気高い蝶 男の欲望にまみれた人妻

小笠原雅

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東京 旅立ちの準備

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22、東京 旅立ちの準備

 佐田は東京にいる。東京で自分の住む家と組みの事務所を探すために。
 組から紹介された男に連れられていくつか事務所を見て回った。
 「西麻布の落ち着いたマンションなんかどうですかね。デザイナーマンションです。六本木も近いですしね、そうなりますかね」
 事務所と言っても佐田の頭の中にはゲストルームとしての役割が1番大きい。
 空き家になって居るマンションの一室の入った。
 自分としては住む場所はどこでも良いが、繁華街と離れるには付き合いの面で良くないと思う。来て貰う時にゆったりとしている雰囲気が欲しい。
 大阪でも通えば良いんだが、東京の方が出会う人脈が違う。人が回れば仕事も回ると言う組の意向があって東京に出て行くことにした。
 事務所を決めその近くに、文子と2人で暮らすことを考えた大きさの家を選んだ。それなりにめどがついた時に大阪に帰り、文子にショーをさせた。あれは大切な接待でもあった。

 組の息のかかった興信所が俺のところに電話してきて、「佐田さん、佐田さん隣りに住んでる人妻に手をつけてたんですね。ビックリしましたよ。その旦那から興信所の依頼きましたよ。偶然ですね、依頼で追いかけてたら佐田さんでした。どうしますか?」
「へーおまえんとこに来たのか?世間は狭いなぁ」
「そうなんですね、しかし不思議です。女にガツガツしない佐田さんがどうしてですかね、あんまり女を寄せ付けない癖に」
「地味だし、若く無いですし」
「なんだよ、物好きって言いたいのか?」
「そうとは言わないけど驚きました」
「そうかやっぱりばれるよな、いい写真撮らせてあげるから旦那からはガッポリ手間代として金もらっとけよ。旦那には組の弁護士紹介しろよ。それから俺も考えがあるから、今度飯でも食おうよ。連絡ありがとう。」と伝えた。
 揉める前にはまずは証拠を揃えようって事なんだろうな。軽く隣の亭主と話したこともある。アイツは感情的にならずじっくりこちらの様子を伺っているように感じた。でも聞いた話では仕事をミスして子会社に出向させられてる男だ抵抗しても大した事もないだろう。
 裁判沙汰になったとしても、そっちは慣れたようなもんで、金が必要ならそれだけポンとくれてあげるつもりだ。
 慰謝料と言っても話し合うのは金だ、結局は亭主が嫁を売るって事だろう。問題はどう文子の亭主が諦めるかって言うことだ。
 佐田はあくびをしながら独り言を言った。

「もう身も心もどっぷり浸かって、諦めるしか無いって事を気付いて貰わないとな」
 裁判になっても、示談でいくらか金を払っても、この前のショーのご祝儀でそのまま払えばいい。かなり好評だったようだ。
 調教してくれたSさんも喜んでいた。女は感じる時に理性が邪魔して乱れて動けない女は縄を巻いてやると、逆に自由に動ける。淫らに乱れてよがる女はそもまま自由に善がらせてあげた方が動きが綺麗いらしい。
 痛みより音に反応する文子だからこそのスパンキングラケットになったらしい。
「恥骨は打つのが難しいんだよ、音も必要だけど折れやすいんだよ」
 恥骨が折れるほど叩くのかってその言葉には驚いた。
 接待で呼んでくれたオーナーも喜んでくれた。素人で反応の良い女は客も喜ぶ。
「プレイの後のセックスは予定外だったがハゲ親父の議員さんは元気だったな、すんなり受け入れてくれたのは意外だった。あの人素人でしょ良く教え込んでいますね」
冷たい笑顔が印象的だった。

 連絡くれた興信所の男に飯を食わせてやった。その時文子も呼んで一緒の所やホテルに入る所も撮らせてやった。
「撮影対象者とご飯するなんて初めてです。
 最後に文子にわからないようにショーの動画を入れたUSBを渡した。

 「動画を見てよ、興奮するよ」佐田はウインクして見せた

 佐田はの荷物を取るために大阪に戻った。
そして郁子と待ち合わせして一緒に東京に帰ることにした。文子と東京に入る時が正式な佐田の東京上陸なので、向こうの関係の役員さんが迎えに来てくれる。その時俺の女として文子を連れて行くのだ。

 連れて歩くのに良い女と、身の回の世話をしてくれる女、抱きたい時に抱ける女を持つ事は男として大切だ。

 六甲山の夜、文子は佐田に抱きしめられながら東京に行くことを決めた。文子の周りを気遣う性格を考えて、迷うだろうから夜逃げのような形で、東京に連れて行くことに決めたらしい。
 2日後の昼に文子を飛行機に乗せて東京に行くと言う。もうこれだけ女の本性をさらけ出した女が、武志の妻を続ける事はいけないと感じていた。
 次の日、武志が大阪に帰ってくる。昼ごろに大阪に着くと聞いた。
 夜逃げだと言われたので旦那には黙っていろと口止めされた。

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