裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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偽装工作

偽装工作 3

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 突然、家の窓ガラスが割れてギルスが飛び出た。手にはムゲンジゴクが握られており、剣身は炎をまとっている。

 しばらくして、ムツヤ達は玄関から飛び出してギルスを追った。周辺に人がいる事はムツヤの探索魔法で確定済みだ。これからキエーウとムツヤ達との騙し合い勝負が始まる。

「ギルス!! 待ちなさい!!」

 そう叫んでルーは精霊を大量に召喚してギルスへ突撃させる、見た目はいかつく装っているが、中身は素人でも倒せる最弱の精霊だ。

 当たり前のようにギルスは剣を振って次々に精霊をめった切りにしていく。ユモトの支援魔法でギルスの身体能力は強化してある。

「いい加減にしろ!!」

 パパパパーンとアシノはギルス目掛けてビンのフタを連射する。絶妙に当たらないようにだ。

 ヨーリィもそれに同じく飛び上がって上空から木の杭を無数に飛ばす。

「うああああああ!!!」

 ギルスは叫んでこちらへと特攻してきた。ユモトの攻撃魔法と一緒にモモが飛び出てギルスの攻撃を無力化の盾で受け止めた。

 そしてギルスの後ろに回り込んでいたムツヤがギルスを取り押さえようとするが、振り返ったギルスにムゲンジゴクで斬りつけられる。

 ムツヤはギリギリの所でそれをかわして、ギルスを蹴り飛ばした。

 大きく5メートルは吹き飛んだギルスをルーの水の精霊が取り囲む、その中心から火柱が上がり、水の精霊たちは湯気になって消える。

 そして湯気が晴れると、体の半分以上が黒焦げになったギルスが倒れていた。

「ムツヤ!! 回復薬だ!」

「は、はい!」

 アシノが叫ぶとムツヤはカバンから青い薬を取り出して倒れるギルスの口に流し込んだ。しかし、傷が治ることも、息を吹き返す事もなかった。

「そ、そんな、ギルスさん……」

 ユモトは膝からその場に崩れ落ちる。

「ギルスさん、ギルスさん!!」

 ムツヤはギルスを揺さぶって叫んでいた。アシノは冷静にギルスの口と手首に手をあてる。

「……、ダメだ、息も脈も無い」

「ギルス!! 起きなさいよギルス!!」

 ルーが駆け寄って泣きながら叫ぶ、モモは目を伏せてヨーリィは視線をそらさずジッとその様子を見ていた。

「俺のせいだ……、俺のせいでギルスさんがッ……!!」

 ムツヤは歯を食いしばって地面を殴る。
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