裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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偽装工作

偽装工作 6

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 ムツヤ達は家へと帰った。ギルスの妨害魔法が無く、盗聴の恐れがあるので、まだギルスが死んだという設定で過ごす。

 だがそれは、結構楽なものであった。

 ただ会話をしなければ落ち込んでいる。悲しんでいる風を装えるので、ムツヤ達は黙って部屋で大人しくしたり、ソファに座ったり、地下にこもったりとしている。

 最小限の会話だけをしてその日は過ごした、そして夜はルーが探知盤の監視、夜明けからはユモトが交代していた。

「行くぞ」

 朝の支度を終えると、アシノが短く言った。みんな無言で頷いてスーナの街を目指し、歩き始める。

 街へ着くとギルドの中へと入った。ギルスの訃報と、ギルドで葬儀を行うことは昨日の内から知らされていたので喪服を着ている人物がチラホラといる。亜人が多いのはギルスの店で世話になったからだろう。

「お待ちしておりました」

 例の口の堅いベテランの受付嬢がムツヤ達をギルドの奥へと案内する。小さな会議室で男女別に用意されていた喪服に着替えて、応接室に行く。

「よう、みんな俺の葬式によく来てくれた」

 ギルスとギルドマスターのトウヨウが座って待っていた。

「アンタの葬式なんて実際にあったら行かないけどね」

 ルーはギルスにそう返した、ハハハとギルスは笑う。

「昨日、俺が死んだって泣いてたのは誰だっけ?」

「あんなもん、唐辛子をちぎった手で目をこすっただけよ。良い子は真似しちゃダメよ!」

「それにしても、何か、これからお葬式をする人と話すってのは変な気分ですね」

 ユモトは苦笑いをして言う。

「あぁ、俺も今から自分の葬式が始まるって考えると妙な気分だよ。参加者は結構いたかい?」

「亜人の参加者が多かったぞ、多分客だった連中じゃないか?」

 モモが言うと「そっか」と答えてギルスは複雑な気持ちになった。

「誰かが俺の店みたいな事をやってくれりゃ良いんだがな」

「お喋りはここまでだ、じいちゃんの話を聞くぞ」

「おぉ、失礼しました」

 アシノが言うと全員ソファに座ってトウヨウの話を聞く。

「ギルスの偽の遺体は先程作った、そして地下に探知盤を広げて置く部屋も確保した。そこでしばらくギルスには生活してもらう」

「ようこそ地下の民へ」

 ルーが言うと「黙って話を聞け」と言われながらアシノに頭を叩かれていた。

「ギルスの身の回りの世話や、探知盤の監視は24時間体制で俺の信頼のおける者たちに任せようと思うが、良いな」

「はい、お願いします」

 ルーは打って変わって真面目な返事をする。

「信頼の置ける方たちってどなたですか?」

 ユモトが不思議そうに言うとトウヨウは「入れ」と言い扉が開いた。
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