様に抱いた。レイプの様に抱いて遊んであげたり、催眠術をかけて遊んだりする、文子は反応がいいので面白い。特に催眠術の掛かりがいい。人間は欲望の強い人の方が催眠術はかかりやすい。
 頭の良い人は催眠術はかかりやすいというが、想像力の強い人の方が催眠術はかかりやすい。文子はしっかりとした女って感じだけど妄想はエロい人なんだと思う。
 
 この街は夕焼けが綺麗だ、東西に太い道が走り、大きな川も流れる。季節が合えばビルの間に大きな夕焼けが嵌まり込んだ様に落ちて行く。ガラスで覆われたビルが赤味がかった夕陽を弾きハレーションを起こし独特の街の色を作り出す。


 いつも通り、文子は会社を出て家にに帰ろうとした。近くには明治大正時代の建物が威厳と歴史を示し、会社帰りの人の目に誇りと自信を残してくれる。
 そんな中、会社の近くの最寄り駅に文子が通りかかった時佐田が立っていた。服を着ている佐田はどちらかと言うと、かっこいい中年のサラリーマンだ。
 少し高そうに見えるスーツを着ているが派手ではない。身なりをきちんと整えている。
 その佐田が文子の勤めている会社の近くに立っていた。普段の文子の知っている佐田とは違って、爽やかに笑顔を作って手を挙げた。
 驚いた文子は逃げようと思い、佐田に軽く会釈してそこを通り過ぎようとした。すると佐田が駆け寄って来て「待ってたんですよ」これも爽やかに声をかけた。
 怖いどうして此処に、教えても無いのに会社の従業員出口にいるなんて、
「少しどうですか一緒に歩きませんか?」と佐田は爽やかに言う。
 周りの人目も気になるが、ここで拒否してはまずい、後で何をされるかわからない。
「少しだけなら」と佐田の誘いに乗った。
「いつもこの時期ですか?」
 調べてる癖に惚けているのが憎たらしい。
 佐田にしてみればスマートフォンの位置情報を使えば簡単な事だ。生活リズムも掴んでいる。
「飯でもどうですか?今日も旦那さん帰って来ないんでしょ」
「たしかに今日は帰って来ませんが、いつ連絡が来るかわかりません」
「飯食べるだけなら、いつでも出る事は出来ますよね」
「あーー」と言って顔を覗き込んで。
「抱かれる事を想像しちゃいました?」
 佐田は文子の腰骨の引っかかりに手を回し柔らかく指を内側に入れ腰を振動させる様に刺激した。文子の身体から力が抜け膝から崩れそうになる。スパキングで逝く様になった女は腰を刺激されるとモードに入ってしまう。
 思いがけ無く刺激に反応してしまった。会社の近くなので人目もある。文子は断ることができない、何よりこの男が付けてるコロンその香りを嗅ぐと、あの時を思い出す。もう思い出してしまったら終わりだ。佐田の言いなりになってしまう。
「こっちなんですよ」と言って、ビル街の間の道を曲がり、裏通りの背の低い街を歩いた。通勤の道より離れたので文子は安心した。そのまま歩くと少し古びたビルを指差した。
「ここにレストランがありましてね」佐田の後をついていく。ビルの名前が書かれたガラスのドアを押し開け佐田は入って行く。磨かれた石のタイル、所々に間接証明と絵画、古びたエレベーターの横に、ドアから真っ直ぐに廊下が伸びている。
「少し隠れ家的なんですよ」と言う。ビルの廊下を歩く、突き当たりのドアはトイレになっている。
「ちょっと用を足してきますね」と言ってトイレのドアを開けて振り向いた。
 ちらっと雑居ビルの入り口を確認した佐田は文子の手を引っ張って男子トイレに引っ張り込んだ。
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